【医療】妊娠・育児の豆知識

【医療】「月経血コントロールできないことは甘え」?子どものや男性への性教育について考えたこと

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今日も医療ネタ。医療ネタは豊富ですね…。

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経血コントロールと性教育

今日の記事は、こちらの感想に追記してたら長くなった、という内容です。
『生理用品の社会史』(田中ひかる)は良書なので是非、読んで欲しいです。

【読後感想】『生理用品の社会史-タブーから一大ビジネスへ』(田中ひかる)~生理用品の登場と”月経観”の変化の記録~

「読んで読んで!みんな読んで!」…て思うくらい、丁寧に綴られた本でした。 最初は単純に「生理用品の歴史か~!面白そう!」…だったんですけど、読んでいくと「女性が権利を取り戻していく歴史」のようにも思い ...

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経血コントロールの話題

Twitterで「経血コントロール」が話題になっていました。
差別ネットワーク千葉「経血コントロールできない女は甘え」(Togetterまとめ)

みんな経血コントロール出来る!
努力して経血コントロールすれば生理用品不要!

なかなか乱暴な論ですね。

「経血コントロール」という言葉の誕生

私個人での調査になりますので間違いもあるかも知れませんが。「月経血コントロール」といった記述が初めて見られた書籍は、2004年刊行のこの2冊です。

「江戸時代の女性は膣の部分に力を入れて経血を貯める=経血コントロールが出来ていた」といった主張をしているようですが、出典や引用元の記載はありません。
つまり、エビデンス(明確な根拠やソース)がない。

※文庫版は2008年刊行ですが、元は2004年に出版されています。

これ以前の文献でそういった記述は見られないのを見ると、「江戸しぐさ」と同じで、「昔は素晴らしかった!」理論で創作されたものかと思います。

誰も「経血コントロールをやっていなかった」とは言いませんが、一部の伝聞だけ。記録には残ってない。
文献に残っているのは、忌屋ですごす、綿を詰める、綿を紙でくるんだお馬を当てる、布を当てる等の対応です。

ナプキンやタンポンはなかったでしょうが、ナプキンやタンポンと近い対応を取っていたと思われます。

「月経血コントロール」は疫学者の三砂ちづるさん、ゆる体操の高岡英夫さんによるデマかと思います。

産婦人科医師・宋美玄さんによる検証記事

昔の人はできていた……のか?「月経血コントロール」を検証する

要約すると、出来たという証拠(文献等)もないし、身体構造はそうなっていないし、体にも悪いのでやる必要がない、です。

漢方薬剤師・堀江昭佳さんのブログ

昔のひとは経血コントロールできてないよ。〜月経を歴史的に考える。その2〜

(失礼ながら)「胡散臭そう…」と思いながら読んだら納得感のある記事でした。
田中ひかるさんの『生理用品の社会史』を引用して、女性の月経の回数について言及されています。

もちろん個人差はあるんだけど平均的な比較で生涯月経回数は、

現代女性 455回
明治女性 50回

こどもがひとりだったり、出産をされないひとも増えていることを考えれば、
明治時代に比べ現代女性は10倍くらい月経回数が多い。

月経を歴史的に考える上で、これはものすごく大きな違いなんだよね。
そして、女性の健康を考える上でも今と昔は全然視点が違ってくる。
子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科の病気が増えているのも、この月経回数が深く関わっているから。

月経の回数が少ない理由はこの辺です。栄養状態の違いもある気がします。

・初潮が始まるのが2年遅い
・閉経が2年早い
・多産であり、授乳期間中は月経が止まる

また、この方のブログで日本神話のヤマトタケルとミヤズヒメのエピソードにも触れています。
経血が衣を汚してしまう、というエピソード。
むかし月経はタブーだった。〜月経を歴史的に考える。その1〜

この辺も『生理用品の社会史』に書いてありました。
歴史が進むにつれて男性中心の武家社会になっていき、「血は穢れ」といった考えになっていったようです。

「経血コントロール」は可能?

経血コントロール、出来るようになった人もいます。
ブログ「今日の良かったこと」を書いているりょうさんは、ナチュラル系のヒトではないので、本当に出来るようになったのだと思う。

月経カップ(ディーバカップ)についての個人的な感想(今日の良かったこと)

私も試しに訓練?したことあるけど出来なかったです。
りょうさん含め、ごくごく一部の方は可能ですが、人によって経血の量も月経期間も違うので真似るのは現実的ではないと思います。

「男性による無理解」と、性教育

「経血コントロール」に関するツイートを眺めていたら、こういったツイートを名にしました。
三砂さんの本に影響されたらしい、既婚子持ち男性教師による暴言。この人が保健体育を教えるのか…(遠い目)

また、これはネタなのかよく分かりませんが、こういうツイートをしている方もいました。中の人は未成年男性かな…。
話は「女性の月経と男性の射精は同じ」「じゃあナプキンつけて寝てみろよ!」「ナプキンて何?→月経につかうオムツなら知ってる」といった流れでした。

リプライについている、この発言は興味深いです。こういった経験をしている方は少なくないような気がします。

性教育、ある程度は学校で教えるとは思うのですが、親が教える必要性を感じます。

私の場合、月経については学校と親から習いました。
男性の射精や夢精については、「小学6年生」といった雑誌についていた漫画で学びました。
勃起とか、男性の性的なメカニズムは中学の同級生。
コンドームや避妊についても中学の同級生から。
性犯罪についてはうっすら教えられただけで、大人になって自分で学んだ。

