伊藤理佐さんが描く育児4コマ漫画の3巻です。
独身の方でも子持ちでも大笑いして楽しめる作品だと思います。
特に娘を持つ方、2~3歳くらいの娘がいる人は楽しめると思います。おもしろいですよ!
オットの人・吉田戦車さんの『まんが親』(2・3巻)と一緒に読むと更に楽しめます。
※『まんが親』3巻は4月末発売予定。
全109ページ、価格は838円+税(現在880円、4月から905円)です。
amazon ★★★★★(4.8) ※レビュー4件
楽天 ※レビューなし
【内容紹介】
人気漫画家、伊藤理佐さんと吉田戦車夫婦に子どもができた! そのとき母は40歳、子育てママが繰り広げる爆笑連載。
第3弾では、ムスメは三歳に。幼稚園に入園。 スイミングスクール、海水浴、発表会、運動会、七五三。
あれやこれやのはじめてデヴューに、笑ったり、泣いたり、考えたり…。
身も心も大忙し! シリーズ累計23万部!
【感想】
シリーズ累計23万部もいってるんですね。
3巻分も合わせての数字だと思いますが、売れてるなあ。
※2巻発売時は累計10万部、3巻発売前の発表では累計16.7万部でした。
発売日が土曜日だったこともあり、娘を旦那さんに任せて読みました。
雑誌「オレンジページ」で読んでた回が少なくないにも関わらず、読んでいたら旦那さんに「…大丈夫?」と訊かれてしまいました。
読みながらクスクス、ケラケラ、笑っていたようで…(私は普段、真剣に静かに読むタイプなのです…)。
いやー、面白かったです。
作者のプロフィール
伊藤理佐さんは1969年生まれ。
代表作に『おいピータン!!』『ヒゲぴよ』『おるちゅばんエビちゅ』など。
38歳(2007年)のとき吉田戦車さんと再婚、2010年1月に40歳で娘さんを出産。
3巻時点では伊藤さん43~44歳、戦車さん49~50歳くらいです。
3巻の特徴
娘・あー(あーこ)ちゃん、2歳9か月くらい~3歳8か月くらい(2013年9月)まで。
内容紹介にもある通り、3巻は「初めての●●」が沢山描かれています。
幼稚園(2歳児クラス、面接、入園式)、七五三、卒乳、習い事開始(スイミングスクール)、海水浴。
2歳当時は3回(彦根、長崎、高知)行っていた旅行も、今回は海水浴の為、戸田(静岡県)に行くだけ。
3歳児って忙しいんですね…!
3巻は
・幼稚園や習い事関連のはなし
・娘さんの言葉ネタ、親との会話ネタ
…がネタとして多かったような気がします。
幼稚園の面接、スイミングスクールの卒業式で「やらかした」話には笑ってしまったけれど、他人事ではないので覚えておこう…。
(私も「普段着でどうぞ」を真に受けるタイプです…)
娘さんが入園した幼稚園は、母親が参加する行事の多い幼稚園のようです。
お弁当は毎日のようだし、バザーやったり、保護者会やったり、母子遠足やったり…。
その事実をヤクルトレディとの会話をきっかけに知る、てのがリアルだな…。
うちはまだ幼稚園に入っていないのですが、ご近所のお母さん方から「幼稚園によって方針が違うからちゃんと調べて決めた方がいいよ~!」と言われています(母親の参加行事が多いところもあれば、毎日給食・延長保育が無料のところもあり、幅広いと知りました…)。
3巻では娘さんが「会話」が出来るようになっていてびっくりしました。
人間の成長は著しいですね…!3歳くらいで会話が成立するのか~。
名言も多いようですが、娘さんの「風がおけしょう~」という言葉の感想が「気持ち悪いくらいステキ」と表現しているのが個人的にツボでした(笑)。
『まんが親2巻』との比較
『まんが親』の方が『おかあさんの扉』より娘さんの成長が早いです。
2巻を読んだ時から、伊藤さんが描く「卒乳」と「七五三」が楽しみでした。
断乳と2泊旅行
初めての2泊旅行。これを機に断乳を…!というエピソード。
『まんが親』では伊藤さんが断乳に向けて燃えていましたが、『おかあさんの扉』ではシッターエヌさんが提案したように描かれています。
約束のイチゴケーキ。おいしそうだな…。
とりあえず、3歳児とは思えない勢いで食べたんですね…。
『おかあさんの扉』では娘さんが見た写真=シッターエヌさんの娘さんの写真であること、新宿高野のイチゴケーキであることが明かされます。
調べてみたら正式名称は「イチゴパイ」なのですね(画像は渋谷東急の紹介記事から)。2人とも再現度高いのね。
自分の誕生日に買ってしまおうかしら…。美味しそう…。
