2014~2016年発売

『解決直母! ひよっこ母さんのハワハワ育児』(まめこ)感想~出産直後の母乳育児がわかるマンガ~

投稿日:2014年8月14日 更新日:

出産直後、「直母(直接母乳)」が出来なかったまめこさんの体験記です。
販売は電子書籍のみ(KindleやKobo、Yahoo!ブックストアなど販売中)で、紙の単行本はありません。

漫画は33ページ。価格は300円です。

【内容紹介】

子どもを生んだら、自動的に「母親」業がこなせるものだと考えていた著者だったが、ところがどっこい、現実はそう甘くなかった。
なぜなら、我が子は「直母(直接母乳)」ができなかったのだ!!

そして、そんな直母問題に立ち向かうこと1ヵ月。
増えない我が子の体重に焦りながらも、ストレスから母乳の出は悪くなり…負のループにドはまりの日々。
うまく「母親」できない自分へのイラ立ちや焦りで、心も身体も極限をむかえたひよっこ母さんは……。

泣いて、ヘコんで、努力して、別人のようになり果てた新米母さんは、はたして危機を脱出できるのか?
子育てに悩んでる人、一人ぼっちで頑張ってる人、これからお母さんになる人にも、ぜひ読んでもらいたい一冊です!

【感想】

産まれたばかりの娘さんが直母(直接母乳)でおっぱいを飲めるようになるまでの1カ月を描いた体験マンガです。
ページ数は33ページと少なめですが、おっぱいに関する産後の1カ月の体験がよくまとまっていると思います。

タイトルや内容紹介からは”直母出来ない”が大きなテーマのように感じますが、実際に読んでみると”完全母乳を目指しているけれどおっぱいがでない…”という人におススメしたい内容でした。

作者のプロフィール

作者・まめこさんは漫画家・イラストレーターとして活躍中。
旦那様と2012年生まれで2歳になる娘・ワピちゃんの3人家族。
tyokubo2

代表作は『あれも、これも、おいしい手作り生活。』『まんぷく東京』などのコミックエッセイ。

『おいしい手作り生活』は私も読みました。表紙では分かりにくいですが、様々な食べ物(味噌などの保存食からパスタやお菓子など)を作るコミックエッセイです。
作中でピザを手作りしているのを見て、そうか!ピザって手作りできるじゃん…!と思って自力で作り始めました。レシピ集として使える1冊です。

この漫画の特徴

出産後、”直母(直接母乳)出来ない”原因は様々です。

まめこさんの場合は
・(初産なので)乳首が固い
・娘・ワピちゃんが舌癒着症である

…といった原因で直母が出来ず、出産直後から哺乳瓶の乳首をつけて授乳をしていたようです。
mameko

助産師さんから言われたのは、3時間おきの授乳を1時間行うこと。
退院後、体重の増加が悪いからと、2時間おきに実施することに。

おっぱいの分泌量を増やす為、赤ちゃんにおっぱいをたくさん飲んでもらう為、まめこさんは努力します。
そしてボロボロになっていきます。
kaiketsu

助産師さんは経験を元に、アドバイスしているのだと思いますし、指導に従って効果のある人もいるでしょう。
しかし、寝ないで、ミルクを足さないでがんばると、おっぱいの分泌量は減ることの方が多いと思います。

素直に従うと産後うつになる人もいるのではなかろうか…。
私が1人目を産んだ時、直母はできましたが母乳の分泌量が少なく、作中で描かれたのと似た感じの悪循環にハマりました。
本人の努力だけではどうにもならない分、悪循環を断ち切るのは容易ではありません。

まめこさんは母や姉のアドバイスに耳を傾け、ミルクを足したり、夫にお願いすることで、で悪循環を断ち切ります。
まめこさんの素直さは、素敵だと思いました。
kaiketsu2

産後は、自分が作った”母とはこうあるべき”という考えがなかなか捨てられないし、何かに頼ることに罪悪感があって。
私の場合、ミルクを足すことへの罪悪感がありました。

でも、これから長い時間、育児が続いていくことを考えると、無理をしないこと、他人に頼ること、道具をうまく使うことって大事です。
子どもを産んで、母乳育児が上手くいかない人が読むと、自分自身の行動を振り返り、悪循環を断ち切るきっかけになり得ると思いました。

試読代わりに…『赤子クエスト』

『解決直母!』は試読ページがなく、Kindleで試し読みをしても文章部分しか読めません。
興味がある方は、まめこさんのブログに掲載されている『赤子クエスト』を1話から読むと雰囲気が掴めるかと思います。
(『解決直母!』は、このブログ記事の内容を読みやすく漫画形式にした感じです。)
akagoquest

