「すくパラぷらす」やアメブロで育児4コマ漫画を描いている”ゆずぽん”こと、まえだゆずこさんによる「忙しいお母さんの片づけ応援コミックエッセイ」です。
子どもを産んでから約2年なのに、恐ろしいスピードで増えていく服やおもちゃ、道具類。
大人2人で住んでいた時はガラガラだった収納スペースも、いつの間にかいっぱいに。
子どもがいる家庭での片づけのコツを知って状況を改善したいと思い、この本を手にしました。
使えそうなコツが多いので、自分の生活に取り入れていきたいなあ。
126ページ、1026円です。
amazon ★★★★★(5.0) ※レビュー2件
楽天 レビューなし
【内容紹介】
せまい、収納がない、子ども4人、めんどくさい。そんなわが家も片づいた!
忙しいお母さんの片づけ応援コミックエッセイ。
子どもたちも片づけ上手に!?
【感想】
漫画に描かれた整理術は、基本的なもの。
1)必要なものだけにし、不要なものは捨てる
2)ものの「居場所」(定位置)を決める
3)居場所を決める時は「動線」を考える
動線を考えて定位置を決め、誰にでもわかるようルール化し、使ったら元に戻す。
動線が変わったり、しっくりこない場合は修正する。
結局、片づけの基本は「定位置管理」なのだな、と再認識しました。
作者のプロフィール
作者のまえだゆずこさんはイラストレーター兼漫画家。
代表作はすくパラ連載中の『おやこぐらし。』、『男の子ママがラクになる! 叱らない「しつけ」ができる本』
お子さんは、長男・リュウくん(中2)、長女・ひなちゃん(小6)、次男・しょうくん(5歳)、次女・ちいちゃん(2歳)の4人。
6人家族です。
漫画の構成
目次にある、作者の7つの悩みを解決することでスッキリした住まいを手に入れます。
悩みごとに16ページ前後の漫画、神村さんによるコラム、4コマ漫画が何本かが描かれています。
漫画は、作者・まえだゆずこさんが抱える収納・片づけに関する悩みを、収納アドバイザーの神村さんのアドバイスを元に解決していく…という流れです。
現在の状態を説明、作者の悩みを相談
↓
物を全て取り出し、整理し、不要物は捨てる
↓
必要なものは場所を決めて収納
↓
整理後の状態を紹介
流れに沿って、神村さんによる整理・収納のポイントが入ります。
離乳食の時に使っていた道具、運動会などレジャーで使う大型の弁当箱など、子どものいる家庭だからある道具の収納について説明があるのが良いですね。
神村さんがアドバイスする動線や整理のポイントも、子どもが取り出しやすい位置や容器の形状が描かれているのが便利。
整理や収納のコツは手品のタネのようなもので、分かってしまえば大したことないのですが、この”ちょっとした収納のコツ”になかなか気付けないのですよね。
台所
皿やコップなど食器や食材など、物がたくさん集まる台所の収納。
子どもがお母さんに聞かなくても自分で取り出せる収納術は参考になりました。
スプーンは手の届くところに、おやつは手の届かないところに、てのは納得。
棚に丸めたビニール袋が!はあるよなあ…。定位置が決めにくいのよね…。
子どものおもちゃ
うちは2歳児が1人、親はほとんど買い与えていないのに、おもちゃが増えてまいりました。
祖父母がくれたり、お古で頂いたりするんですよね。ありがたいけれど、このまま年齢を重ねたら収集つかなくなるな…と思っています。
5歳の子どもを巻き込みながらの整理・収納術。片づけの癖づけにもなりそうで勉強になりました。
お父さんの趣味の道具
お父さんの趣味・釣りの道具を片づける方法。
長いものの収納術は目からウロコでした。部屋も広くなるし動線も邪魔にならないし…。
自分のパソコンデスク
パソコンデスクは混沌となりやすいですよね…。
作者はフリーランスだから仕事机でもあり、名刺や請求書、領収書も収納するから余計にごちゃごちゃしそう。
昔、上司から「机とパソコンのデスクトップは常に綺麗にしておけ。片付いてない時はお前の頭ん中もグチャグチャってことだ!」…と指摘されたなあ…(気を付けてます…)。
学校関連の書類の居場所をどうするか?が一つのポイントのように思いました。
自分も子ども関係の書類の定位置をどうするか?考えよう…。
使いやすい場所に色々なものを置いてしまうから、その一角だけ酷いことになるんですよね…
子ども部屋
小学生と中学生の子どもが使う部屋の話は、家具のレイアウトや置き方についても描かれていました。
子ども自身に物を管理させる=片づけを教えるヒントになりそうです。
片付いている筈のリビング
家具の配置や、購入時のポイントなど小さなコツを集めた1話。
個人的に蔵書が多いので、本棚の話が多くて嬉しかったです。
「家具はいきなり買わないで代用品で試してみる」というコツは良いなあ。家具は高いし大きいし、失敗したくないんですよね。
まとめ
子どもが生まれてから、「子ども部屋の収納」的なムック本を何冊か読んだのですが、「いやいや…きれいすぎるでしょ…。こんなの維持できないでしょ…」と思うことが多くて。
写真を見ると素敵なんですよ。美しいんですよ。モデルルームのように。
この美しい状態をどうやって維持するのか?その方法は見えて来ませんでした。
この漫画では、まえだ家が整理できていない状態から、定位置を決め、片づけていく流れが描かれています。
定位置を決めたり片づける途中での悩みや考えるべきポイントを把握できるので、自分の家の状況を想像しながら「こうすればいいのかな?」と考えることができるし、見た目がきれいなだけではなく、維持できる部屋が作れそうです。
子育て中の身としては、子どもに片づけをどう教えるか?…というのも重要なポイント。
漫画には子どもが幼児の頃の収納術と、小学生になったら使えそうな整理・収納術が描かれており、参考になりました。
「まだ小さいから片づけ出来ないだろう」と親がするのではなく、子どもが片付けられる場所に定位置を作ったり、子ども自身に物のいる・いらないを判断させることで片づけの癖づけが出来そうです。
整理術を実践したことで、自分の家の片づけルールが出来、部屋が片付いただけでなく、子どもたちが自分から片づけできるようになったのは素晴らしい。
また、色々な変化の影響で、作者自身の気持ちに余裕ができたのがうらやましい。
この本を読むことで、自分も「いつも散らかっている家」ではなく、「散らかることもあるけれど、いつでも片づけられる家」が作れるような気がしてきました。
私も自宅に戻ったら少しづつ部屋を整理しようと思います。
※2014/12/27追記
大掃除に合わせてツイッターで紹介したら、作者のゆずぽんさんからこんな声が。
漫画だから「子どもと一緒に読める」てのは良いですね!提案もしやすいですし。
@matu_bi_ わ!ありがとうございます。お子さんも楽しめる収納漫画になってまーす。狙ってそう書いたわけではないのですが、うちの子も読んでますー!とよく言われます(*^_^*)
— ゆずぽん (@yuzupon_ya) 2014, 12月 26