お気に入りな育児漫画シリーズ、3冊目です。
過去に刊行された2冊も面白かったのですが、今回が一番楽しめました。
自分は続けて読んでいますが、単体で読んでも問題なく楽しめると思います。
【内容紹介】
入園・入学……新たなママの戦場です!
自身の育児のドタバタ体験を赤裸々に描く佐藤両々のお蔵だしエッセイコミックス第3弾!!
【感想】
●『つれづれなるママ本』感想
冒頭にも書きましたが、3冊の中で1番面白かったです。
子供が2人に増えたせいか、2人姉妹の好みや性格が逆であるが故に自然なボケとツッコミが出来ているからか、幼稚園や保育園に入園したりイベントが多かったからか、作者の個性が感じられるようになったからか…?
到着後、一気に読んで、後でもう一回読みました。満足。
「つれづれなるママ本」シリーズは、作者(母)、うさぎさん(父)、ひー子ちゃん(長女)、かのちん(次女)の4人家族。
1冊目では長女の妊娠・出産〜子育ての様子、2冊目では次女の妊娠・出産と長女の育児が中心に描かれていました。
3冊目となる今作は、長女・ひー子ちゃんが4〜7歳、次女・かのちんが1〜4歳の時期を描いています。
雑誌に連載されていた漫画「両々式ウキウキ育児ライフ」。
2冊目にも掲載されていましたが、連載を重ねた3冊目掲載部分は、作者の個性が発揮されていたと思います。
例えば、小学校で行われる絵本の読み聞かせボランティアに参加した話は、作者自身を中心に据えたお話。
作者のお母さんが保母さんだということや、6年生まで読み聞かせをしてもらっていたこと、絵本作家を目指していたことなど「両々さんてこんな人なのか…」というエピソードが満載で、読む前より作者が身近に感じられました。
児童オンブズパーソンと食物アレルギーの話は勉強になりましたし、色々考えさせられました。
そもそも、オンブズパーソンの存在を知りませんでした。そういう組織があるとは。
アレルギーの件にしろ、保育園からのお便りの件にしろ、次女が通う保育園はすごいなあ…。
住んでる場所が違うから無理だけど、娘を通わせたくなりました。
似顔絵の話、うどんの話も面白かった。
前半の4コマについてはほとんど触れていませんが、面白かったです。
キャラクターが棒人間なのは作者の味。
私は棒人間なところが気に入っております。
髪型、輪郭線などはほぼ同じで、大きさと眉毛の形でどちらの娘か判別させるとか、すごいと感心します。
似顔絵を見ても2人は似ていたし、性格は違うけれど顔つきは似ているのでしょうね。
4歳のひー子ちゃんが、単行本の最後では7歳の小学生。
大人っぽくなって、別人のようでした。
あとがきを読んだら今は中学生とか…。13歳か…(遠い目)。
大きくなったな…と、ご近所のおばはんのような気持ちになりました。
あとがきには、ひー子ちゃんの中学受験などについても機会があれば描きたいとありましたが、仕事が増えて忙しそうだし子供も大きくなったし、これでほぼ終了かな?
作者ブログによると、自費出版での育児漫画は2年前から刊行していないようですね。
好きなシリーズが終わるのは残念ですが、非常に満足度の高い3冊目でした。
ひー子ちゃんとかのちんが元気に育つこと、作者・両々さんのご活躍をお祈りしております。