2014年上半期を振り返る記事、その2です。
上半期に発売された妊娠・出産漫画を振り返りつつ、ベスト3を決めよう!という企画です。
前回(2013年)の記事はこちら。
●この妊娠・出産漫画がすごい!~2013年発表作品&単行本~
2014年上半期に発売された妊娠・出産漫画 ベスト3
産後を描いた漫画も含め、全部で6冊発売されました。
意識していませんでしたが、全て購入して感想も書いてますね。
うう~ん。上半期は意欲作が多く、それぞれの作品に個性があり、良作揃いでした。
告知を見て買おう!と思える作品が多かったから全て買ったのだし。なんとも甲乙つけがたい。
色々考えましたが、現在の自分の好みだけで選びました。
管理人・matsubi的ベスト3はこれらの作品です。
1.赤子よ日記(藤枝奈巳絵)
上半期ベストは『赤子よ日記』。
この作品はとにかく面白くて笑えて、読んだら気持ちが優しくなる気がするのです。「頭も気も使わないで読める」「肩の力が抜ける」育児漫画は貴重だと思います。
また、続編をブログで連載していること(興味を持った人が試読しやすい)、単行本のサイズがB6版であることも、自分としてはありがたいと感じたポイントです。
2.うわばみ妊婦(カワハラユキコ)
悩みに悩んで、2位は『うわばみ妊婦』。
ちょっと年上の女性が描いた妊娠・出産漫画を読んで、「この人の姿勢を見習いたいな」と思えたのが嬉しかった。
作者おススメの本や映画、レシピやレストラン、ノンアルコール飲料、ストレッチなどなど、妊娠中に役立ちそうな情報が幅広く掲載されており、1冊で色々考えたり学んだりできるのもポイントだと思います。
●パソコンならamazonで数ページ試読できます(画像)
●matsubiの感想文
3.「産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート」(原作:渡辺大地、漫画:青柳チカ)
妻が第2子を妊娠したのをきっかけに、自分自身の育児や夫婦のあり方を見直す父親(主人公)の姿を描いた作品。
おもしろい云々より、「この漫画を世に出してくれてありがとう」という気持ちが強い作品です。
男性(父親)の体験が語られる機会や学ぶ機会が増え、男性も子育てしやすい社会になっていくことを願っています。
●matsubiの感想文
【番外】『コウノドリ』鈴ノ木ユウ
創作漫画なのですが、昨年12月に発売された3巻、3月に発売された4巻、6月に発売された5巻。全ての出来が素晴らしかったので。
絵柄の癖が強いけど、夫婦で読んでほしい作品。
●『コウノドリ』5巻(鈴ノ木ユウ)感想~立会出産・双子・卵子提供
ブログ経由での売り上げランキング
※ブログ経由での売り上げランキングはこちらの記事でまとめています。
2014年上半期発売の妊娠・出産漫画に絞ると、上位3位はこうなっています。
(1月からの売上ランキングなので、2013年発売の本の方が売れ数が多いのです。)
1.産後が始まった! (渡辺大地)
2.うわばみ妊婦(カワハラユキコ)
3.ママだって、人間(田房永子)
2014年発売の妊娠・出産漫画単行本
冒頭にも書きましたが、どれもおもしろく甲乙つけがたい作品が多かったです。
個性が強い作品が多いので「みんなが共感できる」作品は少ないようにも思いますが、読者自身の体験や性格によって選ぶことが出来、それぞれにベストな作品と出会えるような気もします。
花津ハナヨの妊活→出産 一直線!
妊活(不妊検査、タイミング法、体外受精)体験~妊娠、出産までを描いた作品。猫がかわいく、旦那さんがステキだなーと思った作品。
全体に明るい雰囲気の作品です。人によっては妊娠できない苦しさや葛藤(悲壮感)が無さ過ぎて違和感を感じるかも知れません。
●matsubiの感想文
ママだって、人間(田房永子)
構成が秀逸だと感じる作品。「女性の妊娠~産後にかけての女性の変化」が赤裸々に分かりやすく描かれていると思います。
反面、セックスなど性的な話題が多く好みが分かれると思います。また、読んでいて気になる描写もあります。
●出版社で1話が試し読みできます。
●matsubiの感想文。
がけっぷち出産ブンブンマーチ(水玉ペリ)
作者の2度の流産体験、3度目の妊娠から出産までを描いた漫画。
他人に話しにくい流産の体験としっかり向き合って、色々な感情を描いているのが素晴らしいと思います。
●matsubiの感想文
以上、上半期の妊娠・出産漫画まとめでした。
下半期は何冊発売されるかな?
……2人目を生んだ後の私に読む余裕があるのかな?などとも思いますが、下半期も色々な作品と出会えるといいな。