7月22日の朝から前駆陣痛が始まり、2時間おきくらいの間隔で強い痛みに苦しんでおります。
痛いのは10分おきとかでお腹がキューとなる×2-3回。収まった、と思ったら忘れた頃にまた痛くなる。
妊娠41週なので、やっと産まれそうな雰囲気になって喜ばしくもありますが、痛い。
あくまで前駆陣痛なので、本番はもっと痛いとわかってるのも辛い。
前回(1人目)出産したのは、前駆陣痛が起きて10日後でした。
当時は初めてだったこともあり、「これが陣痛かあ…」などと、痛みにもウキウキした。もうすぐ産まれる!などと喜んでいた。
まさか10日も続くとは…(遠い目)。
今回は痛いだけでウキウキはしない。
産後、スッカリ忘れていた痛みに遭遇し、あ〜こんな感じで痛かった、という気持ちと、この痛みが10日も続いたら嫌だという気持ち、です。
41週だから、この先は長くても1週間で、生まれなかったら誘発すると思うけれど。
しかし痛い。腹が痛い。股関節も足の付け根も痛い。お尻とか腰も痛い。
腹がキュー、となって、骨がミシミシいう感じ。生理痛が強化された感じか。
赤ちゃんが骨盤にネジ込まれて行くのだろう。多分。
私は本番陣痛になると腰の痛みに変わる。
更に痛いし、歩けない、泣くくらい痛かった、ということを思い出した。
人間の身体ってうまく出来てる。
出産後、陣痛の痛みなんて、本当にスッカリ忘れてたわ。
眠れないので、通販で購入した川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』を読んだ。
- 作者: 川上未映子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/07/09
- メディア: 単行本
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妊娠出産漫画も良いけど、経験が文字に、文章になってるのは素晴らしい。
産後クライシスの原因、いろいろ言われてるけど、自分でコントロールできるのは
・睡眠
…の一点だと気付かされる。
ホルモンバランスと、圧倒的な孤独感も原因だけど、この辺はコントロール出来ない。
赤ちゃんの為に、自分の為に、見えない何かに怯えながら、睡眠時間を削ってがんばるのが良くないのだろう。
でも、がんばってしまう。
私が言葉にしたくて、でも時間が経ち過ぎて言葉に出来なかった心理が見事に文字に、文章になってる。素晴らしい。
睡眠は三大欲求の一つなのに、生物としての本能によって常態的に寝不足になり。まともに寝てない女性が、スヤスヤ眠る男性にイラつく気持ちを、飢餓に例えるのは目からウロコだった。
飢餓の方が感覚としてわかりやすい。
妻が、何ヶ月も道端に生える草しか食べてない…て状態の時に、目の前で旦那が茶碗に盛られたごはんをモリモリ食べていたら。
その米をよこせ、と怒るより先に、この人と話しをしても、分かり合えないのだろうと、絶望する気持ちの方が先にくるだろう。
マリー・アントワネットがフランス市民に「ブリオッシュを食べれば?」と言ったという寓話と近いというか。
ああ、私の状態を分かっていないのだ、という絶望。
旦那さんが悪いというよりは、眠れる体制を作って、ちゃんと寝ることが大事な気がする。
夜中の授乳を1〜2回、旦那さんに代わってもらうだけでも違うだろう。
20時に授乳したら、次は23時あたりだけど、この回を旦那さんに頼んだら、21時〜2時まで5時間続けて寝れるかも知れない。調整次第では6〜7時間寝れる。昼寝もすれば睡眠が足りて、旦那さんを恨めしく思ったり、孤独を感じなくても済むかもしれない。
妊娠中の話や帝王切開体験についても書かれており、客観的な視点と大阪弁が時折はいる軽快なテンポが心地よかった。
産後クライシスで苦しんでる女性が読むと、憑き物が落ちるかも。
男性には理解出来ないかもしれないけど、男性にも読んで欲しい本でした。
ガッツリとした感想を書きたいけど、前駆陣痛が痛いし寝れる時に寝ておかないとな…。
※追記
翌日、自分のメインブログ(育児漫画目録)に感想を書きました。
…うん。
陣痛で苦しみながら書いたので、支離滅裂ですね…。
7月23日の早朝に読んで、7月24日の早朝に産みました。
私には忘れられない一冊となりました。