【目録】テーマ別漫画まとめ

【目録】母の死について描いた漫画や体験談まとめ

投稿日:2017年10月30日 更新日:

はい。今回は私の知識だけのまとめ記事です。すみません。
個人的に覚悟を決める為に、定期的に読んでる漫画やブログ記事などです。

母の死について描いた漫画まとめ

母は癌患者で闘病中です。
癌とわかった時は諦めもあったのですが、子どもを産んでから母の死が怖くてたまらなくなりました。
日々なんとなく、母が死ぬことを想像してるせいか、そういう体験が描かれた漫画をよく目にします。

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。(宮川さとし)

2014年頃にWeb連載していた作品。当時は亡くなった義父のことを思い出しながら読んだのですが、現在は母の死を想像しながら読んでます。
あまり知られてないんだけど、名作だと思います。

【WEB漫画】『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(宮川さとし)~母親が死ぬということ
(試し読み)●母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。(宮川さとし)

義父は突然死で、何の準備もせずにお別れでしたが、母は闘病していて。
会うたびに、電話するたびに、「大丈夫、そう簡単には死なないよ」「やることが沢山あるし、100歳まで生きたい」と話していた母に合わせて、「お母さんは大丈夫だよ」と、強い言葉をかけて来ました。実際今までは、死が近いとは思ってませんでしたし。

宮川さんがお母さんの闘病生活を支える描写は読んでいて胸が痛いです。
今もは、亡くなる場面までは読めるのだけど、葬儀の部分は読めなくなりました。なんとなく読んでいてつらい。

宮川さんはお母さんが亡くなる1週間前に、病室で結婚しています。
子どもの名前について、お母さんは遺言のようなものを残していました。作者が高校生の頃の会話だから、実際には遺言ではないと思うのですが。

母が亡くなった後、作者夫婦には娘が産まれます。
そしてちょっと前から育児漫画の連載を始めてます。それが『そのオムツ、俺が換えます』でして。

男性目線の、異色の育児漫画というだけでなく、お母さんが名前を付けた孫娘・ハナエちゃんが登場する物語として読んでいます。

ありがとうって言えたなら(瀧波ユカリ)

膵臓がんになったお母さんを看取るまでの日々を描いてる漫画です。

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闘病中のエピソードも読んでて辛かったのですが、亡くなった後の「疲れ」や「人が悲しめば悲しむほど涙が奥に引っ込む感じ」は分かるなあと。

自分も義父の死を経験していますが、時間が過ぎることで、気持ちが落ち着く部分があるのだろうなと感じます。

瀧波さんも育児エッセイを書いていまして。
この漫画には大きくなったはるまきちゃんも登場しています。

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乳がん検診でしこりが見つかった話(なきりエーコ)

ブログ『ヲタママだっていーじゃない!』のなきりさんが描いた、乳がん検診のエピソードの中で明かされた、お母さんの死。

なきりさんのお母さんは、なきりさんが小学生の頃に乳がんと分かり、その8年後に骨に転移。癌が原因で亡くなっています。
この漫画を読んで、自分も乳がん検診行こうと思いました。バタバタしていて、まだ予約もしてないのだけれど(アカン)。

リンクは最終話に貼ってます。ここから「その1」「その2」とクリックして行った方が読みやすいです。
乳がん検診でしこりが見つかった話・終

ブログよりまとめ記事の方が一気に読めて良いですね。
Pixiv

Twitterモーメント

なんというかもう、言葉が出ません。
しこりが見つかった為、小林麻央さんが亡くなった時期、なきりさんは色々悩んでいたようですが、Twitterでもブログでもそんな感じしなかったよ…。

子育てビフォーアフター(吉川景都)

この辺から育児漫画作家さんだけど、漫画じゃない話になります。

吉川景都さんのお母さん、「子育てビフォーアフター3」で初登場しました。街で見かけた赤ちゃんに笑顔を向ける様子が描かれていました。

生きていると思っていたら、「子育てビフォーアフター10」で亡くなっていたことが明かされます。これには驚きました。

ビフォーアフターのまとめを作るにあたって、吉川さんのブログを読んでいたら、お母さんの死について書かれていることに気付いて。
読んだら泣けて仕方なかった…。

ここ最近の話(キャサリン)

