育児のダークサイドは一切なし!全編ほのぼのと温かい作品でした。
子育て中の女性、男性に限らず、誰が読んでも楽しめそうだし、読んだら明るくなれそうです。
●作者さんのブログ「ゆる家族(仮)」で連載中。
【内容紹介】
「父親」の目線で一家の日常を描く、ほのぼのニコニコ実録コミック。
夫婦の面白ネタや、娘が0歳児の頃のビックリするような行動に、「あるある」や「えっ!? そんなことが!!??」と、一緒になって一喜一憂、しみず家の親戚になったかのような感覚で楽しめる、癒しと笑いの実録コミックです。
【感想】
イラストレーターのとーちゃん(=作者)、専業主婦のかーちゃん、長女・ハルちゃん、次女・ゆずちゃん(4歳下)の4人家族の日常を描いた漫画です。
長女・ハルちゃんは4歳~6歳(小学校入学)くらいまで、次女・ゆずちゃんは出産~2歳過ぎまで、が描かれています。
この作品をおススメしたいのは
・「ニコニコ動画」「Pixiv」「初音ミク」といった言葉が理解できる
・娘がいる
・男性(お父さん)
…な気がします。
1人目が娘の人だったら、2人目が欲しくなる。そんな漫画。
勿論、女性(母親)でも楽しめると思いますが、うちの旦那さんが気に入ってたので敢えて「男性におススメ!」としました。
うちの娘と重なる部分もあったので、旦那さんにも薦めたら、大爆笑でした。
ブログ掲載から単行本になった漫画は、発売に合わせて単行本掲載分のWEB公開をやめることが多いですが、この作品は単行本収録分も作者のブログやPixivでの公開が続いています。
単行本には30P以上の描き下ろしを収録しています。全164P。厚いです。
単行本の価格が1000円とちょっと高いのが気になってしまい、なかなか買えなかった私には、WEB上に試読できる漫画がたっぷりあるのはありがたかったです。
何話か試読して、絵もかわいいし丁寧だしネタも大当たりが多いし、大丈夫だろう!と単行本を購入しました。
結果、大満足です。名前も知らなかった人の作品がこんなに面白いなんて…。
娘さんたちが大変かわいらしく…!ハルちゃんもゆずちゃんも、すごくかわいい…!
お父さん(作者)の愛情を感じます。
しみずさんの職業はイラストレーター。在宅で働いているから接する機会が多いとはいえ、娘さんたちを細かく観察して描いているんでしょうね。
お父さん視点で描かれた作品の中でも、ネタの豊富さ、細やかさは随一ではなかろうか。
以下はネタバレありの感想です。
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私が一番好きなハルちゃんの表情。キラッとニコッ。
しっかりして見えるお姉ちゃん、ハルちゃんの自然なボケが何ともかわいい…。
ゆず語クイズのゆずちゃんの豊かな表情にメロメロ…答え合わせも楽しかったです。
ゆずちゃんかわいいなあ。自分の娘(1歳2か月)と漫画に描かれている時期が近いから余計にかわいく感じるのかもしれません。
「だいきち」がいいなあ~。言われてみたい…。
あぷち!の表情も好き。レロン!のやりとりは最高でした。
4コマ漫画の1本1本、「まいりました!すみません!」とお手上げしたくなるクオリティです。
かーちゃんの冷静な突っ込みや対応も良い感じですね。
この片づけたものを引っ掻き回される、賽の河原だと思って耐えるしかないですよね…。
ちょっと漫画と話がずれますが。
私も旦那さんと「地獄にある賽の河原って、石を積んでる子供と石を崩す鬼は、石を積む(仕事をする)親とそれを邪魔する子供の行動を見て考えられたもかね~」…と話していました。
(仏教的に)地獄が作り出された数百年前も子供は親を邪魔していたのでしょう…。
逆縁は親不孝だから、石を積む(=親の立場に立たされて、親の思いを知る苦行を積む)のかな、と。
たまに繰り出されるとーちゃん(作者)の軽いオタクネタも楽しいです。
このかわいい絵柄で『シグルイ』持ってくるとは思いませんでした。面白いですよね、シグルイ(でも私は旦那に薦められなかったら読んでないと思う…山口貴由さんの絵は濃くて)。
また、とーちゃんの、子供と接する中での”ちょっとした実験”が微笑ましいです。
アンパンマンの境界線とか、エレベーターに居合わせた男の子との会話とか。
娘に同じ実験をして反応をみてみたいなあ…。
今回もカバーを外す私…。漫画読みの性ですね。
サービス精神が豊富で、表紙とカバー裏のイラストが違います。
カバーがOKシーン、カバー裏がNGシーンのような構成になっています。
どちらも娘2人が元気いっぱいでかわいくて良いです~。
5月6月はお忙しいようでブログの更新頻度も下がっていますが、続いていって2巻がでるといいなあ。