だいぶ間が空いてしまいましたが、女性の妊娠・出産体験を描いた創作漫画のまとめです。
今までのまとめはこちら。
●産婦人科医師・看護師を描いた漫画 7作品
●「男性の妊娠」が描かれた創作漫画11作品
女性主人公の妊娠・出産体験を描いた漫画
主人公の妊娠(・出産)から始まる漫画
神様のオルゴール(水沢めぐみ)
『姫ちゃんのりぼん』や『ポニーテール白書』の水沢めぐみさんによる、できちゃった結婚~出産、育児を描いた漫画です。
主人公・柚実は大学2年生。同じサークルの航太と付き合っている。子供っぽい航太の態度にあいそをつかしかけた矢先、妊娠…。産めないと思いつつも悩む柚実に航太は…!?
現代洋子さんの育児漫画『おしゃぶりマンボ』(※無料公開中)を読んで水沢めぐみさんが結婚・出産していると知りました。
2000年より集英社「Coockie」にて連載。単行本は全3巻。
コドモノコドモ(さそうあきら)
5年生に進級したばかりの春菜とヒロユキ。2人はいつものように公園で遊んでいるうちにお互いにヒミツの部分を…。これは、愛いっぱい、友情いっぱい、モンダイいっぱいの物語である。
小学生が性に関する知識もないまま妊娠、出産に至るまでの物語。2008年に映画化。
作品を評価する人には「子どもが無邪気な様子や親に反発したり一致団結する様子はいい」との意見も多い気がします。3巻と短くまとまっているのだけど、妊娠・出産漫画としての評価は低め。「男性作家が描いているので妊娠・出産にリアリティはない」という意見が多いように感じました。
●amazonレビュー(3巻)
●ブックメーター(3巻)
2004年から双葉社「漫画アクション」にて連載(完結)。単行本は全3巻。
●出版社サイトで試読できます
だいすき!! ゆずの子育て日記(愛本みずほ)
軽度の知的障害がある福原柚子。最愛の草介の死、母の反対を乗り越え、愛娘・ひまわりを出産。シングルマザーとして、幾多のトラブルを経験しながら、ゆっくりと、でも確かに母親として成長していく。
2008年にドラマ化もした作品。1話で妊娠発覚~出産が描かれています。
現在、続編の『ひまわり!! それからのだいすき!!』を連載中。
講談社「BELOVE」にて2005年3月より連載(完結)。単行本は全17巻。
●出版社サイトで試読できます
●Yahoo!「女子コミ」にて1話を無料公開中
Spotted Flower(木尾士目)
妊活1年、現在妊娠中の夫婦を描いたショートショートギャグ漫画であり、『げんしけん』のセルフパロディ。
同人誌的なノリであること、作者が男性なので妊娠描写が「なんとなく」である作品です。人を選ぶと思います。詳細は感想を参照ください(長文…)。
●『Spotted Flower』1巻(木尾士目)感想~予想以上に人を選ぶ作品だった…
人生の通過点として妊娠・出産が描かれる漫画
漫画としてのメインテーマは別にあり、主人公のライフイベントの一つとして妊娠・出産・育児などを描写している漫画。
杏&影 結婚日記(前原滋子)
講談社の漫画雑誌「Fortnightly mimi」に1984年から連載されていた作品。調べた中では一番古いかな?懐かしい雰囲気の絵柄ですね。
高校卒業前の17歳で妊娠・結婚した幼なじみカップル・杏と影の結婚生活・子育てを通しての学生生活や就職活動などを描いた漫画。
最近、Kindleでの発行がスタートしました。
●作者のブログで番外編が読めます
単行本は全6巻。前編にあたる『杏&影 初恋~恋人時代』も含めると7巻。文庫版もあり。
君の手がささやいてる(軽部潤子)
生まれつきの重度の聴覚障害者である主人公・美栄子と勤務先の上司・博文との恋愛~結婚を描いた漫画。単行本は全10巻。
結婚~出産~育児を描いているのは続編の『新・君の手がささやいている』全13巻。
娘・千鶴が主人公の『君の手がささやいている最終章』全3巻もあり。菅野美穂さん主演でドラマ化もしています。
講談社「mimi」にて1992年~連載。
文庫版は全5巻(絶版)。
