『幽★遊★白書』や『レベルE』、今だと『HUNTER×HUNTER』でお馴染みのジャンプ作家・冨樫義博さんのアシスタントさんが、20年近く前のことを思い出しながら描いた、コミックエッセイです。
試読はこちらから。
●先生白書(マットグロッソ)
一応、冨樫さんの作品はこの辺。ハンタの途中で止まっていますが、私も好きです。
良くも悪くも、盛ってないコミックエッセイです。
多分、冨樫さんの近くにいる人はよく描けてる!て評価するくらい等身大の冨樫さんなのじゃないかな〜。
… なのでファンの方以外はそんなに面白くない気がします。
盛り上がりもなく淡々と進むので、ファンの人でもガッカリする気がする。 この漫画、評価が難しい。
残念ながら『監督不行届』(「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野監督を妻の安野モヨコさんが描いたエッセイ漫画)とは違いますね。「この人にこんな一面が…!」という感じではありません。
私は盛らない作品が好きだし、冨樫さんはこういう人だろうな〜て姿が垣間見れて良かったです。
とにかく盛ってない、てところが素晴らしいと思ったのですが、盛り上がりに欠けるし、普通に読んだら面白いと感じないだろう、と思えて仕方ない…。
…ということで、冨樫さんのファンではない夫にも読んでもらいました。
夫の感想。
「単行本の巻末漫画がまとまって1冊になった感じだね!本当に淡々としてた!」
…だよね~
一応補足しておくと、作者の、冨樫さんへの愛や敬意はよく出てるんですよ。
でも今の冨樫さんとは連絡していない。その辺の後ろめたさが伝わってくるせいか、私(読者)も読んでいて後ろめたい気持ちになります。
企画が立った時点で本人に挨拶・相談しとけば良かったんじゃないかな。そんな気がする。
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ちょっと前に藤子F不二雄先生のアシスタントさんが描いたコミックエッセイも読んだのだけど、これも淡々としてました。でも読んだあとの満足度は高かったんですよね。
チーフアシスタントとしての裏話があったり、藤本先生の存在を感じる写真が多かったからかしら。
冨樫さんはF先生と雰囲気が近い感じもしました。
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うーん。『先生白書』はあまりお勧めはしないかなあ…。
曖昧な感想になってしまった。すみません。