かなしろにゃんこ。さんの『うちの子はADHD 反抗期で超たいへん!』読みました。
息子・リュウ太くんが小4(発達障害と診断を受けた頃)から中3まで。障害告知やクラスメイトとのトラブル、お金の問題や進路選択についてが描かれます。
テーマはADHDと軽い自閉症スペクトラム障害を持つの息子さんの子育てだけど、定型発達の親が読んでも参考になる内容だと思いました。
思春期を迎えた時期や反抗期の対応の難しさ、お金のトラブルはどこの家庭でもあるんじゃないかな。
親子喧嘩は結構ハードな感じでした。
この本のこと、リュウ太くんは知っています。
作者さんは過去に、漫画にしてることを本人に告知したのでしょう(その辺の話も聞いてみたい気がする)。
原稿を見ながら親子で「あの時はひどかったね〜」と話した、てエピソードもあって。
19歳になった今も、3日に1度は親子喧嘩をしているようですが、親子の暖かい雰囲気が感じられて良かったです。
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監修の田中先生の解説も16ページあり、読み応えがありました。(この部分は漫画ではなく文章です)
思春期のイライラや反抗期の話は定型発達の子育てにも参考になると思います。
ADHDの女の子の特性についても触れられていたりと、16ページの中でギュギュっと必要な情報を書き込んだ感じでした。
巻末に付録としてかなしろさんが作成し同級生と親に渡した告知シートがついています。
写真は記入例ですが、白紙のテンプレートが男の子用、女の子用の2種類ついています。
これは良い付録だと思いました。
私だったらこういった紙を配布してもらえると助かります。(かなしろさんのときは、配布した後につきあいを避ける感じの親御さんもいたようですが。)
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本の内容については、作者のかなしろにゃんこ。さんもブログで紹介しています。
ちょっとした本音や裏話的な漫画も描いてあります。
●『うちの子はADHD 反抗期で超たいへん! (こころライブラリー)』 出ました!
内容的に「おもしろかった!」という感想もどうかと思うんですけど、おもしろかったし参考になる部分、考えさせられる部分も多かったです。
1巻にあたる本を読んだときにも色々と考えさせられました。
こちらは丁寧に感想を書いていますので興味があれば。
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『漫画家ママのうちの子はADHD』(かなしろにゃんこ。)感想~ADHDの息子と集団生活の難しさ
2009年発売の、一番最初に出た発達障害の子どもを描いた育児漫画です。 かわいらしい絵柄で読みやすい作品ですが、描かれた体験談はなかなか大変そうで。発達障害を持つか否かは別として、保護者の立場で読んで ...