一部引用させて頂くと。私は今まさに、こんな感じで。

奇跡を信じたい気持ちと、もう覚悟をしておかなければいけない気持ちというのは
それこそ亡くなる直前まで自分の中でせめぎあっていて、
もう本当にダメなんだ、この先はお母さんなしで
生きていかないといけないんだと思う一方で、
でもそんな覚悟をしたら本当にそうなってしまう、そんなこと考えたらダメだと
激しく拒絶する自分もいて、常にどっちかへ揺れながら過ごしていました。

本当、気持ちが揺れる揺れる。「この先はお母さんなしで生きていかないといけない」。
当たり前なんですけどね。今の日常生活、母がいなくても過ごせているんですが。

生きているかどうかは大きいですね。

私は普通に生きていけるんだろうか?と思えるくらい揺れています。現在。
兄さんのメールが悪いんだ…(※後述)

※吉川さんはその後、癌の母を看取った体験談を漫画にしました。

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ヲタ腐ダイアリ(肉子)

子どもピクシブや赤すぐで連載中の肉子さん。

最近、Twitterを始めましたが、私は長年ブログ読者でした。婚活漫画を読んでいて、Pixivで育児漫画?「【育児?漫画】 ゆるくヲタく」を見てから「この人はいつか育児漫画を描く…!」と思って読むようになりました(変な動機だな)。

肉子さんは、第一子の産前にお母さんを亡くされたようです。
赤すぐの記事「初産。里帰りできない&産後の手伝いナシってそんなに無謀なこと!? 前編 by肉子」の更新告知記事で、ブログに産後の想いを書いていました。

冷静に見れば怖い行動だけど、気持ちは分かります。

赤すぐコラム更新されました

こべにさん

「サイボウズ式」で息子さん達の漫画「ほのぼのデジタルネイティブ育児」を連載しているこべにさん。元々は文章ブロガーです。

自分が育児で躓いた時はGoogle検索することが多いのですが。何故かよくこべにさんのエントリやTwitterまとめに出会うんですよね。(なので一方的に親近感がある。)

2017年5月に「ほのぼのデジタルネイティブ育児」の紹介記事を書くためにブログを読みに行ったら、お母さんの死について書いたブログエントリを見つけて。読んで泣きました…。

宇多田ヒカルさんの「花束を君に」も、そんな歌だったのかと気付かされました。
宇多田ヒカルさんの「Fantôme」と、母のこと(kobeniの日記)

実は今回まとめ記事、8割は、こべにさんのエントリを読んだ直後に書いてました。グワーッと。
今回、なきりさんの記事を追加し、画像等を加えて、自分の話を書き加えました。

自分の母のこと

私の母は、肝臓癌で闘病中です。
私が結婚するタイミングで大腸癌と分かり、結婚式の後に初の手術。肝臓への転移が分かり、その後2回、手術しています。

2008年からなので、闘病生活は今年で10年目になります。
現在、検査のために入院しております。

昨晩、兄から「母逝去の可能性が見えてきたので腹決めとけ」とメールが来ました。

「兄さんからの初めてのメールがこれかよ」っていう…。驚きました。
(兄とは仲良しですがメールや電話のやり取りは皆無です)。

「危篤ってこと!?」と慌てて兄の携帯に電話をかけたのですが、島根は田舎で場所によって電波が届かなくて。
その後、無事、電話で話すことが出来、今すぐどうこうという訳ではないことは分かりました。
※兄からは「腹決めろと言ったがそこまで直近ではない」とフォローのメールも来ました。

けれど、今までのように、すんなり退院することはないようでした。
そもそも、目的がはっきりしている検査入院が長引くことが初めてです。入院先の病院もいつもと違います。

ここ1年は抗がん剤の効果がなく、2~3カ月で変えることを繰り返し、何種類も試しています。最近は島根で一番最初の最新薬を投与したと聞きました。
体力が落ちてきており、昼間は横になることも多いようです。症状は、悪化しています。

親は魔法使いのような存在

母に死んでほしくないなあと思います。

親、特に母親は子どもにとって、神様にも近い、絶対的な存在だと思います。

でも、実際に子どもを産んで、子どもを育てている自分を見つめると、完ぺきでも何でもない、ただの未熟なヒトでしかありません。
未熟なりに学んで、子どもたちに少しでも良いものを伝えようとしています。

