こげどんぼ*さんによる妊娠・出産漫画です。
久しぶりに深刻にならずに読める妊娠・出産漫画を読んだ気がします。
よくよく考えると、シリアスになりそうな場面は多々あるんですけど、全て軽く描かれているのでサラッと読めます。
全176ページ、フルカラーで税込1008円です。
●出版社サイトで試読できます
amazon ★★★★(4.0) ※レビュー2件
楽天 レビューなし
【内容紹介】
異色カップル結婚エッセイ『ヨメさんは萌え漫画家』続編新リーズ!
幹部自衛官と結婚した萌え漫画家である作者。出会いから結婚、そして新婚生活に至るまでを描いた前作につづき、妊活から育児までを描く新シリーズ。
第1巻は妊活から妊娠、そして出産までを描いた出産編を収録。
【感想】
おもしろかったですが、苦しそうな経験も軽いタッチで描いているので、妊娠・出産体験を目的として読むには物足りないかも知れません。
全体としてオタクネタや自衛隊ネタが多いこともなく、妊娠・出産に関する体験が描かれます。こげどんぼ*さんのファンや、前作『ヨメさんは萌え漫画家』が好きな人向けかと思います。
作者のプロフィール
作者のこげどんぼ*さんは、ブロッコリーの「デ・ジ・キャラット」のデザインなどでも活躍していた女性漫画家さんです。
代表作は『かみちゃまかりん』など。
2014年3月に娘さんを出産。
年齢は公表されていませんが、私(現在37歳)より4~5歳くらい上かと思いますので、40歳近い年齢で出産されたようです。
元々、『ヨメさんは萌え漫画家』というコミックエッセイを連載しており、『ママさんは萌え漫画家』は続編にあたります。
漫画の構成
1話16ページ×全11話が収録されています。
全11話のうち、妊娠期間が10話、出産は1話です。
単行本用の描き下ろしは、コラム3本、旦那さんのコラム1本、カラーイラスト2枚(妹は萌え漫画家)です。
この漫画の特徴
「妊娠・出産に関係した体験を明るく描いている」のが特徴だと思います。
1年半の妊活を経て、妊娠した二人。
1年半は短いようで長いと思うのですが、妊活での苦労話などは、ほとんど描かずあっさりと終わっています。
高齢(40歳近く?)での妊娠ということで、新出生前診断を受けた体験を描いています。
クアトロ検査や羊水検査ではなく、「新出生前診断」を受けた体験を描いた作品は、今のところ、これが唯一じゃないかしら。
出生前診断も語ればキリがないと思うのですが、予約から採血、検査結果が出るまでの日々についても、あっさりめに描かれています。
妊娠初期には切迫流産と診断され安静を言い渡され、
後期には切迫早産と診断され安静を言い渡され…。
軽く、明るく、笑えるような雰囲気で描かれているので、知識がない人は読み飛ばせると思いますが、知識がある自分からすると言葉少ない表現に色々な想いを感じました。
出産は無痛分娩だったようですが、入院から3日目でやっと破水。そして本格的な陣痛が始まる…。
無痛分娩って計画的なものだから、その日に産まれるものかと思っていましたが、色々なんですね。
一番共感したのは産まれた直後の家族3人での記念写真かな~。私も顔のむくみが酷くて、記念写真なのに…と思ったのは良い思い出です。
まとめ
軽く明るい雰囲気でサラ~っと読めました。
まだ子どもがいない人が読むには良いのかも知れません。産前と産後で読んだ後の感想が変わりそう。
明日20日から、続編の『ママさんは萌え漫画家』育児編がスタートするようです。こちらも楽しみだな~