「発達障害特集」、前回までは漫画の解説や感想でしたが、最後は生活に役立つ、無償素材や無料アプリのご紹介です。
※過去の記事はこちらから。
●【発達障害】に関する育児漫画情報 一覧
たきれいさんのお役立ちなHP
作者・たきれいさんのこと
プロフィール
たきれいさんは、3人姉弟を育てるイラストレーター。新潟在住の30代女性。
お子さんはユイポン(小4)、ラレオ(小2)、くも(年少)の3人で、5人家族。
Instagramで人気を博した「くもくんの連絡帳」は書籍化しています。
●(末尾の感想など)「【情報】たきれいさんの単行本キャンペーンがおもしろいと思ったはなし。」
SNSアカウントなど
●Site:たきれいのホームページ
●Instagram:@takirei2
●Twitter:@takirei2
●ブログ:保育園児くもくんの連絡帳(ameba)
Twitterの「子育て模索中」アカウント
発達支援等の情報発信は、「子育て模索中」アカウントで行っています。
●Twitter:@kumokun8
発達障害を世間一般の人に知ってもらわないと、どんどん誤解されて生きづらくなりそうなので、公開できる情報は限られてしまいますが、微力ながら親の一人の立場から情報を発信して行きたいと思います。 pic.twitter.com/IYXnJJ6OJy
— 子育て模索中 (@kumokun8) 2018年9月22日
視覚支援 絵カード
たきれいさんは、HPで絵カードをコンビニプリント出来るようにしています。
絵柄はなんと!150種類!(2018/11/12現在:自力でカウント…)。
絵カードはリクエストも受け付けています。
保育士さんからのリクエストで手を繋ぐ #絵カード を作りました。そろそろお散歩が気持ち良い季節ですね^ ^コンビニで印刷できます。サイズは写真のL判です。印刷方法や他の絵カードまとめはホームページにて。 #視覚支援 https://t.co/oxt5IEbeuV pic.twitter.com/iGxjvmVlwb
— 子育て模索中 (@kumokun8) 2018年9月23日
イラストたっぷり!全部で150種類
絵カードは、「家庭」「保育園・幼稚園」「買い物」「美容室」「病院」など、カテゴリごとに分けられています。
150種類もあり、好きに選ぶことが出来ます。
視力検査や聴覚検査のカードは、就学前健診の説明にも使えそうです。
印刷はコンビニで
印刷は、コンビニのネットプリントです。
印刷手順が写真付きで丁寧に説明されているので、困ることなくプリントできました。
絵カードは写真紙プリントなので、印刷費は1枚60円です。
厚みがあって使いやすい写真紙
1枚60円の写真紙は、厚みがあるのでパンチで穴を開けてリングで留めたりもできそうです。
※写真をサンプルにするとイメージしやすいかと。
壁に貼ったり、説明に使ったり…。絵柄が沢山あるので、様々な用途に使えそうです。
絵本
HPでは絵本もプリントできます。『はみがきしよう』と『ねんねのじかんだよ』の2種類。
『ねんねの時間だよ』は、くもくんを主人公とする”くもバージョン”の他に
髪形を自由に描き足せる”オリジナルバージョン”があります。こちらもかわいい(^^)
他にも、日めくりカレンダーや九九表など、気が利いたプリントデータが用意されています。
個人的に珍しいと感じたのは、「気持ち表」です。たきれいさんの説明を下に貼り付けておきます。
「プルチックの感情の輪」というものをベースに子どもバージョンで気持ち表を作りました。ことばは子どもに合わせて随時付箋で足していく予定です。#視覚支援 pic.twitter.com/xPzPnEZpjL
— 子育て模索中 (@kumokun8) 2018年8月29日
参考文献はこちらです。 #発達障害の子どもたちをサポートする本 (カード式だと選ぶのに時間がかかりそうなので表にしました。)私は口下手で子どもの気持ちを饒舌に代弁できないので、表があるとお互い助かりそうです。 pic.twitter.com/RlMsQmDcqq
— 子育て模索中 (@kumokun8) 2018年8月29日
コンビニプリントできる凄さ