作中で紹介されていたミルク…「明治ほほえみらくらくキューブ」。
私も使っていますが、母乳中心でミルクを加える場合に便利です。
※ミルクを足す場合は、母乳を吸わせた後です。先に飲ませちゃだめですよ。

tyokubo
作中でまめこさんはおっぱいに哺乳瓶の乳首をつけて授乳していました。
使用していた哺乳瓶の乳首の種類は紹介されていませんが、形を見て私の使ってるのと同じでは…?と思いました。

1人目の時は、病院と同じピジョンの「母乳実感」を使っていましたが、2人目は「母乳相談室」を使っています(哺乳瓶です)。
混合で育てる場合、ミルクを吸うのに時間がかかるので吸う力が増し(楽に飲めない)、乳頭混乱が起こりにくいそうです。

おっぱいに関して参考になるブログ

母乳育児について悩んでいたり、混合で育てたいけど方法が分からない…という時に参考になるブログを2つご紹介。

やわらかな風の吹く場所に:母乳育児を応援

産科医・戸田千先生のブログ。

todasen

個人的におススメなのは
赤ちゃんにミルクをあげながら母乳育児を続ける方法(お母さん編)
母乳育児を長く続ける混合栄養の方法 :スタッフ編

↑スタッフ編の方がまとまりが良いかも知れません。

なぜ母乳育児に厳しい食事制限がつきまとうか考えてみる

↑乳腺炎に対する誤解を解説した記事

最強母乳外来・フェニックス

助産師・SORANINさんの母乳育児支援ブログ。
記事を検索したり、気になるカテゴリーを選んでまとめて読むと理解が深まります。
saikyo

今回の漫画と関連するテーマとしては
うちの子の哺乳量って少な過ぎませんか?(新生児)
何故?上の子の時はちゃんと直母できたのに。(涙)
直母のペースがバラバラな新生児。
☆混合栄養のお母さんへ

ブログや本を読んで知ったこと

1人目を産んだ時、母乳が出ない上に、娘が母乳を飲む量が少なくて困りました。

産後5日目で20gだったかな?
その後、病院で指導を受けつつ、葛根湯を飲んだり足湯をしたりマッサージをしたりしましたが、一向に増えず。
1カ月健診の頃で40g。安定して60g飲むようになったのは、1か月半くらいでした。
当時は非常につらかった。

1人目を育てながら漫画を読んだりネット記事を読んだり本を読んで勉強しましたが、産後すぐに母乳が出ない理由はいくつかあります。

1)産後、休んでないから(母親自身の睡眠不足、体力低下による)
2)赤ちゃんが小さく、乳首をうまくくわえられない。長い時間おっぱいを吸う体力がない。
3)そもそも、新生児の胃の容量が小さい

1)については、私は1人目の時、産んだその晩から母子同室で育児スタートしました。
産後ハイだったから対応できましたが、産後の1週間はほとんど眠れず。クマが出来、髪が抜け、精神的にもクラクラになりました。母乳も増えない。体重は減る。

2人目の時は、初日は母子別室でぐっすり眠らせてもらいました。24時間赤ちゃんと離れていて母乳は大丈夫だろうか?と心配でしたが、その方が母乳の増え方も良かったし、体力に余裕があるせいか精神的にも安定していて楽でした。

赤ちゃんの世話は始まったばかりです。この後何年も続きます。
産後は出来るだけ休みましょう…。

2)の赤ちゃんの出生体重(体の大きさ)については、私が悩んでいた時、助産師さんからアドバイスされたことです。
娘がおっぱいを飲む量が20gから一向に増えない時期に「赤ちゃんの体重が増えて体力がつかないと、たくさん飲めないから、母乳も増えない。1カ月くらいして赤ちゃんが大きくなれば安定して飲めるようになるし、母乳も増えるよ~」と言われて、気が楽になったのを覚えています。

娘は出生時2800gでしたが、5分も吸ったら疲れて眠ってしまうことも多かったです。
足の裏などを刺激して起こしては口に含ませましたが、5分くらいで力尽きる。
仮におっぱいがたくさん出ていたとしても、赤ちゃんに吸う体力が無いと飲めませんし、赤ちゃんが飲まないと母乳は増えません。

助産師さんのアドバイス通り、1カ月くらい経って、体重が4~5000gになったら解消しました。

3)については、最近知ったことです。
新生児の胃は小さくて、出産直後(1日目)は5-7ml、1週間経っても45-60ml程度。赤ちゃんの胃の容量が増えるのに合わせて母乳は増えていくようです。
すぐに母乳が出なくても、慌てる必要はないようです。
(※森戸やすみ先生のブログ記事参照

まとめ

「直母」をテーマに短くまとめられた漫画でしたが、作者の体験が漫画として読めるのは良いと思いました。
妊娠・出産マンガの単行本で…となると、1冊にまとめるのは難しい気がしますが、「直母」や「産後の母乳育児」で悩んでいる人、ニーズはあると思うので、電子書籍で300円で販売という形式は悪くないと思いました。

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