「すくパラぷらす」で連載中の宇仁田ゆみさんの育児漫画、2巻です。
子供たちが大きくなってきたせいか、描かれている時期が最近だからか、1巻よりも楽しく読みました。
●試読は「すくパラぷらす」連載中の漫画をどうぞ
※amazon、楽天ともにレビューなし
【内容紹介】
“年の差育児”は楽しい!
「うさぎドロップ」「よにんぐらし」の宇仁田ゆみが贈る子育てエッセイ。
共感爆笑必至の第2巻!
【感想】
『うさぎドロップ』の宇仁田ゆみさんが描く育児漫画です。
1巻の感想はこちら。
→「ソダテコ」(宇仁田ゆみ)感想~年の差姉弟の、のんびり田舎暮らし~
家族構成は宇仁田さん(お母さん)、お父さん、長女・アモちゃん(小5~中2)、長男・ぬー太くん(5歳~小1)の4人。
7歳違いの姉弟です。
2巻は成長が著しいと感じました。特にアモちゃん。中学生になると大人っぽくなるなあ…。
最初のはなしでは小5と5歳。
最後のはなしでは中2と小1。
アモちゃんはすっかり大人の等身に…。
中学校に上がると生活に部活やテスト、塾などが加わり、日々の生活も違ってくるものですね…。
忙しそうだけれど、宇仁田さんもアモちゃんもピリピリした様子がなくて良かったです。
アモちゃんのエピソードは、物語にまつわる話が気になりました。
はやみねかおるさんの小説、映画『ベスト・キッド』、『いとしのムーコ』(みずしなたかゆき)、『少女ファイト(イブニングKCDX)』(日本橋ヨヲコ)などを好んでいるようで。
講談社(イブニング)系を読むのはお母さん(宇仁田さん)の影響だろうなあ。中学生にしては渋い趣味だわ。
早く映画『プロジェクトA』を見せてあげてほしいものです…。私も大好き!
ぬー太くんのエピソードは「アニメの話」「ゲームの話」「忘れ物の話」などありましたが、「数字にまつわる話」が特におもしろかったです。
小1時点で3ケタの足し算って出来るものなのですか。私は出来なかった気がするんですが…。賢いなあ。
手作りのお金を作ってお財布をいっぱいにしたり、商売(お金の流れ)について語ってみせたり。
家庭菜園に種を蒔くときにスコップで間隔を測ったり。
なんだかすごいなー、賢いなー、と感心しながら読みました。
保育所の節分イベントで拾ったお菓子を綺麗に並べて数えて写真に撮った…という話は、アモちゃんと一緒に私もゾクゾクっとしました。
男の子ってこういう几帳面なところ?ありますよね…。自分なりの美学で並べて、並べて満足するところとか…(甥っ子の子供の頃を思い出しました)。
自然豊かな三重県で暮らしていることもあり、ぬー太くんやアモちゃんが外で遊んでいる様子を読むと懐かしい気分になります。
ぬー太くんが楓の種を手作りした話や、家庭菜園で野菜を収穫している話。そしてどんぐりの話。
…私、これを読むまで「シイの実」もどんぐりだと思ってましたわ…(カシの実とシイの実=どんぐりと呼ばれている、という認識だった)。
しかも食べれるんだ。知らなかった。
描き下ろしページ?には、今の時期に嬉しい簡単レシピが載っています。おいしそう。
すごく簡単だからやってみようかしら…。
写真には映っていませんが、鶏肉についている「アレ」(白い持ち手)の作り方も便利。手羽元が豪華に見えそう。
描き下ろしのあとがきで、お父さんがハンモックを買ったエピソードが収録されています。
ハンモック…。確かに憧れるけれど、本当に買う人がいるとは…。
(リビングに設置したそうです。気持ちよさそうだけど、どうひっかけているのだろう…)
単行本には「すくパラぷらす」掲載の20話までが収録されています。
3巻の頭にくるであろう21話の表紙では2人がハンモックにのっています。
こういう小ネタは好き。
ハンモックって高価なイメージがありましたが、買えるくらいの値段のものも多いんですね。
買えるのと吊るせるのはまた別の話なわけですが…(うちは賃貸だから釘は打てない)。気持ちよさそうだなあ…。
描かれているエピソード全てが全く鼻につかなくて、ただ素直に面白いなあ、かわいいなあ、としか思わせない宇仁田さんがすごいと思いました。
宇仁田さんの存在感はあるのに、全体に淡々としていて、くすくす笑って読み終えることが出来る。そこが好きです。
どうでもいいことですが、うちの旦那さんも年の差姉弟でした。お姉さんとは6歳違い。
旦那さんは「物心ついたら姉貴は中学生で反抗期に入ってたし、1人っ子みたいに育った」と話していたのですが、一緒に住んでいるのに1人っ子、て感覚が想像できませんでした。
『ソダテコ』を読んでいるとそりゃそうだな…と思いました。中学生と小学生(低学年)だと生活時間帯が大きく違うね…。
お義姉さん(41歳)は旦那さん(35歳)のことを常に子ども扱いするんですが、これにも納得できました。