コンビニプリントは便利なのですが、印刷データが保持されるのは最大で1週間です。
つまり、たきれいさんは、定期的に150種類(以上)の画像データをアップしなおしている、…てことではないかと。
そうだとすれば、すごい手間がかかっていると思います…。感動しました。
おしごとアンケート
HPには「おしごとアンケート」へのリンクもあります。
これは「発達症(=発達障害)やグレーゾーンの人、特性が強い人が、どんな仕事をしているのか?」をテーマにとられたアンケートの回答がまとめられています。(アンケートは現在も回答者募集中)
また、「特性が強い人に助けられています」という体験談もあります。
集計結果や回答
職業は、「医療・福祉系」「教育系」「語学職」など29種類!と多岐にわたって分類されています。
発達症で多いといわれる「クリエイター職」でも、さらに、これだけ分類されています。
例えば漫画家さんが2名、回答されています。実際の回答はこんな感じ。
実際に仕事についている方の感想を読むことで、職業に対するイメージが湧きやすいと思います。
たきれいさんが行っている「おしごとアンケート」は、「発達症の人のハローワーク」のようにも見えます。
将来の職業を考えるのに役立ちそうです。
タイムスケジュール素材、他にはこんなものも
絵カードではなく、タイムスケジュール表ですが、WEB上では他にこんなのもあります。
ナコさんの「子どものタイムスケジュール表」
育児漫画ブログ「ナコとむすめらあとダンナ」のナコさんは、タイムスケジュール表用の素材を無料DL配布しています。
絵柄はこんな感じで、キャラクターはうさぎさん。文字がないVerもあります。
タイムスケジュール表用の素材ですが、うさぎさんだけ印刷して絵カードにしてもよさそう。A4用紙サイズです(コンビニプリントなら1枚10円)。
ダウンロードページは「こちら」です。
●『こどものタイムスケジュール表』【ダウンロード配布】
…どうでもいいんですが、我が家のタイムスケジュール表を作る為にPDFでデータ出力(A4サイズ)→コンビニで印刷、したら、なんか小さかった…orz
※PDFをA4サイズで印刷した後、周辺の余白を折り込んでA5サイズ程度に縮め、A3用紙で拡大率200%で印刷すると丁度良いサイズになります。
LITALICO「やることカード」
サイト「LITALICO発達ナビ」「コノビー」の運営や、発達症の子ども向けの学習教室「LITALICOジュニア」を開いているLITALICOさんでは、タイムスケジュール用のアプリをリリースしています。無料。
使い方は動画(30秒)を見れば把握できます。
絵を選ぶだけでなく、音声を吹き込んだり、写真を使ってカードを作ったりすることが出来ます。
たきれいさんの絵カードと比較すると、イラスト素材がちょっと足りない感がありますが、例えば子供と一緒に写真を撮影しながらカードを作成することが出来ますし、達成したら☆をつけるなど、遊びながら使うことが出来そうです。
スマホやタブレットが好きなお子さんには、こちらのアプリを使っても良いかも知れません。
まとめ
今回は、発達症の子どもの視覚支援をテーマに情報をまとめてみましたが、どんな子どもにでも使えそうな、便利な素材やアプリです。
昔と比べて現在は情報が増えて、大人でも理解しにくい部分があります。
絵カード用いて情報を整理すると共に、イメージしやすくすることで、少しでも生活が送りやすくなることを願っております。
LITALICOさんのアプリは他にもあるので、元気が余ってたら個別にレビューを書くかも…。
なんか「こえキャッチ」というアプリは”世界の優秀アプリを表彰する「2018 Google Play Awards」にノミネート”されたらしいんですよね…。
※他者とのコミュニケーションに必要な「声の大きさ」のコントロールを楽しく学ぶことができるゲームです
長くなりましたが、以上です。
次回は「発達障害特集のまとめ」が出来ればと思っております。
それでは~
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この記事は「発達障害特集」の一環です。今まで書いた「発達障害特集」の記事はこちら。
●発達障害に関する育児漫画