育児漫画描く人向けの記事

【メモ】育児漫画と身バレについて(その2)

投稿日:2017年10月24日 更新日:

最近、身バレしたという話をよく聞くので、再度注意喚起と、私がネット上に情報を公開するときに注意していることをまとめました。

前回記事はこちらです。

【メモ】育児漫画と身バレについて

ちょっとまとまり悪いですが、育児漫画と身バレについて。

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育児漫画と身バレ

最近、旧い知人に身バレしました。

「育児漫画目録」でとある記事を書いたら、以前の私を知っている人が読んで、「末尾さんは●●さんですよね!」となりました。
これに関しては記事公開前に起きる可能性は考えていましたし、それによって特定可能な情報はどの辺か調べた上で公開しています。

別件ですが、私のブログ読者さんと現実世界でお会いしたら、同じ市内の方だった、という経験があります。
当時のブログPVは1日1000くらい。うちは検索流入中心なので、定期的に読んでる人は全国で100~200人いるかどうか…?て時期でした。

なので私は、「身バレは簡単に起きる」という認識でネット活動をしています。

最近起きた身バレ

私が知っているのは、育児漫画ブロガーさんに限った話です。

9月に1件、10月に1件、身バレが原因のブログ削除が発生しています。

私が直接、知っている・交流のある作家さんではありません。
フォローしている作家さん達がざわついているのを見て「えっ、身バレ起きたの??」という感じでした。

お2人とも、過去の記事を全て非公開にしています。
関係あるか分かりませんが、両方アメブロです。

作家さんに細かい話は伺っていないので、詳細は不明です。

有名な身バレ事件

ネット上の情報を元に、2ちゃんねるなどで調査が行われて色々バラされることはあります。
犯罪者の個人情報や写真が多いように思いますが、ちょっと前にVALUで問題になったYoutuber・ヒカルさんは、2ちゃんねるの調査で色々な情報を開示されたようです。

本名、実家の住所、LINEアカウントや電話番号。
合わせて、嫌がらせ行為も行われています。

YouTuberヒカルこと前田圭太、なんJ民により個人情報を全て特定されおもちゃにされる…Amazonで高額商品を実家に着払いで送られるなど大炎上中(ENDIA)

情報の特定作業は、ブログやTwitterの過去ログを解析し、写真の細かいところを見ることから始まっていることが多いようですが、正直、どうしてここまで暴けるんだろう?と思うような内容も多いです。

SNSで活動する育児漫画作家さんに関して言うと、保育園・幼稚園・小学校など、子どもが集まる場所での身バレが多いと思います。
未就学児が身バレしたという話は聞きません。「同級生の保護者(ママ友)や知り合いに気付かれる」ケースが多いように感じます。

プロの漫画家さんは身バレを気にしない方も多い為、参考にしない方が良いです。

身バレの可能性と対策

ざっと書くとこんな感じでしょうか。
後ろで参考にした記事を紹介するので、そちらも参考に読んでみてください。

基本的なこと

 -子どもの名前が一致する
 -出来事が学校行事と一致する
 -ブログを読んでいる人が増える
 -現実世界の小物をそのまま描いている
 -友人・知人からバレる
 -写真を解析・分析される
 -公開している本名SNSとブログ記事の内容が一致する

技術的なこと

 -ドメインのWhois情報
 -写真のExif情報

その他

 -スマホで自分のアカウント(ブログ)をチェックしているところを見られる
 -周囲の人への配慮
 -恨み・怒りを買わない
 -沈黙は金

基本的なこと

子どもの名前が一致する

例として『うちの3姉妹』を取り上げます。

・千葉県在住
・3人姉妹
・長女の名前が「フー」。2000年2月生まれ。
・次女の名前が「スー」。2002年6月生まれ。
・三女の名前が「チー」。2004年7月生まれ。
・実家、義実家が近い

これだけの情報でも、近くにいる人は気付くと思います。
子どもの人数が増えると特定しやすくなりますし、子どもが小学校以上になると「友達バレ」の可能性もあります。

子どもの名前については、がっつりフェイクを入れている作家も少なくありません。

・完全に違うものにしている
 ※丸本チンタさんは仮名で現実の名前と全く違うもの(注意表記もつけている)
 ※内野こめこさんは「うちの子」の「こ」→コウくん、「子」→音読みでシンくん
 ※園田・花・ヨウさんは単行本化に合わせて仮名をつけた。それまでは「息子」呼び

