久しぶりにWEBで読める育児漫画をご紹介。
そろそろ定期的に読みに行っている体験型エッセイ漫画が尽きそうなので、子供がかわいいと思う創作漫画も一緒に。
WEBで読める育児漫画
だいたい日記(フクチマミ)
5歳の長女・なっちゃん、2歳の次女・ののかちゃんとの生活を描いた絵日記です。
子供が生まれる前(2006年6月)から妊娠、出産に至るまで、1日1枚更新しているという…。読み応えあります。
私はiPhoneで全部読みましたが、スマホではちょっと読みにくいです。
作者さんが描いた妊娠・出産・育児に関する本のamazonレビューが良かったので調べていたら遭遇しました。
育児書のような本なのか、体験エッセイ漫画なのかわからないので一覧には追加してなかったのですが、レビューを読むと体験漫画が多いみたい。
一覧に追加します。
『マンガで読む 育児のお悩み解決BOOK』は購入して感想を書きました。良書!
イクメンパパはエロ漫画家(丸本チンタ)
以前、「拙者、無名でござる」というWEB漫画を紹介させていただいた、丸本チンタさんの育児4コマ漫画です。
2013年12月下旬にスタート。
特に「ぶどう」の娘・もっちゃんがかわいい。ネタとしては「頭の高さ」「オナラ」も好き。
なんとなく物悲しい雰囲気が漂うので、続けて読むかどうかは好みが分かれそうです。
この哀愁は作者さんの良さ(長所)でもあるから、生かしたエピソードが描けるといいですね。
番外/WEBで読める育児漫画の続き
カホゴ夫の日常(井上きみどり)
『子供なんか大キライ! 』の続編。
夫婦ののろけ話?が中心なので育児漫画ではありません。
私は昨年『子供なんか~』を読んだので、ポチちゃん、ケロちゃんが登場すると嬉しい。
WEBで読める子供がカワイイ漫画
1話だけ読んでも何となく楽しめるはず…。
Baby,ココロのママに!(奥山ぷく)
19歳の大学生の恋愛コメディ。
幼児・心ちゃんがかわいいです。表情もいいのだけれど、体型に胸を打たれました。ほっぺとお尻のラインがぷっくりしているのがいい。
奥山ぷくさんの漫画はこれが初めてでしたが、懐かしく柔らかい雰囲気がいいですね。
WEBでは1、2話と最新3話が読めます。
単行本1巻も発売中。
プニちゃん(テクノサマタ)
小学生で転校生・ゆうくんと、謎の生物・プニちゃん、家族や同級生による物語。
Wings連載の4コマ漫画で、1話と最新話が読めます。
単行本も発売中。
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今日は15日。
坂井理恵さんの『妊娠17ヵ月!』第5話が公開されています。
以下は簡単な感想。
うーん。作者の不満?が愚痴にしかなってないのが気になる。
アルコール話は2コマしかないですが、ひっかかってしまって。
「調べが足りなくないか…?」と思えて仕方ない。
酒造メーカーが飲酒を推奨しないのは当然の話で。
クレームも怖いでしょうけど、万が一の場合(流産や胎児への影響)を心配する気持ちが先じゃないかしら。
妊娠中は禁止事項が多くて気がめいります。たしかに。
一方で、妊娠は個人差が大きいし、何かあったら困るから、個々人への最適化は難しい。
結果、妊娠したら「あれはダメ」「これはよくない」と言われることが増える。それはそうです。
また、妊娠中の飲酒は専門家によっても意見が分かれるテーマです。
産婦人科医の意見として、宋美玄さん1人の意見だけを拾っても仕方ない。
少量の飲酒であっても胎児が「胎児性アルコール症候群」になるという話もあるんだけども、そこには触れないのかな…?
余談ですが妊娠中の飲酒についてはこういう話もあります。
●“妊婦も週に2杯までなら飲酒も問題ない”とロンドン大学の調査で明らかに!?
●妊娠中の飲酒が原因で、友人の子は健常じゃなかった。
アルコールを「飲んでも良い(胎児に影響はない)」ではなく、「飲んだ方が良い(胎児に好影響を与える)」て意見や論文もあります。
でも、妊娠中はホルモンバランスが不安定だし、身体的・精神的ストレスが高い状態。
ストレスを酒で解消するような飲み方になると、キッチンドランカー/アル中になる可能性も高いです。
メーカーとしてはノンアル飲料を売った方が利益率が高いからいいね!という裏事情もあるかもしれないけれど、それはまた別の話。
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母親学級や両親学級で「はっきり言えばいいのに…」というのも分かる。
けれど、はっきり表現されるのが嫌な人もいるでしょうし、語り手が話上手じゃないと聞き難い話になるでしょう。
結局、妊娠時に「ダメ!」と言われた経験を描くことで作者は読者に、何を伝えたいのでしょう?
