【読書記録】最近読んだ本メモ

【読書記録】最近読んだ本~『イライラしない子育ての本』『月収20万円でも子供を大学に入れる! 進学マネー術』など3冊

投稿日:2014年5月8日 更新日:

『王子と赤ちゃん』『うわばみ妊婦』『まんが親』『コアソビー』などなどの感想を書きたいのですが、連休明けの娘に振り回されております。
私も疲れているようで、昨日は20時過ぎに寝て、朝5時までぐっすりでした。

とりあえずゴールデンウイーク期間中に読んだ本の感想をメモ。
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育児書だと川合道子さんの『イライラしない子育ての本』が良かった。
子育てにコーチングの技術や視点を入れてみよう!という方法論の本です。

イライラしない子育ての本~怒らずに子どもを伸ばすコーチング~(川井道子)

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育児にコーチングの技術を組み込んで、ちょっとでもイライラしない子育てを実現しよう!という本。
コーチングの技術を身につけるのは大変ですが、自分がいいと思うところだけでも意識すると、育児に限らず人付き合いが楽になります。

比較的簡単な行動を示し、具体的な育児での使用場面や、そうすることによる効果を説明する…というのが大まかな流れです。

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例えば「子どもの短所ではなく長所に目を向ける」。

人間、子供の出来ないことの方が気になるものですが、長所と短所はオモテウラ。
走り回っている子供を見て、「この子は落ち着きがなくて…」と思うか、「元気があっていい」と思うかは、その人の捉え方によります。
ちょっと捉え方を変えてみると、別の一面が見えてくるよ、というアドバイス
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これ以外にも、「大丈夫だと口に出す(自己暗示って意外と効果あるよ)」「時計を見る(気分を変える)」「出来てないことを指摘するのではなく、親が手本になる」…などなど、比較的実践しやすい行動が書かれています。

実際に行動を変えてみた人の体験談が差し挟まれており、このコラムは興味深く読みました。

気になるのは、短所が目についている時に「長所に目を向ける」…というのが、案外難しいよね~…といった部分。
私はコーチングの研修を受け、実践した経験があり、育児の場面でも役立っていると感じるので書かれていることにも納得できますが、全くの初心者で「コーチングって?」と思う方が読んだら、実践するにはハードルが高いと感じる項目もあると思いますし、やる気がしぼんでしまう面もあります。

そういう意味では、難易度が低い順から並んでいると良かったような気がします(個人差があると思いますが、前半は難易度高め、後半は難易度低めという印象です)。
まずは自分に合っていると思える1つの行動を実践するだけで良くて、ちょっとしたことで相手の反応が違うと分かればやる気がでます。

私がコーチングの研修を受けて最初に実践したのは「ゆっくり話す」「話すときは相手に体を向ける」の2つでした。
これだけでも継続して実践するのは難しかったのですが、相手の反応が変わると苦手意識が薄れ、変なストレスがなくなり、楽になりました。

「長所に目を向ける」「話すときは相手の顔を見る」などの行動は、夫婦にも言えると思います。
産後クライシス期は、自分自身がピリピリしてしまって旦那さんに触られるのも触るのも、顔を見るのも嫌になってくるのですが、行動で意識を変えるのは大事かもしれません。そんな余裕はない気もするんだけど…。
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同じ作者の『子どもの「心の回復力」を高める子育て』も読んだことがありますが、こちらは著者の体験談が中心のせいか物足りない内容でした。編集者によるのかな?

月収20万円でも子供を大学に入れる! 進学マネー術(首藤寛之)

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『チャイルド・プア』を読んで子供の学費が心配になったので読んだ本。
月の手取り12万円の母子家庭で育ったフィナンシャルプランナーである作者が、自身の大学進学の経験も踏まえながら、大学進学費用を生み出す方法論を解説した本です。作者が公立ではなく私立高校、私立大学を卒業しているのに驚きました。

ステップとしては
1)進学にかかる費用(学費や生活費)を計算し、具体的な金額を知る
2)進学費用を元に計画を立て、家計の見直しを行う
3)奨学金や借金(教育ローン、祖父母からの借金)も含め、進学時の資金繰り計画を立てる

…というもの。
ワークシートや学費の目安が書かれた表もついているので、計画しやすいと感じました。
まずは実態を知らないとですから。
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本を買っただけで安心せず、忙しいことを言い訳にせず、現実と向き合い、計画を立て、実行する…。
実践するには心理的なハードルが高いんですよね。
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気になった点は、これで資金繰りの重要性が分かるのかな?ということ。
一番の山場は、大学に入学する時。入学金・授業料などの学費と引っ越し費用・敷金・家具などの準備金がかかります。
この山場を乗り越える為に短期の教育ローンを検討する。返済計画も含めて長期的な視野で計画を立てることが重要です。

私は会社で経理を担当していたので、資金繰りと収入・支出の計画が別のものと分かっています。
その為、一時的な借金も選択肢に入れることに抵抗がないのですが、普通の人はどうだろう?
借金??ローン!?…そこまでして…と思いそうなのが勿体ない。

銀行でローンを組むのと同様に無利子・無利息の「祖父母から借りる」を書くのは方法論として正しいのですが、借金って心理的な抵抗感が強い部分なので、もうちょっと考え方が説明されていればいいような気もしました。

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返済不要の奨学金制度や学費免除についての情報もあり、大学進学にポイントを絞っていますが、高校進学時でも使えると思います。

amazon★★★★★(5.0) ※レビュー1件

ヤンキー化する日本(斉藤環)

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著作というか、対談集です。
村上隆、デーブ・スペクター、海猫沢めろんなど、対談相手が一風変わっていておもしろい。

話題になっていたので手にとってみましたが、視点はおもしろいものの、ちょっと無理矢理な印象を受けました。

この本によるとヤンキーの定義は曖昧ではあるけれど
バッドセンスな装いや美学と、「気合い」や「絆」といった理念のもと、家族や仲間を大切にするという一種の倫理観とがアマルガム的に融合した一つの”文化”…とのことです。

一緒に読んだ『池上彰の教養のススメ』(この本は名作でしたた…)と比較しつつ読むと、全然違うけれど似ているように感じました。
望遠鏡と顕微鏡みたいに、全く違うけれど対峙している問題や危機感は似ている気がします。
(自身の)知性と教養を磨くことに惹かれるタイプと、感性と気力を磨くことに惹かれるタイプがいるのかな?

amazon★★★(2.9)

以上3冊でした。

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