・お腹にいた時の呼び方や愛称をそのまま使う
 ※横峰沙弥香さん他「まめ」
 ※夏目義徳さん他「PONちゃん」

・名前で呼ばない
 ※特に第1子は「娘」「息子」呼びの人が多い(私も娘呼びです)
 ※姉妹や兄弟は1号、2号。息子①、息子②といった呼び方をする人もいる

特に第二子誕生後、呼び方を分ける為に名前が登場する人も少なくありません。
実名に関連した名前を付ける場合はご注意ください。

出来事が学校行事と一致する

前の記事にも書きましたが、行事をネット公開している幼稚園や小学校では特に気を付けて欲しいことです。

例えばプロフィールに群馬県在住と書いている。「今日は世界遺産に遠足」と書いたら、富岡製糸場ですよね。
その日に遠足で「富岡製糸場」に行く学校を調べて、ネットに情報が公開されていたら、学校バレします。

現実世界の小物をそのまま描いている

幼稚園や小学校の制服や体操服などを描く場合は、色を変える、デザインを変える等フェイクを入れましょう。

また、学校の提出物(図工の絵や工作、自由研究など)も、分かる人には分かります。

保育所・幼稚園・学校関連の写真や画像には注意が必要です。

ブログを読んでいる人が増える

アメブロに関してですが、アメトピがきかっけでブログを知る人が増え、バレることもあります。
知り合いのママさんがアメブロ読者で、アメトピをたまたま見て「あれ?これって〇〇さんと同じ名前じゃ…」と気づくことはあり得ると思います。

子どもの名前からでも不思議はないですし、自分が聞いたのと同じエピソードがあれば「もしかして…」となるかと思います・

同様に、ライターとして仕事を始めたタイミングでも、読む人が増えるため、バレやすくなるかと思います。
読者が増えることには、喜びだけでなく、危機感もあります。

友人・知人からバレる

友人ブロガーとのオフ会の写真が身バレに繋がることもあります。

(例)
オフ会で本名の名刺を配ったら、写真で撮影され公開された。記事の内容から「●●さんの本名は△△」と分かった。
集合写真の顔にモザイク・スタンプなしで公開された。
他のブロガーさんが描いた自分の似顔絵が現実に似せたものだった。

写真を解析・分析される

写真に写った情報を元に分析され、住所が特定されることもあります。
正直、写真1枚でここまで特定できるの?と思える事態が起こります。店舗の写真や、その店でしか出さない料理の写真は要注意です。

Instagramはついつい写真付きでアップしがちですが、情報を繋ぎ合わせることで地域や場所を特定することも可能だと思います。
私は家の近所の店舗や風景、その店でしか売ってない食べ物やアイテムの写真は一切公開していません。

公開している本名SNSとブログ記事の内容が一致する

現実世界の友達向けの本名アカウントで書いている内容と、ブログ記事の内容・タイミングが一致すると、「この〇〇がブログを描いている△△では?」となります。

Facebookは限定公開にしたり、検索できる人を制限した方が良いです。

技術的なこと

ドメインのWhois情報

今は代理公開の方が多いと思いますが、一応確認した方が良いと思います。

私はドメインを「ムームードメイン」で管理していますが、全て代理公開にしています。

写真のExif情報

スマホやデジカメで撮影した写真についている位置情報のことです。
Exif情報には、

・撮影日時
・撮影機器の名称や種類
・GPS情報

…などが記載されています。

現在、SNSやブログサービスの多くでは、アップロード時、自動的にExif情報が削除されるようですが、設定で「カメラの位置情報サービス」をオフになっているか確認した方が安心です。

その他

スマホで自分のアカウント(ブログ)をチェックしているところを見られる

これは「ふんわりジャンプ」連載中の『大亜門のドンときいてみよう!』(大亜門)6話で描かれていたエピソードです。
駅のホームで自分のTwitterをチェックしていたのを見られて、その情報をTwitterに上げられたという話。

『大亜門のドンときいてみよう!』(大亜門)6話

 

周囲の人への配慮

子どもの情報をネットで発信したくない人も多いです。

場合にもよりますが。
親しい知人、友人であっても、そのネタを無断で描いて公開してよいか?はよく考えたほうが良いかも知れません。

こういったことが元で小学校やPTAとのトラブルに発展したのが『毎日かあさん』でしょうか。
西原理恵子の「毎日かあさん」論争(2005年)

西原さんはプロ作家ではありますが、炎上が元で個人情報を暴かれることは少なくありません。

また、保護者バレした場合、保護者同士の連絡網でその情報は広がりコントロール不能な状態に陥ります。
炎上の余波は子どもの同級生や子ども自身にも広がります。

恨み・怒りを買わない

いわゆる「アンチ」と呼ばれる人の中には、作者(ブロガー)の言葉に傷ついた元ファンの方も少なくないようです。

ブログを運営していると、時には不適切な発言をしてしまい、炎上する事態もあります。
人気が出て読者が増えれば、どうしても炎上は起きやすくなりますし、どれだけ注意しても、起きてしまうことがあります。