私は、親はたくさんの呪いを掛けて子どもを守る魔法使いだと思っています。
子は成長したら自らの力で呪いを解いて、親とは違う魔法使いになって欲しい、とも思っています。

色々な寓話や物語はそういったメタファーを伝えようとしてるのではないかなと。親になって、物語を読むときの視点が変わりました。

親の教えと呪い

私は、30歳手前でうつ病になった時、2年くらい掛けて、色々な常識、思い込み(呪い)を解きました。
自己分析を繰り返す中で気付いたのですが、親から教えられた常識の壁(呪い)は、とても役に立つものである反面、自分の行動の妨げにもなっていました。

例えばずっとこういう「苦手」がありました。
今は平気だし、うちのブログはテーマカラーがピンクなので、驚く方もいるかも知れませんが。

・化粧をするのが怖い
・スカートが履けない
・髪を短く切りたくなる(伸ばせない)
・アクセサリーが付けられない
・首周りに物が巻けない(マフラーやネックレス)
・女性らしいヒラヒラした服が着れない
・ピンクや赤など女性らしい色が身に着けれない

苦手というか、恐怖心に近かったです。何故か容姿に関わること、女性という性に関わることが多かった。

親が関係あるものもありますが、親以外によるもの(周囲の人間に容姿について皮肉を言われたとか)もあります。
その辺を、切り分けて整理して。

自分にとって必要な行動は行うようにし、掘り下げても苦手なものは苦手なままにしました。
今はピンクも身に着けるし髪も長いです。マフラーも首に巻けます。

でもアクセサリー類は、心地よくはないので身に着けません。

義実家のこと

結婚してよかったと思うのは、別の家庭を見て、自分の実家と比較できたことです。

うちの家のゆがみ、父や母のダメな部分が分かりました。
逆に、うちの家の良いところ、父や母の長所も見えてきました。

義実家にもダメなところ、良いところがあります。

2つの家が繋がることで、多様性を認め、良い部分を進化させていくのが婚姻なのかも知れません。

娘たちのこと

親である自分が呪いを掛けるということは、分かっているのです。
でもまあどう頑張っても「完璧な親」にあること、聖母になることは無理です。私、ただのヒトだし。

少なくとも、人として謝ること、お礼を言うことはちゃんとしたいなあ…。と考えています。

多角的な視点を持って行動し、自分で自分の未来を切り開く人になって欲しい。
行動を起こすことを恐れないで欲しいなと思っています。

これについては、繰り返し伝え続けるんだろうなあ。

まとめ

今回は、自分の気持ちを整理する為に書きました。

記事で紹介した方はみなさん、母の死を通過していて。
他にもたくさん、お母さんを亡くした方はいると思うのですが、実母の死は怖いですね。とても怖い。どうしようもないけれど。

仏教における「四苦八苦」の八苦の中に愛別離苦がありますしね…。そりゃ苦しいよね…。

親より先に死ぬのは不孝でしかないし、今更、賽の河原で子どもたちに混ざって石を積みたいとも思いませんし。
後悔のないよう行動を起こしつつ、見送りたいと思っています。

準備したくないけど喪服持ってないからその辺も誂えないとな…。
何もない時期にやりたかったんだけど、結婚してからずっと闘病生活だったので先送りにしていました。アカン。

…いや、こんなエントリを書いておいて、1年とか2年とか、まだまだ長生きしてくれる可能性もあるのですが。
最新の抗がん剤が効くと良いな…。早いタイミングで実家にも帰りたいです。

色々書いてますが、母はすぐに死ぬような状態ではありません。
私も元気です。兄のメールのせいで寝てないからテンションはおかしいのですが!

読んでくださってありがとうございます。それでは!

***
葬儀に関してこんなエントリも書いていますので参考に。それでは!

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2018/12/26追記:
このエントリを書いた2か月後、2017年12月末に母は他界しました。もうそろそろ1周忌です。
母を亡くした後、意気消沈した父が2018年9月に亡くなり、1年で両親を亡くしました。

出来る限りのことはやったので後悔はありません。
また、両親の死をきっかけに、姉や兄と頻繁に連絡をとるようになりました。

この記事を読んでいる方がどういう状況か分かりませんが、お気持ちが落ち着くことを祈っております。

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