【書評】妊娠育児の創作漫画

【一口感想】1122(渡辺ペコ)1巻~恋愛とセックスと不倫は別のものだと思うのです…

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Twitterに投稿した感想ですが、結構長いものになったので記事にしました。
それではどうぞ~

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1122(渡辺ペコ)

作者さんのSNS情報

渡辺ペコさんは、漫画家。女性。

●Twitter:@pekowatanabe

私は前作『にこたま』で名前を知りました。なんとなく「FEEL YOUNG」系の作家だと思ってましたが、色々な出版社で描いているんですね。『1122』はモーニングTwoで連載中。

感想

読んだのは1巻だけです。

先に結論を書くと、合いませんでした。
4巻まで買おうかとも考えたのですが、私が読むきっかけとなったブロガーさんも3巻でリタイアしているようなので、読まない気がしています。
なので全体に批判的。ほぼ、褒めませんので、作品が好きな方はそっ閉じしてください。

ちなみにネタバレばりばりのレビューですので、未読の方はご遠慮ください。

セックスレスの夫婦

主人公の一子は、夫・二也とセックスしたり、濃厚なキスをする気にはならない。セックスレス。
1巻の情報を繋ぎ合わせると、夫に父性のような安らぎを求めているのかな、と思いました。

恋人から夫婦に、夫婦から家族へと変わっていくので、それ自体は問題ないと思います。

セックスを求めて来た二也に対して断りを入れた上で、「婚外恋愛」を許可します。
二也は、「婚外恋愛」を許可されたので、「公認不倫」を始めます。

ここが引っかかるんですが…。

婚外恋愛許可制=公認不倫???

Amazonの作品紹介でも「婚外恋愛許可制(公認不倫)」とありますが、これはイコールで繋げないです。
何言ってるの??全然違うじゃん!という感じで。

一子がしたかったのは、婚外セックス許可な気がするんですが…。浮気や不倫を許可したことになってる。

恋愛=セックス?

まず、恋愛=セックスか? 恋愛≠セックス です。

セックスは肌を重ね合わせるスキンシップだし、性感帯を刺激するある種のコミュニケーションでもあるし、人によってはスポーツの要にも感じるかも知れません。
恋愛対象とすることが多いですが、性欲という欲求を満たす手段でもあります。

単純に性欲を満たすためにセックスワーカーとしても良いですし、恋愛している相手とセックスレスでも別に問題ありません。

一子は二也に安らぎを求めていたし、夫婦の前に家族でありたいように見えました。
だからセックスに積極的になれない気持ち、それ自体は仕方ないし、別に良いとは思います。

公認恋愛=公認不倫?

では、公認恋愛=公認不倫か? これは式が成立する場合もありますが、条件があります。
それは「両家のパートナーが認めていること」でしょう。

一子が許せる、公認できるのは二也の不倫だけで、美月の不倫を公認できるのは夫・志朗です。

志朗(美月の夫)が許可してないのに、堂々と「不倫」をしていられる二也は頭悪くないですか…?
「自分が許可したのだし」といって、止めない一子も頭悪くないですか…??

人ってそんなに浅はかなものでしょうか。
単純に失礼だと思うし、子連れで会ったりしている美月と二也には気持ち悪さも感じます。子どもがかわいそうじゃないのか?お前たち…。

「恋愛部分は外注で満たす」という夫婦の約束。
だからセックスだけでなく情を交わして良い(公認恋愛=公認浮気=公認不倫)ということのようですが。
W不倫は、相手の夫の許可が取れない限り、普通は止めると思います。

若い子と不倫ならOK?

じゃあ、美月みたいな子持ち家庭持ちではなく、若い独身女性と不倫(恋愛)なら良いのか?て話もあるでしょう。

二也はそれで良いかもしれないけれど、一子がそれを許すキャラクターだったら引くなあ。
若い女性の楽しい時期を搾取する夫を良しとするわけですから。

セックス外注、で良かったのでは

「夫婦公認セックスは外注」なら分かるんですよ。
セックスは外注、相手はセックスワーカー限定。家事や育児と同様に、セックスも金で解決する、みたいな姿勢なら理解できた。

そして、セックスをした相手(セックスワーカー)に情を感じ、恋愛対象と見誤ってしまう二也…みたいな流れなら分からなくもないのです。

セックスって危険で、やはり愛着行動のひとつではあるので、性欲を満たすだけでなく、相手を好きになってしまう部分はありますからね…。

どちらかと言えば、妻公認のセックス外注だったけれど、夫側は恋愛感情に発展してしまった…みたいな流れを見たかったなあ。

セックス=恋愛=不倫=浮気???