例えばとあるブロガーの「指さし確認はアウトという言葉に傷ついた」という方が沢山いらっしゃいました。

私はこの言葉の意味、伝わる人と伝わらない人がいると思うんです。
私も、この夏に発達障害について勉強して「発達障害の子は指さしを始める時期が遅い場合がある」ことを知りました。

傷ついた方には申し訳ないのですが、私としては、そのブロガーが「発達障害の子を持つ方を傷つけようとした」とは思いません。
単純に知らないで書いただけかなと考えています。

ただ、結果として発言に傷つく方もいたし、批判が殺到した。

普通なら批判があった時点で気付き、謝罪し、必要と感じたらその記事を削除します。
昨日の記事でチンタさんの炎上の件に触れましたが、過去にそういった行動をとった作家さんもいました。

私も当時のことは知りませんが、ブロガーからは特に謝罪・訂正はなく、現在も漫画はそのまま公開されているようです。

この対応に怒りを覚える方は少なくないと思いますし、恨みが元になり、どうにか身バレさせたいと考える人がいても、不思議ではありません。
お子さんいる場合は、お子さんに危害を加えようとする輩が現れないとも言えません。

炎上しないよう気をつけた上で、もし炎上が起きたなら、丁寧に謝罪することが大切だと思います。

沈黙は金

「実話」「実録」であるからと言って、個人情報に繋がる部分に関しては、全て真実を書く必要は無いです。 

現実に存在する私個人、子どもたちの個人情報が特定出来るようなツイートはしません。
子どもたちに繋がる情報(学校行事など)は沈黙していますし、ツイートする場合は時期をズラしたり、場所をずらしたりしています。

また、「フェイク設定」は管理が大変です。矛盾があると、そこを指摘したくなる人もいます。
身バレを防止する為に「設定」を増やすよりは、何も語らないほうが管理が楽で、矛盾も生じません。

まとめ

前回よりも深掘りした情報をまとめてみました。

読んでドキッとする方がいたら、該当記事を非公開にする等の対応をとって頂ければと思います。
また、私個人としては、定期的にブログ記事を読み直して、ボカす部分はボカす、非公開が良いと判断すれば非公開にする等の対応をとっています。

身バレが起きたらどうするか?は個々人の判断によりますが、私だったらブログを全削除します。
なのでそういったことが起きないよう日々気をつけていますし、夫にブログを読んでもらってチェックしてもらっています。

他のブロガーさんの身バレ対策記事へのリンクを付けておきます。
内容がカブる部分もありますが、こちらも参考にしてみて下さいませ。

参考になれば嬉しいです。それでは~

関連する記事

ゆうひまほさん

ネットにあげること

ネット情報の管理について、シンプルにわかりやすくまとまっています。
私の長い文章を読む前にこっち読んだ方が役に立つと思うの…。

かたくりこさん

ブロガーのためのネットセキュリティ講座 vol.5『個人の特定を防ぐ』
ブロガーのためのネットセキュリティ講座 vol.6『個人の特定を防ぐ2』

有料記事ですが、身バレ対策を広くカバーしてあってお役立ちだと思います。SNSの設定等、細かく解説してあります。
炎上対策等も参考になります。有料とするだけの価値はあると思います。

私が書いた記事と内容が被る箇所がありますが、この記事に書いたのは私がもともと知っていた内容のみです。

なーみんさん

2017年07月27日 SNSに無断で載せられ公開処刑された話

これはブロガーとしての身バレの話ではなく、友人に写真を(顔を隠す等の配慮なく)アップされたという体験談です。

なーみんさんは気付いて削除してもらったそうですが。
Instagramが台頭してきた昨今、こういったトラブルは益々増えるのではないかと懸念しています。

「ツイブロ」NAEさん

一般のブロガーさんです。

匿名ブロガーが身バレする原因と対策の総まとめ

情報がよくまとまっていると思います。
個人的には「身バレしてもリアルの人生に影響しない体制を整えておく」という部分に共感を覚えました。

「ハナさんキッチン」ハナさん

こちらも一般のブロガーさんの身バレ体験談。

身バレしたかもしれない・・・さようなら・・・はてなブログ・・・

こちらでは「会社の出来事を書いて会社バレしかけた」「副業規定違反になる」と書かれています。
会社で勤務している方は就業規則を確認した方が良いかと思います。

長くなりましたが以上です。それでは~

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