2017/5/21 全面的にリライトしました。
***
3回目はお金を稼ぐ方法について。
私はブログ活動を通じてお金を稼ぐのは良い!と思っています。金額以上に自分の気持ちや姿勢に与える影響が大きい。続けていると自分の意識や行動が変わります。
ただ、過度の期待は禁物です。「お金を稼ぐ」といってもお小遣い程度の額です。
前回まではこちら。
●漫画ブログをはじめよう!(その1)~有名ブログサービス比較表
●漫画ブログをはじめよう!(その2)~独自ドメイン取得・アクセス解析
育児漫画ブログを通じてお金を稼ぐ方法
どんな方法があるのか?まずは羅列します。
【広告系】
・ブログやサイトに広告を貼って報酬をもらう
・アフィリエイト(商品販売に対する報酬)
・広告漫画を描く
【本を売る】
・単行本
・電子書籍
・同人誌
【グッズを売る】
・LINEスタンプ
・イラストを使ったグッズ
・ハンドメイド品
【動画】
・Youtubeで収入を得る
【絵を売る】
・企業からイラストの発注を受ける
・自分の絵を無料素材として広告収入を得る
自分の努力だけで実現可能なのはこのくらいかと。
広告やアフィリエイト
育児漫画ブログでは、簡単で一番報酬が得やすい方法です。
広告費について
ライブドアブログ(無料プラン)、はてなブログ(有料プラン)、wordpressなら利用できます。
Googleアドセンス(クリック型の広告)に申請し、自分のブログに設定する。
とりあえず、これだけで良いです。スマホに特化したnend、忍者AdMAXなど色々ありますが無視していい。
審査がありますが、アクセスが少なくても記事が100くらい?あれば通ります(私が申請した時はそのくらいでした)。
最低でも1PV=0.1~0.5円くらいにはなるかと思います。
報酬は銀行振り込みで現金を受け取ります。
アメブロについては、「公式トップブロガー」に認定されたら、PVに応じた「活動支援金」が支給されます。
公式トップブロガーは、アメブロ運営から勧誘される場合もあれば、月間のPVが一定数を超えると認定される場合もあります。
アフィリエイト
商品が購入されたら代金の1%~程度が還元されます。1000円の本1冊で10-20円。本よりもグッズの方が還元率が高いです(最大で8~10%程度)。
アメブロ、ライブドア、はてなブログ(すべて無料プラン)、wordpressで使えます。
育児漫画ブログだと商品は売れにくいと思いますが、育児グッズや本の紹介をする記事を書くときに使うと良いかも知れません。登録自体は簡単です(審査なし)。
amazonアソシエイトと楽天アフィリエイトが二大巨塔。
面倒な場合、Amazonに絞っても良いと思います。うちだとAmazonが楽天の10倍くらいです。一般的にも売上はAmazon>楽天です。
報酬の受け取りは基本、Amazonや楽天で使えるポイントが基本となります。
Amazonは現金も選べるけれど振込手数料(300円)がかかります。楽天は月3000円以下だと報酬は楽天ポイントのみとなります。私は両方ポイントで受け取ってます。
他にもA8.net、リンクシェア、バリューコマースなどがありますが、漫画がメインのブログには必要ないと思います(そんなに売れない)。
投げ銭や有料販売
「note」にある独自機能です。
20%を運営費用として差し引かれますが、有料記事は意外と売れるようです。
育児漫画作家さんだと、オリジナル創作漫画はnoteで有料販売にしたり、ブログに掲載しにくいネタをnoteに置く人が多い気がします。
PR記事を描く
Twitter、Instagramのフォロワー数、ブログのアクセス数によりますが、「広告(PR)漫画を描く」と報酬がもらえます。
アメブロだと、公式トップブロガーに直接依頼が来るようです。
企業が直接、連絡してくることもあります。
興味がある方は「ワープ」という仲介企業に問い合わせてみると良いかと思います。ある程度、数字が必要だとは思います(ワープに登録している方を見ての感覚値ですが、Twitter、Instagramなら1万人程度、ブログなら月20万PV以上くらいは必要な気が…)。
●株式会社wwwaap(ワープ)
【過去に私が見たPR記事(育児漫画作家さんが関わったもの)】
・永谷園の麻婆豆腐
・生協、らでぃっしゅぼーや、Oisixなど宅配サービス
・子ども服
・おくすり飲めたね