妊娠中の不満を描くのは悪くないけれど、それが漫画のおもしろさにつながってないのが気になる。
ポジティブな「あるある」話はいいのですが、ネガティブな「あるある」話は読者が捉え方を変えたり行動を変えるようなヒントが欲しい気がします。
「禁止事項を鵜呑みにしないで、医師に相談しながら個々人の好みで妊娠ライフを楽しんだらいいよ!」て話なのか。
「禁止事項には医学的に正しいこともあるけれど、根拠がないこともあるので困るよね」という話か。
「実は妊娠初期にツボ押ししたし、アルコールもちょっぴり飲んでたけど大丈夫だったよ!」とカムアウトしたかったのか。
「最近のノンアル飲料はおいしいよね!私は●●が好き!」と禁止事項を守りつつ他の楽しみ方を提案したかったのか。
「不満も多かったけど楽しい妊娠生活だったよ!」…と振り返って思うのか。
単に「自分が気になったこと」を挙げてケチをつけたかっただけに見えるから、共感できない。
しかも、最後のコマ(結論)とつながってないので微妙な気持ちになる。
私は「妊娠した」という経験を通じて、普段出会えないような自分と属性が違う色々な人と出会えて、自分では考えないような発想や思いに触れるのがおもしろかったけどなあ。
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5話後半の、独身グループから育児グループに移る感じは良かったと思う。
独身の頃に「仕事を続ける!」と言っていた友人が子供にメロメロになって育児ブログも始めて…というエピソード。
「さみしい」と書きつつドン引いた表情作者の絵も含めて、わかる、と思った(笑)。
※でも、作者の二面性に気付いて気分を害する人もいると思います。文章では「さみしい」と書きつつ、表情(絵)では「引くわ…(さみしいには見えない)」。一致させなかったのは何故だ?
自分も子供がいないときは、男性上司の携帯の待ち受け画像が娘さん2人の写真だと知ってドン引いてました。
でも、娘を産んでから私の携帯の待ち受け画像は娘です…(旦那のiPhone、父のパソコン、義母の携帯の壁紙も娘…)。
独身(子供がいない)の頃に分けていた「こっち」と「あっち」が実は地続きだと気付いたという話は、気持ちも分かるしうなづける。
他の漫画でも扱っているのは少数、深く描かれてないテーマでもあり、さらっとしか描かれてなくて勿体ない。
作者だから描ける、気付けるエピソードにページを割いた方がおもしろくなるだろうになあ。
4話目で10才年の離れた弟を育てた経験を丁寧に描いたら、5話目ラストで4話目の印象もガラリと変わったと思うんだけどな。
4話目は父親への不満に傾きすぎていて、5話のラストに繋がらない。
作者の実体験や本心を漫画に反映できていない感じがして、もやっとしてしまう。
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余談の余談。
私は、妊娠中「私という個人」を鑑みられないのが気になりました。
何かを禁止されること自体はイラつきながらも「仕方ない」と思えました。
お腹の中の子供を1番に考えるのは仕方ない。存在も儚いものだ。大事にしたい。
でも、ここにいるはずの「私の存在」が「透明なもの」として無視されれている感じにイラッとしてました。
「私はここにいるんですけど?」
「私が一番お腹の子を心配しているんですけど?」
…と思ってました。
ホルモンバランスのせいでしょうけど、妊娠中は小さいことでカッとしたりイライラしてしまって困ったなあ。
今、思い返すと「なんで怒っていたんだろう…?」と思うことでも、怒ってた。
最近、あるブログを読んで「なるほど妊娠している私=卵の殻として扱われるのか」と納得しました。
このブログ主さんは棘のある言い方が持ち味なのですが、気になる方もいるかも知れませんのでご注意を。
・妊娠・出産・育児という地獄(仕事は母ちゃん)
ブログ中で紹介されている小説の作者は新井素子さん!懐かしいわ~。
『おしまいの日』は読んだことないから読もうかしら。