育児漫画目録

妊娠・出産・育児漫画のカタログ

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『おかあさんまであとすこし!』(和田フミ江)感想~笑えて学べて想像できる、名作妊娠漫画~

      2017/04/24

2014年初めての感想文は和田フミ江さんの妊娠・出産漫画です。

前半の29話で第1子の妊娠・出産体験、後半の23話で第2子の妊娠・出産体験が描かれています。
作者の経験を描いた漫画部分はテンポよく印象深く、おもしろい。
妊娠・出産に関する様々なテーマを扱うけれど、簡潔でわかりやすく、勉強になります。

第2子の妊娠・出産が描かれた漫画・12冊」「この妊娠・出産漫画がすごい!~2013年発表作品&単行本~」といった記事でも紹介しましたが、お勧めの妊娠・出産漫画です。

amazon ★★★★★(5.0) ※レビュー7件
楽天 ★★★★★(5.0) ※レビュー3件

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【内容紹介】

たまごクラブ超人気連載を単行本化。
妊娠~出産の妊婦ライフがすべてわかる!
初タマ&パパにも超おすすめのコミックエッセイ。

【感想】

amazon、楽天ブックス、両方のレビューで5点満点てすごいですね…(件数が少ないのもあるだろうけれど)。
でも、この漫画なら納得の評価です。

この本が発売された当時、店頭で手にとったら薄かったので買うのを止めました。
ページ数は122P。『育児なし日記vs育児され日記』(逢坂みえこ)や『子育てたんたん』(南国ばなな)『あかちゃんのドレイ。』(大久保ヒロミ)などの育児漫画と同じくらいです。

ページ数で見ると目立って薄い本ではないのですが、手に持った時に薄いと感じてしまって。

半年経っても気になっていたので、思い切って購入したら大当たりでした。
迷わず買っておけばよかった…。

作者のプロフィール

和田フミ江さんさんは漫画家・イラストレーター。代表作は『おうちクエスト』。

私は「初めてのたまごクラブ」で初めて和田さんの漫画を読みました(でも、単行本を買うまでその漫画が『おかあさんまであとすこし!』だと気付きませんでした…)。

1歳年下の夫、長女・ハナちゃん、次女・ハッパちゃんの4人家族。
2007年2月、31歳で長女・ハナちゃんを出産し、2009年9月、33歳で次女・ハッパちゃんを出産。
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この漫画の特徴

基本的に、1話2ページで1テーマについて描かれます。
漫画の下にはコラムがあり、妊娠・出産にまつわる情報や解説が載っています。
左ページには作者と編集者Fさんのつぶやきもあり、詰められるだけみっちり詰めた!という印象です。
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1テーマ2ページと短い漫画なのですが、読んでみると2ページとは思えない濃さです。
コマも台詞も多めなので、昔の漫画を思い出します(極端だけど『はみだしっ子』とか)。

読んでみると、読みやすいし台詞も多い・長いと感じません。
エピソードの選び方も上手いし、出来事を絵で表現するのが上手くて1コマ1コマの精度が高いと感じます。

この場面とか、びっくりした。1人目の立会出産前の1コマ。
旦那さんは実際に鼻血を出したかもしれませんが、これを漫画にするのがすごい。
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たまに挟まれる例え話もうまくて。
2人目の妊娠を計画するときって、なんというか、現実的ですよね…。事務的というか。お花飛ばないというか。
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フミエ、旦那さん、ハナちゃん、産科の冷たい医師「カレ」など、登場するキャラクターの表情がよいし特徴もわかりやすい。
説教臭くもなく、笑いながらするするっと読めるのに、読み終わってみると印象に残った絵(コマ)やエピソードが多くて驚きました。

私はハナちゃんのこのコマの絵が大好きです…!
うちの娘も下着をかぶります…。ブラとか。あれはなんなんだろうね…。
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旦那さんの「あるある」な感じも好きです(苦笑)。
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何より、一番多く登場するフミエさん(=作者)がよかった。

ドジな面もあって親しみが持てるし、悩んだり怒ったりするけれど卑屈さは感じないし、偉そうでもない。
フミエさんは好感が持てるし、共感もできる良いキャラクターでした。
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甘すぎない絵柄だし笑いも多いので、男性でも読みやすいと思います。

この漫画の好きなところやお勧めポイント

上で挙げた点以外でこの本の好きなところ、お勧めしたい点を挙げると、次の3点になります。

1)取り扱うテーマが幅広い
2)読みやすくわかりやすいコラム
3)第2子の妊娠・出産体験が描かれている

1)取り扱うテーマが幅広い

つわり・体重増加との戦い・妊娠時の食事・便秘対策・出産準備品の購入…といった、妊娠・出産に関わる体験だけでなく、夫婦のことや産後の生活、お金のことなど、幅広いテーマを扱っています。
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私は子育て資金の話が良かったなあ。
家計簿をつけたり、ファイナンシャルプランナーに相談して保険を見直したり、マイカーを小型2台からファミリータイプ1台に変更したり。
子どもが生まれた後の生活をどうしよう?今までと何が変わる??何を変える?

収入や持ち物(家や車)、保険、貯蓄等は各家庭事情が異なりますが、なるほどなーと思いながら読みました。

私も妊娠をきっかけに、家計簿をつけたり年間・月間の計画をざっくりと立てるようになりました。
お金の出入りを把握をして計画を立てることって重要ですよね…。

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2)読みやすくわかりやすいコラム

テーマが充実しているだけでなく、コラム部分がポイントを押さえてあって読みやすかったです。
さすが「たまごクラブ」だな、持っている情報の利用方法が上手いなあと感心。
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コラムはあくまで「おまけ」で、漫画の内容を補う感じ。
コラムの情報だけでは足りない部分もありますが、テーマごとに漫画とセットで書いてある為、育児雑誌やムック本を読むより分かりやすく感じました。シンプルによくまとまっていると思います。

私は体験漫画を目当てに買ったこともあり、これだけの情報が「おまけ」としてついていたのにはびっくり。満足です。
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3)第2子の妊娠・出産体験が描かれている

第1子を出産後に仕事を再開し、育児漫画を描き始める漫画家さんが多いせいでしょうか。
1冊の単行本で第2子の妊娠・出産について描いてあることは、ほとんどありません。
(詳細は「第2子の妊娠・出産が描かれた漫画・12冊」をご参照下さい。)

私もそろそろ2人目を意識し始めていた時期だったので、1人目の妊娠・出産の振り返りと、2人目の妊娠・出産の予習が出来てありがたかったです。

2人目は1人目とは違う性別を求められるのか…。そりゃそうだよな…。
うちも1人目は娘だし、旦那さん長男だし、次は男の子…!みたいなプレッシャーはあるかもしれないなあ。気にしないことにしよう…。
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1人目は実家に里帰りして出産した和田さん。
2人目は「あえて」里帰り出産をしないことにします。

この選択はかっこいいなあ、と思いました。
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気になるところ

うーん、全くない。
作中で、第1子・ハナちゃんの名前の由来について書かれていたので本名が気になる、くらいでしょうか…。

非常にレベルの高い妊娠・出産漫画だったなあ…。

描いた和田さんがすごいのは勿論ですが、こういう漫画を連載していた雑誌「たまごクラブ」を見直しました。
表紙が甘目だから敬遠しちゃってましたわ…。

現在、雑誌「ひよこクラブ」にて育児漫画『ただいま両手がふさがっております!!』を連載中らしいので、こちらの漫画も覗いてみたいです。

 - 1-1-2 出産時の年齢が30~39歳 , ,

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