妊娠・出産・育児漫画について調べていると、育児をひと段落した漫画家さんが別のジャンルに移っていく様子も目にします。
1)家族旅行についてのコミックエッセイを描く
…海外旅行が多い。育児漫画の延長線な感じ。
高野優、松本ぷりっつ、桜沢エリカ。
2)猫や犬(ペット)に関するコミックエッセイを描く
…元から動物が好きな方が育児が一段落したら飼うようで、子供に手がかからないせいか猫(ペット)話が増える。
桜沢エリカ、松本ぷりっつ、浪花愛…等。
3)マイホームの建設に関するコミックエッセイを描く
…これも大きなテーマですね。内田春菊、堀内三佳。
真逆を言ってる伊藤理佐さんはすごいなー(家を建てる漫画 →猫を飼ってる漫画 →子育て)。
…と、いうことで、「マイホームを建てる」「マイホームを購入する」ことをテーマにしたエッセイ漫画を集めてみました。
「マイホームを建てる」ことをテーマにしたエッセイ漫画
ほんとに建つのかな(内田春菊)
※文庫版(絶版)
やっちまったよ一戸建て!!(伊藤理佐)
全2巻。amazonで試読できます。
※文庫版
やったぜマイホーム!! こだわり二世帯住宅(うぐいすみつる)
●amazonで試読できます
中古マイホーム完全迷走ガイド(又野尚)
マイホームちゃちゃちゃ!!(うぐいすみつる)
はじめて家を建てました!(あべかよこ)
●amazonで試読できます
おうちつくりまSHOW(堀内三佳)
家活 イエカツ!!(菜園さと)
●amazonで試読できます
漫画家は見た!マイホーム業界のあやしいウラ事情(広田奈都美)
住活ノススメ(たかぎりょうこ)
数寄です!(山下和美)
都内に数寄屋造りの家を建てる話。現在3巻まで。
おうちクエスト(和田フミエ)
●amazonで試読できます
【番外編】
ナガサレール イエタテール(ニコ・ニコルソン)
震災後の宮城県の実家家を再建する話。
●こちらで1話を試読できます。
ケサラン・パサラン(山岸凉子)
全2巻。
創作漫画ですが、主人公は作者がモデルのようです。落ち着く家を建てるまでにどれだけお金がかかったのか…。(作品自体は面白いのですが)笑えない。
●amazonで試読できます
びんぼうまんが家!都内で月3万円の3DKに住んでます(なかむらみつのり)
都営住宅に住んでいる様子を描いた漫画。
主婦でも大家さん(東條さち子)
マイホームではなく、投資目的でローンを組み、アパートを購入する話。
matsubiが読んだ「家を建てる」漫画
私はローンを背負う勇気がないので、漫画を読んで想像して楽しんでいます。
子供が大きくなってきたら本気で考えないといかんのですが、人口減少に伴い、家は余るはずだしなあ…。
実家近く(島根県)は空き家が増えて家の価値は低くなっていますし、若者定住住宅といって、40歳以下の子持ち世帯が定住し続けたら土地と家をもらえる制度があったりします(結構応募があるらしいです)。仕事があれば…!
私が読んだのは内田春菊『ほんとに建つのかな』、伊藤理佐『やっちまったよ一戸建て!! 』、山下和美『数寄です!』の3つ。創作だけど『ケサランパサラン』も読みました。
『ほんとに建つのかな』は家を建てることをきっかけに旦那様の実家との関係が修復できないほど悪くなりました、という漫画な気が…。
内田春菊さんが好きなら読むのもいいと思いますが、家を建てる話の濃度が低い…。
『やっちまったよ一戸建て!! 』は楽しく読みました。30歳で東京に家を建てるとか…すごい。勢いだけで建てている感じなのに、プロの方々が現れて仕事していく様子が面白いです。
『数寄です!』は連載中で現在3巻まで。「家を建てる」をテーマに3巻以上の連載をしているなんて、すごいことだな…。
出版業界の不況の話や山下さんが今まで家に苦労してきたことが描かれており、それが興味深かったです…。
共通点として「気に入った土地を手に入れる」という件で、内田春菊さんも山下和美さんもタイミング良く失ったり手に入れたりしていて、なんだか不思議な感じでした。
土地の話は小野不由美さんの『残穢』、山岸涼子さん『ケサランパサラン』(両方実体験を元にした創作です)にも「縁があるとするっと決まる」と書いてあって、そうなのかな?と思ったり。
土地が住む人を選ぶのかもしれませんね。