Instagramに関しては危機感の方が強いんですが、漫画を読むならこれ一択になると思うよ…。まじで便利や…。
楽しい。いくらでも時間が過ごせる。
しかし発信者(≒漫画作家)にお金が回るのかな?と。そこがとても不安です。
Instagramは私にとって最も快適な電子書籍リーダーです。
「育児漫画を読む」という行為を一転させる革命が起こりました。
例えるなら
・ウォークマン
・ユニクロ
・iPhone
・セブンカフェ
…みたいな。それくらい、「ああ、変わった。そして変わっていく」と感じました。
Instagramによって人の行動が変わり、それによって実際の生活や意識も変わると思います。
今は発信者目線で語られることが多いので、「Instagramで漫画を読む」が意味不明と感じる人もいるかと思いますが、Instagramは「画像を見る/読む」に特化した、非常に快適なツールです。
本当に読むだけ(ROM専用=Read Only Member)に特化すると、気楽に漫画楽しめます。
ROM専用のInstagram
現在の私が使っている方法。主に育児漫画を読んでます。
Instagramの公式アプリでも十分なのですが、最近Instagramの漫画を知って、過去ログを含め読みたい方は他のアプリを利用すると便利です。
使用アプリ
「Gramory!」という、閲覧専用アプリがあります。iPhoneのみで英語。
不満はあるのですが、現在、これしかないから仕方なく使っています。
使い方
1)Instagramのアカウントを取得。好きな人をフォローする。
2)アプリをDL、Instagramアカウントと紐付ける。
3)アプリを使ってInstagramを読む。
例はカフカヤマモトさん。
ユーザー名をクリックすると、こんな画面が表示されます。インスタ公式アプリより画像が大きいのが特徴。
画像をクリックすると大きく表示され、コメントまで読むことができます。
更にスワイプすると、右側に、投稿された過去の記事が帯状に表示されます。
右側の帯でスワイプしてで遡れば、過去の記事も簡単に読めます。
私はiPhone5Sなので画面が小さくてしんどいですが、iPhone6~7程度の画面サイズ大きめのスマホなら、十分読めると思います。
このアプリにも不満はあります。
・複数枚投稿に対応していない
・ハッシュタグをフォローできない
最近のInstagram(育児漫画)では複数枚投稿する方が増えているので不便です。
しかし全体としては1枚絵も多いし、過去ログを読む時はこのアプリで一気に読みます。
ROM専用なユーザーが増えたら、日本発でROM専用アプリがリリースされると思います。
ハッシュタグをフォローして読む
こちらのアプリをDLし、ハッシュタグを「お気に入り」扱いにすれば、検索しないで閲覧することが可能です。
私は英語圏の「#parenting comics(親の漫画)」や、韓国語圏の「#육아툰(育児漫画)」「#육아일기(育児日記)」「#그림일기(絵日記)」を登録して眺めています。
韓国語のタグについては、こちらの育児漫画ブログを参考にしました。
●インスタおすすめ(オンマ修行中)
余談
※2017/6/16追記:
Twitterでコメントがあり調べてみたら、Instagramのアプリ審査「メディアビューアーは申請すらNG」という規約のようでした…orz
なので以下は妄言です(ROM専用アプリがほぼない状態、てのは正解のようです)。
●【2017年2月更新】 超厳しい Instagram API の審査基準 を翻訳した
私がアプリ系会社で働いてたら、InstagramのROM専用アプリについて、企画書を書いてプロジェクトを立ち上げます。
英語で海外サイトも含めて検索しましたが、意外なくらい見つからないんですよ。見るに特化したInstagramアプリ。
技術的な問題で開発できてないのかなあ?とも思うので、プログラマやエンジニアに意見は聞いた方がよいと思いますが。
国内でテスト&デバッグして、ある程度安定した形になったら英語圏等でリリースする。
日本ではユーザーが1600万人でTwitterの半分以下ですが、世界規模で見ればユーザーが7億人、Twitterの2倍以上います。
ユーザーは今後、更に増えます。ビジネスチャンスがある。
ユーザー数はこの記事参照。
●2017年5月更新! 11のソーシャルメディア最新動向データまとめ
考えられる応用
例えば複数のアカウントを取得し、
1)私用(友人)
2)ファッション(自分的ファッション誌)
3)レシピ(自分的オレンジページ)
4)書籍(自分的ダ・ヴィンチ)
…みたいに、テーマごとにフォローするアカウントを分ける。
すると、テレビのチャンネルや雑誌みたいに、個性あるTLが出来上がります。
試して頂けると分かると思うんですが、自分好みですごく快適なTLが出来上がります。
Twitterに比べてノイズが少ないし、ほぼ毎日更新される。
動画も再生されるので、そこそこ刺激的。いつまでも見ていられる。
満足だし、例えばレシピに関しては「Cookpad」を開く必要や「オレンジページ」を読む必要を感じなくなりました。
Instagramの問題点
3点あると思っています。
・本・雑誌を買う必要を感じなくなる
・接触時間は長いがお金を払う必要は感じない
・読み捨てされてた分野が生き残れるのか?