・EPark薬の窓口(アプリ) 等々。
具体的な数字
「育児漫画目録」「料理漫画目録」2つのブログの合計金額です。
【2014年11月の報酬】
広告 2~3万円
アフィリエイト 約1万円
計4万円弱
経費はサーバ使用料(月1080円)、ドメイン使用料(年間972円)。合わせて月1200円くらい。
アクセス数は2つのブログ合わせて月間10万PV超。
記事数は育児漫画が300以上、料理漫画が100以上。
2017年4月時点だと、2016年はほぼ更新してませんが、過去の記事のアクセスは月7万PV、収入は合わせて2万円くらいです。
(うちは検索流入8割のテキストサイトなので更新が止まっても収益が出ます。)
育児漫画を売る
ここからは人を選ぶ気がしますが。
せっかく育児漫画を描いたのだから、育児漫画関連商品を売ろう!という話。
単行本を売る
出版社主導なので個人の努力ではどうにもならない気もしますが…知っていることを書きます。
1)育児漫画は儲からないと思う
最近の本の単行本、初版は3000~5000部くらいのようです。
感覚的に育児漫画も同じくらいだと思っていて、増刷を重ねても1~2万部程度と思っています。(5万部超えたらニュースになるけど聞かないし)
一般に印税は10%と言われるので
1000円×5000部×0.1=50万円
仮に、本が売れて増刷しても、収入見込みは100万円くらいじゃないかな…?
2)育児漫画単行本は描き直し・描きおろしが普通
皆さん、ネットで発表した漫画を描き直した上に、30ページ以上、人によっては全編描きおろしています。
当然ですが、プロット、ネームなど途中で修正もあるでしょう。
描き下ろし単行本に原稿料があるとは聞かないので、労力に対する報酬と考えると割に合わない気がします…。
3)まずは「公式トップブロガー」になること
育児漫画ブログ発で何冊も単行本になっていますが、みなさん「公式トップブロガー」「ブログランキング5位以内」です。
公式トップブロガーになる条件のひとつは、アクセスです。
4)単行本化を狙いたいならアメブロかライブドアでスタート
社内に書籍化推進の部署があるらしく、アクセスが多いブログを出版社に紹介してくれるようです。
(「note」にもあります。)
5)賞への応募も単行本化に繋がるかも?
・KADOKAWA「コミックエッセイプチ大賞」(過去になきりエーコさん、月野まるさん、トキヒロさんが受賞)
・宙出版「ネクスト大賞」(過去に十子さんが受賞)
他に竹書房のサイトで年2回開催される「すくパラ総選挙」への参加。ここで大賞等を受賞した方の多くは単行本化しています。ただ、竹書房から出版ではない場合が多いです(マイナビやぶんか社、KADOKAWA)。帯には「すくパラ総選挙大賞!」と書いてる場合もある。
「comicoチャレンジ」「マンガボックスインディーズ」「LINEマンガインディーズ」等を利用している人もちらほらいます。(この辺は読まれること+賞を狙っているのかも知れません)
6)現在の主流はInstagram発
2016年後半から2017年にかけて発売された単行本の多くは、Instagram発です。
Instagramで人気を得る=フォロワーを増やした方が「単行本」や「連載」の依頼は来る可能性が高いです。
***
とはいえ、育児漫画は作品数が増えすぎた感があります。じっくりと店頭で売らないから、良い本でも消えるのが早いです。
また、ネットでこれだけ読めると、特定の作家(ファン)の作品以外は別に欲しくないとも思います。
最初からここまで考える人は少ないと思いますが、夢は大きく!てことで。
単行本化を夢見てる人は、シバキヨさん、トピシュさんのこの記事も参考にどうぞ。
●シバキヨ的「コミックエッセイ作家になる方法」(Togetterまとめ)
●「はてなブログで障害児育児の漫画を描いているけど、炎上する? 仕事に繋がる? 漫画家になれる?」
※単行本についてはこんな記事も書いてます。収入以外の目的(夢を叶える、漫画家としての評価に繋がる等)がなかったらお勧めしません…。同人誌が良いと思う。
-
【メモ】育児漫画やコミックエッセイが売れない原因を分析してみた
ちょっと前からまとめたかった「作家さんに出来る販促策」をまとめようとして書いた序文が大変長くなりました…。 また、時間がなくてソースへのリンクが貼れてませんが、売上数はamazonの商品説明欄や、検索 ...