「セックス」「恋愛」「不倫」「浮気」

全部別の意味を成す言葉なのに、全部ごちゃ混ぜで扱ってるのは読者へのカウンターか何かなのだろうか…。
登場人物の思考が雑すぎる、浅すぎる、…としか思えなくて、共感できません。

「公認恋愛」を「公認不倫」と思いきる様子はおかしいというか、流石に登場人物が何も考えてなさすぎる感が出てしまってリアリティがない気がします。
作中の登場人物は誰もおかしいと言わないし、Amazon内容紹介にも書いてあるしで、狙ってるのか、作者や編集者もその違いがわかってないのか?不思議な気持ちになります。

先生、ちょっと人生相談いいですか?

『1122』を読みながら、瀬戸内寂聴さんと伊藤比呂美さんの対談集『先生、ちょっと人生相談いいですか?』を思い出したのですが。2人はセックスや夫婦について「人生100年の時代だからパートナーがずっと同じとは限らない」て話してました。

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伊藤比呂美さんは3回結婚してるのかな?
寂聴さんも略奪愛とかで若いときは色々問題を起こしています。

人生は長い。パートナーを変えること、不倫したり、浮気するのが悪い、とは思わないんですよ。
自由恋愛と不倫を一緒くたにする感じ、相手を思いやらない、尊重しない姿勢が苦手なのです。

登場人物の「自分軸」「価値観」が曖昧で、雑で浅はかなのが気になる。

でも4巻まで累計で30万部らしいので、共感できる人が多いのでしょう…。

セックスレスはダメなのか?

セックスレスだって悪いとは思いませんし。お互いが納得できていれば良い。

また、夫がセックスしたいなら、自分なりの方法で要望には応えますよ。自分が嫌な気持ちがあるなら、それも伝える。

いやね、TENGAを使って一緒にマスターベーションめいた行為をするのだってセックスですよ。
ハグしたりキスしたり、ソフトタッチに身体を触るのだってセックス。
挿入して性感帯を刺激するのがセックスと思っているのなら、登場人物のセックス観が幼い。

そして、一子はちょっとデリカシーなさすぎる気が…。性の話は家族でも夫婦でも恋人でも親子でも!気を付けるべきです。

一子の世間一般、ステレオタイプしか知らない感じ、二也を見てない、大事にしない感じを見ていると、なんで結婚したんだろう…?と思います。

一子と二也の問題は、2人の夫婦観、家族観、恋愛観、セックス観などなどを話し合ってないことだと思うのです。
喧嘩したって良いから、お互いの気持ちを打ち明けた方が良いと思うのだけれど、物分かりが良さそうな態度しかとらない。

タイトルについて

『1122』が「いい夫婦」てタイトルなのは、「良い夫婦」へのアンチテーゼだとは思いました。
良い夫婦、良好な夫婦関係など幻想でしかない。記号的な何か。

数字を使ったり、登場人物が「一子」「二也」「美月」「志朗」なのも、記号的な感じをしていて演出としては悪くないと思います。ちょっと、おとやさんは読みにくいけれど。

そもそも「良い」という表現は曖昧過ぎるので私は出来るだけ使用しませんが…。
私の目標は「疲れない家族」「気楽な家族」くらいです。
ハラユキさんの『ほしいのは「つかれない家族」』は的を得たタイトルだな~と思います。

まとめ

『1122』、1巻読んだだけでこれだけグルグル考えさせられちゃうってことは、良い作品だとも思います。
1巻時点だと、主人公・一子、夫の二也さんの家族観や夫婦観が全く見えてこなくて。

とにかく言葉を混ぜ過ぎで、トラブルが起きていく…。考えが浅いだけの物語だ…という印象が強い。

先のレビューを書いたトピ主さんと話したんですが、登場人物が浅いのは仕方ないと思うしかないみたいですね…。

売れてる作品、話題になっている作品だけれど、私には合わなかったということで…残念!

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