【書評】おすすめの育児書

【一口感想】保育園義務教育化(古市憲寿)~0歳児から義務教育にすることで解決できること

投稿日:

Twitterに投稿した感想です。
それではどうぞ~

保育園義務教育化(古市憲寿)

作者さんのSNS情報

作者の古市憲寿(ふるいち のりとし)さんは作家、社会学者。1985年生まれの男性。

●Twitter:@poe1985
●Instagram:@poe1985

感想

内容についてほぼ触れない感想になりますが、「保育園義務教育化」は0才から義務教育にしてしまおう!というアイデアを書いた本です。
保育園不足(待機児童問題)や貧困による学力格差の問題、労働力の確保、高齢化の問題等々、幅広い社会問題の解決策になる面白いアイデアでした。

小規模保育園を増やすこと等、実現するための案も書いてありましたが、私には実現可能性が低いように思えました。

これは古市さんが悪いのではなく、現在の政治を見ていると舵を切りそうにないな…と思えて仕方ないのです。
本に描かれたアイデアは素晴らしいのですが、夢をみることが出来ない。日本に期待する気が起こらないんですよね。

参考文献

実は巻末の参考文献一覧がお役立ちだと思いました。何冊か読んでた。

中でもお勧めという『幼児教育の経済学』、『「学力」の経済学 』は読んでおきたいな…(『「学力」の経済学』は読んだと思うけど、うろ覚えだわ…)

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執筆のきっかけ

ちょっと面白かったのが、著者の古市さんが「保育園問題」に関心を持ったきっかけが、マンガ「37.5℃の涙」だったというところで。

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このマンガ、産休明けの作者さんが復帰作として連載を始めたけれど、人気が出なくて打ち切り同然で終わった作品だったりするんですよね…。
…なのですが、ケータイ漫画の広告画像が話題となって、電子書籍版がたくさん読まれて(多分、紙の単行本も売れて)。

連載は再開され、人気を元にドラマ化もした…(単行本も増えた)といった流れがあったりする作品です。
ネット上での人気獲得、ドラマ化の末、『保育園義務教育化』という本に繋がるという不思議…。

人脈の広さ

また、著者と編集者の繋がりが「人狼ゲーム」だったというのも面白かったです。
病児保育のフローレンスの駒崎さんとも友達らしいですし、人脈が幅広い著者さんなのですね。

古市さんは独身男性なので、子どもには興味が薄かったらしいのですが、こういった本を書いた。
その辺の経緯も含めて面白かったです。

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