ちょっと前に見たえぐい体験談。単行本の企画が途中で潰れた話は私も聞きます…。ネーム・企画の段階では報酬発生しないのが出版界の悪い慣習です。
●コミックエッセイの書籍化ブームに乗っかってド素人がワンチャン狙ったら、出版界の闇に呑まれた話(Togetter)
電子書籍を作って売る
amazonの「Kindle」やPixivの「BOOTH」で売るという方法。
育児漫画だと、Kindleが圧倒的です。2013年頃から毎年10~20冊程度発売されています。
このまとめでKindleでセルフパブリッシングしてる育児漫画を多数紹介しています(普通の単行本も混ざってます)。
●Kindle Unlimitedで読める育児漫画
価格は1冊300~500円くらいですが、Kindle Unlimited対象にする方が多いです。ページ数は50-60Pくらい。
Kindleは還元率が低いですが、読者が圧倒的に多い。
「BOOTH」は還元率が高いのですが、育児漫画だと読む人少なくて売れにくいと思います。
他に「note」での有料販売もあります。動画も売れます。
育児漫画を有料販売する人は少なくて、河内瞬さんがオリジナル漫画や、SNS運用術を販売しています。フェニックスA子さんもブログ運営術の記事を有料販売しています。
あとは「ブクログ」がありますが、育児漫画描いてる人の有料公開は少ないです(ほぼ無料公開です)。
(Kindleで出版する時の参考に)
●Amazon Kindle 自分の本を200円で出版してみました
●kindleで漫画本を出版する方法を超簡単に解説してみる
●キンドル出版代行サービス「パブフル」
同人誌を作って売る
基本的に同人誌は儲ける為のものではありませんし、育児漫画だとそんなに売れないかと思います。
コミケにも育児スペースや託児サービスがあるようですが、オリジナル漫画オンリーイベント「コミティア」の方が子連れ参加OKスペースがあり、出店しやすいと思います。
2017年時点だと、きくまきさんがTwitterで発表した同人誌を作ってコミティアで販売しています。
●きくまきさん Twitter/Pixiv
(育児漫画の同人誌についてはこのまとめ)
●育児漫画の同人誌(自費出版本)あれこれ
●コミティア120(東京)で出産/育児漫画の同人誌を出すサークル
同人誌については、「ZIN」などショップに委託する人は少なく(漫画家のとよ田みのるさんくらい?)、BOOTHを利用して通販する方の方が多い気がしますが、メインは即売会での販売、という印象です。
コミケでの託児サービス(個人の活動です)も始まったので、時期的に難しいとも思いますが、同人誌作る人が増えると良いなあ。
-
【情報】冬コミ(C93)にサークル参加する育児漫画作家さんと、託児サービスの「にじいろポッケ」について
冬コミ情報です。 育児漫画関係で当選したサークルさんで、把握しているのは4組です。
育児漫画系ライターになる
育児漫画が元でライターの仕事をする人も増えました。大手だと「Conobie」「赤すぐネット」が2大巨頭。
「Conobie」はライターを募集しているので、ある程度作品数が増えたら応募してみても良いと思います(記事下の「お問い合わせフォーム」から投稿)。
Instagramでも活動しているなら、「KiraraPost」のライター募集に応募しても良いかも。
あとは「すくパラぷらす」が育児漫画の投稿を受け付けています。連載になれば原稿料がもらえるかも知れませんが、最初は謝礼のQuoカードです。
(依頼があって記事を描いている作家には、原稿料が支払われています。)
動画にして広告収入を得る
YouTubeとニコニコ動画/静画がありますが、やるならYouTubeでしょう。
調べた感じでは再生回数10,000回 →1,000円の報酬つまり「動画再生回数×0.1」が報酬金額の目安。
ただし、視聴回数が1万未満だと広告が表示されない為、収入にはつながりません。育児漫画単体だとしんどい気が…。
動画に関しては、育児中のお母さんが子どもに見せるのに丁度よいものを作ればいいのでは?と思っています。
●ユーチューバーとして稼ぐなら、子供向け動画を作成した方が良い理由(日なたと木陰)
動画制作やYoutubeへのアップロードは、思っているより難しくないです。
動画制作にはソフトが必要ですが、操作が簡単なのは「VideoStudio」シリーズ。購入すると14000円くらい。無料版があるので興味があれば試しても良いかと思います。
2014年時点では、こちらの育児漫画ブログが動画配信を行っていました。
2019年時点では、「子ども向け動画」を配信しています。
●イクマン(育児漫画ブログ)
●Youtubeチャンネル
YouTubeに関してはこちらの記事にも色々と書いています。
-
『ず~っと もにゃちゃん!』(丸本チンタ)紹介と、Youtubeで読める育児漫画のはなし
「新波【ニューウェーブ】」特集第八弾は、と丸本チンタさんがYouTubeで発表している『ず~っと もにゃちゃん!』を中心に、YouTubeで読める育児漫画についての情報をまとめてみました。 今までブロ ...
