2月1日(土)に『おかあさんの扉3巻 三歳児デヴュー!!』発売!…なので慌てて2巻の感想を書きました。
3巻も発売日に買ったので今週中に感想を書く予定。おもしろかったです!
伊藤理佐さんが描く育児4コマ漫画です。
独身の方でも子持ちでも楽しめる作品だと思いますが、特に1~3歳くらいの娘がいる人におススメの作品。
オットの人・吉田戦車さんの『まんが親』(2巻)と比べながら読むと更に面白いです。
amazon ★★★★★(4.5)
楽天 ★★★★★(4.77)
【内容紹介】
「魔の二歳児」におかあさん振り回される! ?
ムスメは言葉も動きもますますパワーアップ!
でたらめな歌を歌ったり、何でも否定したり、嘘をつくようになったり……。
翻弄されるマンガ家夫婦の日常を描いた、伊藤理佐さんの大人気子育てマンガエッセイ、第2弾の登場です。
※出版社の発表によると1~2巻で累計10万部突破のようです。
【感想】
作者のプロフィール
伊藤理佐さんは1969年生まれ。
代表作に『おいピータン!!』『ヒゲぴよ』『おるちゅばんエビちゅ』など。
38歳(2007年)のとき吉田戦車さんと再婚、2010年1月に40歳で娘さんを出産。
2巻時点では伊藤さん42歳、戦車さん48~49歳くらいです。
この漫画の好きなところ
色々読んできましたが、『おかあさんの扉』は、私が最も繰り返し読んでいる育児漫画です。
単行本に描かれている娘・あーちゃんの成長はうちの娘の1年先の姿。
発売日に買って、1回目は普通に漫画として楽しみます。
その後、「この先こんな風になるのか…」と娘の成長を想像しながら読みます。
同じくらいの月齢になった頃にもう1度読むと、感じ方がまた違うのです。1回目に普通に笑ってたエピソードが「あるあるある!」と思えたり。読む時期によって感じ方が変化し、より面白く感じられるのがすごいです。
「あるある」ネタも変化球が多くて、他の育児漫画とは違うことが多いです。でも「あるある」と共感できる。
『おい!ピータン』を読んでも感じることですが、伊藤さんは日常のささやかなエピソードを見つけて短い漫画にするのが上手い。今作ではその力が発揮されている気がします。
独身や子供がいない方も笑えて楽しめるけれど、娘がいる人にはより一層楽しめる漫画だと思います。
レビューを読むと「絵が雑」との意見が多い気がします。その辺は引用した写真でご判断頂ければ。
私は無駄が無い線だなーと思っています。特に娘ちゃんのデフォルメされた幼児体型は愛らしくて好きです。
2巻の特徴
2巻は娘・あーちゃん1歳8か月くらい~2歳8か月くらいまで。
大きな出来事としては、ウイルス性胃腸炎、長崎旅行、伊藤さんのぎっくり腰、幼稚園入園(2歳児クラス)、トイレトレーニング、イヤイヤ期、高知旅行など。
言葉を使って自己主張をするようになり、1人で歩き回るようになり、自分でオムツを選ぶ(運ぶ)ようになり…。1巻の頃に比べると成長著しいですね。
エピソードで分量が多いと感じるのは
・娘さんの言葉の発達(迷言)
・おっぱいネタ
2歳くらいは言葉の精度が上がっていき、楽しい時期なのかもしれません。
今までは「大人のマネでしかなかった言葉」が「自分の意思を込めた言葉」へと変わっていく。生まれた頃は話すことも出来なかった娘が「カガー」=「蚊が…(顔の周りを飛んでいるよ~)!」と言うなんて。
子供の成長ってすごい。……でもちょっぴり面倒くさい…。そんな母親の揺れる想いがとてもいい(苦笑)。
おっぱいネタはシリーズと化してましたね。
おっぱいシリーズでも娘さんの言葉が発達していく様子がわかります。
2巻の中で「おっぱいソトではないネー」が「お外ではおっぱいのみましぇんっ」に…(文になってる!)。
1巻では乳首切れたりしていたのにあげ続けている伊藤さんはすごいなあ…。