ハッピー!(波間信子)
事故で失明した主人公・香織が、盲導犬と出会い、希望を取り戻し、結婚・出産・子育てや周囲の人々との交流を通じて成長していく物語。
妊娠や流産、2人の息子の出産、育児などが描かれます。
講談社「BE LOVE」にて1995年~連載。続編『ハッピー!ハッピー♪』もあり(連載中)。高岡早紀さん主演でドラマ化しました。
単行本は全33巻。
文庫版は全10巻。
NANA(矢沢あい)
2人の「ナナ」の出会いと、それぞれの人生模様?を描いた漫画。
作品の途中から主人公の1人・ハチ(=小松奈々)の妊娠・出産が描かれます。私は、この辺りのドロドロ展開が苦手で挫折しました…orz
作者の病気療養の為、2009年から休載しています。(2014年春にからちょっとした漫画を発表し始めているようです)
読切・1冊完結の短編
ぜったい感動する10代の妊娠と結婚(アンソロジー)
5人の作家によるアンソロジー。紙の単行本は2005年に発売。
死産、流産を描いた漫画
8か月の天使 はじめてママになれた日(かわちゆかり)
待望の第2子を妊娠。しかし、8か月をむかえたとき和歌の身体に異変が。大切な子供を亡くしてしまい自分を責め続ける和歌に優しく手をさしのべたのは……。
第2子の妊娠と死産に直面した母親と家族の様子を描いた漫画。全1巻。
●出版社サイトで1話が試読できます
天国の空へ~産んであげられなかったわが子に~(かわちゆかり)
3度の流産、不妊治療の上で授かった子供は脳欠損だった…!不妊治療、出生前診断…。さまざまな困難を乗り越えた、実在の夫婦の愛と再生の感動ストーリー。
●出版社サイトで1話が試読できます
【番外】主人公(or主人公のパートナー)が妊娠・出産した漫画
妊娠したんだね~…という雰囲気を匂わせて最終回、もしくは最終回で子どもが登場…というパターンは本当に多いですね。少女漫画の王道なのだろうか。
年代で調べるとおもしろそうな気もする。
自分が読んだことのある作品ばかりなので、解説は思い出しつつの感想となります。
続編などで主人公の子どもが登場する少女漫画
第2部は息子or娘が主人公…という漫画。女性向けだからか、子どもが娘のパターンが多い気がします。
ときめきトゥナイト(池野恋)
第3部で蘭世と真壁君の娘・愛良が主人公として登場。
懐かしすぎる!真壁くんは本当にかっこいいですよね。私は陽子さんが好きでした。
1巻発売は82年。集英社りぼん。
闇のパープルアイ(篠原千絵)
人から豹に変身する一族の血を引いている倫子が主人公の第1部、倫子の娘・麻衣が主人公の第2部。
篠原千絵さんといえば!これだよね!『海の闇、月の影』も好きだし最近のエジプト歴史太河系漫画たちも好きだけど。小田切さんが好きでした。
友達から借りてエロい、エロ過ぎると思って読んでました。当時小学5年生くらいだしな…。
1巻発売は84年。小学館週刊少女コミックス。
僕の地球を守って→ボクを包む月の光(日渡早紀)
ぼくたま。非常に懐かしいですね。後半あたりの日渡早紀さんの絵が好きだったな(『未来のうてな』あたりから崩れてきたので苦手に…)。
『ボクを包む月の光』では亜梨子と輪の子供・蓮が主人公。他のメンバーのその後も見れます。
1巻発売は87年。白泉社週刊花とゆめ/別冊花とゆめ。
BASARA(田村由美)
運命の子・更紗が王の一族を打倒する太河ドラマ的漫画。小学6年生の時に初回を読んでから毎月別コミを買ったくらい好きな作品。
登場するキャラクターみんな好きで、女性キャラも好きですが特に朱里、揚羽、那智、聖が好きでした(挙げてみたら全部男だったな…)。
本編では千寿姫の妊娠、出産シーンが描かれ、連載終了後の番外編で更紗と朱里の子どもが登場します。
1巻発売は91年。小学館別冊少女コミック。
美少女戦士セーラームーン(武内直子)
ニコニコ動画で新作アニメも始まった、皆様おなじみの作品。第2部で主人公・月野うさぎの娘、ちびうさが登場します。
児童館などで遊んでいると、セーラームーン世代のお母さんたちが盛り上がっていて年月の流れを感じます(笑)。