育児漫画関連グッズを売る
本ではなく物を売る。
LINEスタンプを作る
これはみんなやっているみたいだから割愛してもいいかな…(・ω・)
「LINEスタンプ 作り方」などでググってください。
●今からでも間に合う!?超初心者向けLINEスタンプの作り方
自分のブログやTwitter以外で告知する方法はこちらを参照。
●LINEスタンプ検索サイト「Stampers」に登録する
●LINEスタンプ上位ランカーはリリース後の一ヶ月で何をやったのか?を聞いてみた!
SUZURIでグッズを売る
グッズを作って売りたいならSUZURIがおすすめ。
無料でユーザー登録し、画像をアップ。注文が入れば勝手にグッズを作って送ってくれる。自分には取り分が入る…といった仕組み。
Tシャツ、マグカップ、スタイ、iPhoneケースなど幅広く作れます。
つかさちずるさん、丸本チンタさんが使っています。
tmixでTシャツやロンパースを作る
1枚から注文できる、Tシャツ作成サービス。Tシャツ1枚2880円が最高で、枚数が増えると安くなります。
ロンパースやKIDSサイズのTシャツもあります。
手作りグッズを販売する
ハンドメイドした商品を売るなら「minne」、「BOOTH」、「BASE」の3つ。
絵が主体なら「BOOTH」の方が受けが良いと思います。
「BOOTH」は七生まゆさん、「BASE」は前川さなえさんが使っています。
多分「メルカリ」「ヤフオク」も使えるんですが、育児漫画系で使ってる人を知らないので割愛。
自分の絵を売る
だんだん育児漫画が関係なくなっていきますが…。
企業向けにイラストを売る
イラストレーターとして仕事を受注する…という方法。
イラストレーターしてる方は「デザインフェスタ」「クリエイターEXPO」(東京)や「クリエイターズマーケット」(名古屋)に参加して仕事につなげている印象です。
サイトとしては「ランサーズ」「クラウドワークス」などがありますが、安く買いたたかれている印象があるのであまり薦めたくないような。
Coconala(ココナラ)で絵を売る
500円から受注できるワンコインマーケット。取引を重ねると価格を上げることが出来ます。描くのが早い人向き。
育児漫画を描いてる人たちが似顔絵アイコン描いたりしてました。利用者としては単純明快な金額設定、楽天ポイントが使える点が良いですね。
運営側がとる手数料も、比較的良心的だと思います。
自分の絵を無料素材にして広告収入を得る
広告との合わせ技です。無料で使える著作権フリーの画像として提供することで、サイト(ブログ)へのアクセスアップを増やし、広告収入を得る。具体的にはこんなサイトがあります。
育児漫画系でやってる人は見かけません。
まとめ
絵でお金を稼ぐのは簡単ではないかも知れませんが、WEB上のサービスをうまく利用すれば新たなビジネスチャンスが産まれます。
ただ、難しいのは「お金だけが目的」だと続かないし、ファンもつかないです。
このブログとか(育児漫画目録)、月に2万円稼げるといえばすごいと思いますが、色々調べたり記事を書いた時間で考えると、時給100~200円くらいかな…?(遠い目)
私の場合、ブログはあくまで趣味であり、誰かに読んでもらえれば良し。さらに漫画を買うお小遣いが毎月得られれば万々歳です。
楽しみながら続けられる方法を選ぶのが良いですし、ブログよりTwitterやInstagramが気楽なら、とりあえずプラットフォームを決めて始めてみたら良いと思います。
みなさんのブログ活動のヒントになれば嬉しいです。それではまた。