私は娘の歯が立派になるにつれ、1巻のあの場面を想像してしまい怖くて仕方なかったです…。
育児のイライラについても描かれています。
たしかに、例えば用事があって急いでいる時にマイペースに動かれるとイラッとしますよね…。子供のペースに合わせて待てる時もありますが。
後でそのことを何回もマネされるのは…つらいなあ。
育児の暗黒面というか、だんだんと笑っているだけでは済まなくなるんですよね…。
「バカ!」と言わずに「パカちゃん」→「アルパカちゃん」と呼ぶようになった…というエピソードも好き。
小さな行動変化だけど、ちょっと発音を変えるだけで深刻さが薄れ、自分の言葉に落ち込まなくなりそう。
ダメな自分の話を描いた上で、なんとなく浮上させてくれる感じが好きです。
『まんが親2巻』との比較
『まんが親』の感想を描いたときにも比較してますが、それ以外で。
●「まんが親2巻」(吉田戦車)感想~胃腸炎・断乳・七五三~
伊藤さんがぎっくり腰になったの話
娘さんの発言、『おかあさんの扉』で読んだときは大笑いしました。
…でも、そのあと(同時発売だった)『まんが親2巻』で同じエピソードを読んだら笑えなかった…(子供は賢いな…)。
干しブドウが好き
娘・あーちゃん、干しブドウと葡萄が見分けられる、というエピソード。
どうでもいい話ですが、これをきっかけに、うちの娘にも干しブドウを与えるようになりました。
今では私の方がよく食べている気が…(子供の頃苦手でずっと食べてなかったのですが、おいしかった…。)
宅急便屋さん好き
宅急便のエピソードは伊藤さんの『おんなの窓 4巻』にもあったような。
伊藤さんがネット通販を利用するので、ヤマトのお兄さんが来る頻度が高いらしい。
(『おんなの窓』に描かれたガイガーカウンターを代引で頼んだ話は笑えたけど金額に驚きました。)
よく見ると、伊藤さん「たっきゅーびやさん」吉田さん「たっこびしゃん」、言葉の聞こえ方(表現)が違うのですね。
こういう小さな違いを見つけるのが楽しい。
ウルトラマンと仮面ライダー
伊藤さんが適当に描いたフィギュアが素晴らしいと思います。
これは同じ発音で表現されていますね。うったーまん。
吉田戦車さんは特撮好きなのか。フォーゼは面白かったなあ。
歯間ブラシ
発音しにくい言葉だと思うけれど、覚えるものですね…。使用頻度が高いのかな…?
1歳半健診の時、歯科健診もあるのでその時に覚えたのかな?(子供でも歯間ブラシって使うんですね…)
爪楊枝は「大人の歯間ブラシ」。しかし食堂で叫ばれるとなんだか恥ずかしいな…。
長崎旅行と麺カッター
うちの娘も麺類が好き。これを読んで麺カッター便利そう!買うか!と感動したけど結局買ってないな…。
旅行内容は『まんが親』2巻の方が詳しかったですね。
シッター・エヌさんと吉田さんのシンクロ
このネタは衝撃的でした。
私はネタになったお菓子の名前(五家宝)この漫画で初めて聞きましたよ…。
『おかあさんの扉』で描かれるエヌさんは縁の下から防衛食の容器を見つけ出すくらいなので、シンクロも「ありそう…」と思えるのですが、戦車版エヌさんだと「この人が…?」という気になります。
絵の印象がネタの面白さにも影響するものですね。
エヌさんてパーカ着るんだな、とかどうでもいいことに驚いてしまう…。子供の面倒見ているから、白いシャツを着ていないときの方が多いと思うんですが。
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なんだか感想というより『まんが親』との比較記事みたいになってしまいました。
3巻も買って読んでます。おもしろかった!ので早めに感想を書きたいと思います。
4月末発売予定の『まんが親3巻』も楽しみ。
※追記 3巻の感想書きました。
●『おかあさんの扉3巻~ 三歳児デヴュー!!』(伊藤理佐)感想~忙しい!三歳児との毎日~