新装版も出てるのですが、あえて旧盤の表紙をペタリ。1巻発売は92年。講談社なかよし。
こどものおもちゃ→Deep Clear(小花美穂)
子役タレントの紗南ちゃんが主人公の漫画。アニメ化もされていて、今度舞台化もするとか。
番外編『Deep Clear』で大人になった紗南ちゃんの妊娠・出産が描かれます。
1巻発売は95年。集英社りぼん。
紅茶王子→紅茶王子の姫君(山田南平)
お茶会同好会の3人と、現れた2人の紅茶王子による学園ラブコメ。私は真吾と久美子シリーズは最後まで真面目に読んでいて、紅茶王子は途中脱落。
連載終了後の番外編。奈子とアッサムとその娘・杏梨の話。
1巻発売は97年。白泉社週刊花とゆめ。
YASHA-夜叉-→イヴの眠り(吉田秋生)
『イヴの眠り』には『YASHA-夜叉-』の主人公・静の娘、アリサが登場。遺伝子操作が物語の重要な要素なので読み取るのに時間がかかる(難しくて頭に入らない)のが難点かも。
『海街Diary』も好きだけど『BANANA FISH』が好きで、シンが登場して嬉しかった記憶が。
1巻発売は96年。小学館別冊少女コミック→Flowers
最終回近くで主人公が妊娠(出産)する漫画
※2010年以前の古い作品が多いですが、閲覧時はご注意ください※
最終回間近で主人公の妊娠が発覚する作品は本当に多いです。自分が読んだことがある作品中心なので懐かしんで頂ければ…。
最近の作品は読んでないので、自分もよく知らないです。
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『イタズラなKiss』の続きは読みたかったなあ…。多田先生のご冥福をお祈りします。
イタズラなKiss(多田かおる)
1巻発売は91年。最終巻は99年。集英社マーガレット。
Oh! my ダーリン(上田美和)
単行本1巻は92年発売。最終巻は94年。講談社別冊フレンド。
薔薇のために(吉村明美)
1巻発売は92年。最終巻は95年。小学館プチコミック。
瞳・元気(藤崎真緒)
1巻発売は94年。最終巻は97年。白泉社週刊花とゆめ。
MARS(惣領冬美)
単行本1巻は96年発売。最終巻は2000年。講談社別冊フレンド。
妖しのセレス(渡瀬悠宇)
1巻発売は96年発売。最終巻は2000年。小学館週刊少女コミック。
快感フレーズ(新條まゆ)
1巻発売は96年。最終巻は2005年。小学館週刊少女コミック。
彼氏彼女の事情(津田雅美)
1巻発売は96年。最終巻は2005年。白泉社月刊LaLa。
サプリ(おかざき真理)
1巻発売は2004年。最終巻は2010年。祥伝社FEEL YOUNG。
主人公の子どもが登場orヒロインが妊娠出産する少年漫画
「2世」が登場するのは男性向け漫画の方が多い気がします。
この記事を書きながら『ジャングル大帝』や『ドラえもん』はどうなんだろ…?などと思い始めました。キリがないので題名だけ羅列。
※息子や娘が登場する(主人公が世代交代型)
・キン肉マン→キン肉マン2世(ゆでたまご)
・ドラゴンボール(鳥山明)
・ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)
※ヒロインが妊娠・出産
・涼風(瀬尾公治)
・じゃじゃ馬グルーミンUP(ゆうきまさみ)
・MAJOR(満田拓也)
※妻が妊娠・出産
・クッキングパパ(うえやまとち)
・あぶさん(水島新司)
・サラリーマン金太郎(本宮ひろし)
少年漫画や青年漫画は、私が好んで読まないので知識が少ないのです。調べればもっとあると思う…。
まとめ
今回は女性主人公を中心にまとめましたが、脇役の妊娠・出産エピソードの方がありそうな気もします。
ぱっと思いついたのは『生徒諸君!』(学生時代の方)、『俺物語!』、『7SEEDS』…かな。
小説では『魔女の宅急便』や『獣の奏者』で主人公の子どもが登場します。
この辺の作品、独身の頃に読んでるので産後の今読むと違った感想を持つかも知れないですね。