●新宿高野HP
『まんが親』ではあっさり断乳成功!…という描写でしたが、
『おかあさんの扉』を読むと、母親である伊藤さんは色々あったようで…。
この後続く、3コマ目の吉田さんの表情と4コマ目のツッコミがたまらなく良かったです…。
はじめての七五三
『まんが親2巻』でも機嫌を損ねてイヤイヤ期全開!な娘さんの姿が描かれていました。
『おかあさんの扉』では服の上から着付けたなど、裏話満載。
裏話を読んで、なんとなくほっとしました。うちは今年か…荒れること前提でいこう…(遠い目)。
七五三のあとバッサリと切られた髪
『まんが親2巻』ラストで髪をバッサリ切られた娘さん。
「傷ついてないか?」と心配するほどだったようですが…。この絵を見たらそう思っちゃうな…。
『おかあさんの扉3巻』でも「髪をバッサリと切った」とありました。
…で。その後(3歳2か月頃)にも娘さんの髪をバッサリやってしまう伊藤さん…(泣)。
実のお母さんに責められるくらいだから、相当な短さだったのでしょうね…。
うちの娘も、1歳8か月にして初めて髪を切りました。
私は失敗が怖くて切れなかったので、旦那さんにお願いしたら迷いなく切ってくれまして…。上手でした。上手い方が切ればいいと思うの…。
自分的名場面集
二ノ宮知子さん一家、登場
伊藤さんのデビュー当時からの友達、二ノ宮知子さん一家が登場。
タッチは違うけれども、二ノ宮さんが描いている家族とよく似ていますね。
旦那さんは本当にアフロなのね…。
●「おにぎり通信 ダメママ日記」2巻感想
萩尾望都先生との再会
1巻のタラモ事件から2年ぶりの再会。
余談ですが今年1月に行われた西原理恵子さんの「人生画力対決」でも、伊藤さんは萩尾先生とご一緒しています。
吉田戦車さんもツイッターで観戦していました。
●西原理恵子の人生画力対決ライブ~萩尾望都SPECIAL
保育園に入れなかった事情
今明かされる真実。実は、生後3か月で預ける予定だったとは…!
保育所の無神経な言葉にも泣けました。そりゃそうなんだけどさ…!
東京在住の働くお母さんが書いたブログを読むと、保育所事情の深刻さが分かります。
●待機児童にならないための保活は「営業の仕事」みたいでした。(Yuki's Blog)
わたしって、しかりすぎ?
あーちゃんの言葉が突き刺さるなあ…。
私は親の立場なので「でもなあ…」とも思うのです。
叱らなくて済むなら叱りたくない。叱る以前に怒りたくない。怒鳴りたくない。
でも、イヤイヤ期の子供と向かい合うのはしんどいですよね…。
うちなんて、まだまだ序の口ですけど、付き合っていてしんどいですもの…(1歳9か月ですが「自分の思い通りに!」という意思が見え始めていて)。
3歳前後はきっとこんな風なんだろうなあ…。
仕事と育児でくたくたになりながらも、育児書を読んで気持ちを切り替える伊藤さん。
本を読んで泣いたのか、泣きながら読んだのか分からないけれど、涙を浮かべる伊藤さんと一緒に泣けてきた。この姿勢は見習いたいです。
実際、3巻の後半ではあーちゃんの「お外に行く」欲求は治まっているようだし、私も「あと50回!」と思うことにします…。
より楽しむために
今回は本が2回も登場していて嬉しかったなあ。
『子どもへのまなざし』佐々木正美
「おんも」の話で紹介されていた本。出版は古いけれど、amazonの「幼児教育・家庭教育」カテゴリ1位ですってよ奥様…(レビュー評価も高い)。
今度読もう…。
『子どもべんとう』幕内秀夫
吉田戦車さんが伊藤さんの為に注文したお弁当の本。絶版してます。
『粗食のすすめ』の著者が書いた本ですね(読んだことある)。だからごはん中心なのか。なるほど。
まとめ
書きたいことが多すぎて絞ってもこの量でした!
シッターエヌさんについても色々書きたかったなあ。今回も素敵。
海水浴やプール、ヤギとたわむれた話(バカボンのパパ…)も好きでした。
海水浴は『まんが親』にも登場するはず!3巻が出てから読み比べるのが今から楽しみです。
どうでもいい話ですが、表紙裏の価格表示を見て「今年4月に消費税増税だった…」と気付かされました(多くの出版社は本体●●円+税、という表示)。
げふんげふん。
6/4追記
二ノ宮知子さんの『おにぎり通信』2巻に伊藤理佐さん・吉田戦車さん夫妻+あーちゃんが登場しました~
あーちゃんは伊藤さんに似ているらしい…。
●『おにぎり通信2巻』(二ノ宮知子)感想