振り返ると、当時、彼女と付き合ったりしていた中学の同級生(男子2人)に教えてもらったことが多いですね…。
男子の友達で、ヤンキーでした。
理科の時に同じ班で、雑談しながら色々教えてもらったんです。コンドームの使い方とか付け方、破れるといった危険性も含めて。

今振り返ると、彼らはよく知っていましたね…。ヤンキーな兄や先輩から習ったのだろうか。

義母と夫の話

月経の話ではありませんが。
私の義母は子宮筋腫があったのですが、夫が小学生のうちは手術などで家を空けれないと言って、痛みもあったけどずっと我慢していたらしいんです。

そして中学に上がって入院し、手術した。
義母にとっては勲章のような体験で「子どもの為に我慢した私すごい」話なのです。

一方の夫はというと、(痛みに耐えているせいか)常にイライラした義母に、訳も分からず当たられることが多かったと。
入院したり手術したりは知っているけれど、それまで病気については説明もなかった。

結婚して、義父が亡くなった時に私が色々な話を聞いて、それを夫に伝え、ようやく辻褄があった、理解できた、みたいな。

婦人病だから、息子に話しにくい部分もあったと思うのです。そして残念ながら義父も無口で、こういったことを説明するとは思えなくて。

でもきちんと伝えないと誤解してしまうし、男性から他の女性に質問しにくいことだとは思います。

PMSのこと

近年、男性ブロガーが女性のPMS(月経前症候群)について情報発信したりしています。
立花さんのこのエントリ読んだときは感動を覚えましたね…。(当時、定期的に読んでいたブログです。)

女性の「PMS」について男性が理解すればパートナーとの愛が深まる(No Second Life)

女性の方で知らない方もいるかも知れませんが、女性には月経周期に合わせて、落ち込みやすい、イライラしやすい時期があります。

PMS(月経前症候群)とは?

PMSとは(Premenstrual Syndrome)の略で、日本語では「月経前症候群」と呼ばれています。
生理が始まる前の約2週間に起こる、心とカラダのさまざまな不調のことで、生理が始まると自然に消えたり、軽くなるのが特徴です。
●「テルモ 基礎体温ページ」より引用

基礎体温までいかなくても、日記に月経のタイミングやイライラした日の記録を付けると、PMSの周期が把握できます。
「そろそろPMSだから気を付けよう…」と思っているとミスやトラブルがぐっと減ります。

今はパートナーの生理周期を共有するアプリもありますが、私の場合は夫には直接伝えていました。
子育て中も、子どもにイライラしやすい時期とPMSが重なっているかも知れないので、把握しておくと気が楽です。

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避妊のこと

学生による「出産クラウドファンディング」も炎上しているのですが。
21歳の大学生が彼女の妊娠発覚によりクラウドファンディングで出産費用を募ろうとしたところ批判殺到

この問題には色々な要素がありますが、私の中では「子どもに避妊を教えることの重要性」を感じています。

・子どもに、避妊について教えるの、すごく大事
・場合によっては堕胎と言う選択肢もある
・堕胎は女性だけの問題ではない
・でも堕胎によって心と体が傷つくのは女性の方

石井さんに堕胎を勧めている訳ではありません。
予定外の妊娠をした人でも子どもを産み、育てられる社会にしていきたいと思ってはいます。

アフターピルのことを知っていたら望まない妊娠を回避できますし。

まとめ

私も親として教えていかねばならないのですが、娘たちにどう伝えたら良いかな、と悩むところではあります。
男親である夫の役割も。

性教育については、娘も小学生になるし、そろそろ教えていく必要があるのですが、私の知識もそれを学ぶ書籍も足りない感があります。

仲恵麻さんがコノビーの記事で、子どもと一緒にドラマ版の「コウノドリ」を観ることを勧めてましたが、こういう方法も良いかもなあ。ドラマだと分かりやすいですし。

色々、学ばないとなあ。育児は日々、勉強ですね。

【余談】ついでに「経皮毒」もデマですよ

ケミカルな紙ナプキンには「経皮毒ガー!」という方もいらっしゃいますが、経皮毒の概念も比較的新しく、2005年頃の発案です。
薬学博士の竹内久米司氏と稲津教久が考案したものに、真弓定夫医師が乗っかった形で広がったデマです。
科学的なエビデンス、根拠がない。

個人的に、アトピー性皮膚炎の原因は「洗いすぎ」とは思っているので、石鹸やシャンプーやリンスを使わない生活を送っています。
福山雅治さんも森戸やすみ先生も勧めているけど、「タモリ式入浴法」は本当にお勧め。でも経皮毒は関係ないです。

【医療】まずはタモリ式入浴法!赤ちゃんの肌のケアやアトピー対策の参考になるブログと本まとめ

Twitterで紹介すると良い反応を頂くので、医療カテゴリを作ってみました。 ネットの情報は玉石混合というか、石にぶつかって奈落に落ちることが多いと思うので、私が参考にしている専門家によるブログや書籍 ...

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最近は、「脅し系ナチュラル」と呼ばれる、医師によるデマも多くて困りますね…。

【医療】近藤誠氏による「ワクチン副作用の恐怖」批判ツイートをまとめました

最近、思いつくままに動いておりますが…。漫画関係ないですね(^_^;) インチキ医師の近藤誠さんが反ワクチン本を出したということで、批判ツイートをまとめました。

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話が逸れましたが、それでは!

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