本・雑誌を買う必要を感じなくなる
Instagram単体だと情報が薄く、自分の知らない情報が得られないのは不満です。
しかし、本や雑誌は場所をとるしお金もかかる。(雑誌によっては)無駄に広告が多いとも感じる。場所もとる。不満でいえばこちらの方が大きいと感じます。
本をかなり読む私ですらそう思うので、日常的に本を読まない人だと余計にそう感じるのでは?と思います。
私は図書館を利用して雑誌を読んでいるのですが、Instagramに対抗し得るのは「Mart」くらいしか浮かびません。
ファッション誌や「主婦の友」「ひよこくらぶ」のような育児・家事系雑誌、料理雑誌全般、苦境に立たされるでしょう。
多分ここ10年で、多くは廃刊します。だって必要ないもの。
販売部数が減ったら広告収入も減るはずです。
(今も状況は近いですが)雑誌はInstagram+WEBサイト(広告)で収入を得るモデルに切り替わると思います。
接触時間は長いがお金を払う必要は感じない
Instagramを見ていると、TVと近い気持ちになります。
だらっと見るので接触時間は長い。けれどDVDや関連書籍はめったに買わない。紹介された商品は気になるので探すかも知れない。…といった感覚があります。
広告費はInstagramが収入として得るので、発信者はどの辺でマネタイズするのか?。
単行本もそんなに売れないし、メルカリが台頭してるし、で発信者(作者)が損しないか不安です。
前に書いたメルカリと単行本についての話。
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育児漫画単行本が抱える問題と未来~メルカリでの中古本転売について
この記事は、育児漫画を読みたい方ではなく、編集や出版に関わる方、描き手さんに読んで欲しいと思っています。 「そんなこと知ってるよ」って話だろうとも思うんですが、私が気づいたのが最近で。とりあえず、伝え ...
読み捨てされていた分野が生き残れるのか?
Instagramは読み手にとって、優秀すぎると感じています。
発信者(描き手)が多いから無料で楽しい時間が過ごせる。
ハッシュタグをたどれば、沢山の作品と出会える。
絵柄で選んでも、雰囲気で選んでも、自分の子と年齢や性別が同じ子で選んでもいい。選択肢がいくらでもある。
なので育児漫画、4コマ漫画、コミックエッセイなど、ページ数の少ない分野では読者は増える。
最初はInstagramでヒット!て喜んでいられるけど、そのうち多くがInstagramで読むだけで満足するようになり、電子書籍や本を手にしなくなくなるような気がしています。最終的に、「Instagramだけが広告収入を得て成長」という形になるのではないかと懸念しています。
もちろん、競争を勝ち残る作家さんはいると思うのですが、少数派だと思っています。
雑誌などで読み捨て扱いされてた分野は、結構苦しい気がしています。
投稿上限が10枚あるので長編ストーリー漫画もいけるし、ストーリー漫画の投稿が多発したら一気に読者が流れると思います。
ブログで広告収入モデルが消えないか?
現在、ユーザー数はInstagram>Twitter です。アクティブ率もInstagramの方が高い。
今までだとSNS系WEBサービスは
mixi→ブログ→Twitter→Instagramと移り変わってきているように感じます。
読者はInstagramの外に出るのか?
日常的にInstagramを使っている人が、わざわざGoogle検索に頼ってブログを探すとは思えません。
また、Instagramを使っているのは大学生など若年世代(10代後半~20代)。
将来的に、ユーザー数が増えるにつれ、広告の出稿もInstagramに集まります。
結果、現在ある「ブログで広告費を得る」モデルが無くならないか?心配です。
Instagramで作者が収益を上げる方法
ちょっと調べたけど
・広告モデルになる(フォロワー数がカギかと)
・WEB連載を持つ
・商品(グッズ)販売
・似顔絵(手描き、アイコン作成)
・LINEスタンプ
…くらいでした。うーん。
まとめ
話が絡み合っている感があり、まとまり悪いですが。
Instagramで育児漫画以外の投稿は増えているし、単行本化する作品も増えています。
例として挙げると2作(どちらもエッセイ漫画です)。
●作者Instagram:@itototoon(フォロワー数8.7万人)
●作者Instagram:@imoootjya
でも、ちょっと良くない方向とも感じていまして。
とりあえずブログへの誘導方法を模索しないとやばいんじゃない?と思っています。
今は良いし、5年くらいは耐えられる気がするんですが、放置していたら10年くらいで「ブログの広告収入モデル」が死にそう…。
でも、海外のインスタグラマーはブログやショップに誘導出来ていて、売上も取れている。漫画だけができない、てのもおかしい話だと思うんです。
まずは読者に「ブログというものがある」ことを伝えることから始めた方が良いのではないかと考えています。
逆に、インスタで活躍している人がブログ始めて読者を集めたら、誰にとっても良いとも思うのですが、何故かブログやっている人が少ないっていう…。
フォロワー数TOP20の中で定期的に更新し、インスタ上でも告知しているのは、横峰沙弥香さんくらいです。
考えたことを吐き出すような記事で申し訳ないです。
何かの参考になれば幸いです。
それでは~