今回は読んだ中で、自分が印象深かった記事について言及します。
作り手の意図に対する考察
現在、育児休業中のお父さん・陶山さんの考察記事。
こちらを読んでからムービーを見直すと、違う感想が浮かぶのではないでしょうか。
プチ炎上中?サイボウズ“ママにしかできないこと”の真意について考えてみた - 育児について語るときに僕の考えること
相互理解の大切さ
場面ごとに噛み砕いた解説を加えている、れっしーパパさんの記事。
CMの分析の後の「男性」と「女性」との間に横たわる「相互理解の障壁」についての言及には、CMのオチにイラッとし私も目からウロコ。「抱っこって大事!」と思いました。
サイボウズさんのライフスタイルムービーの「意図」があまりにも「誤解」されすぎている件について。 - 何やってるんだか。
※れっしーパパさんがHPで綴っていた言葉も素敵でした。
「1998年作成」の時の重さよ…。
「正論って、武器だからな」
3人の子どもを持つ働くお母さん、ひじり子さんの記事。
自分がそっ閉じしたfacebookのウォールの内容が分かりました。
正論は正論だと、私も認めてるよ。わかるよ、貴方達の言い分も。
けど、正論で人を攻撃した時点で負けだな。攻撃した方の負けだよ。
私が言いたかったの、これです!
サイボウズCMをDISる人々って意識高すぎてついてけないよねぇー - 働くオカンの思考を解剖したらこうなりました
疲れ切った旦那さんに正論ぶつけまくって、自分のストレスを解消の道具にして、彼の自信をメタメタにタタキ折って潰しかけた、過去の私に読ませたいですね…。
私もついつい正論を使いがちだけど、正論は口にした瞬間に、争いしか生まれません。正論を言う人が間違っている訳ではないです。ただ、疲れてるんです。
(私も2014年までは、つらいしんどい旦那ムカつくんだよ!てことを散々書いてましたので…。新年だし出来るだけ、理想を語ろうかと思っています。)
アメリカで働く女性の感想
れっしーパパさんにひじり子さんが紹介していたブログ。
共感しました。
アメリカで女性解放運動が成功したのは、力のある男性で賛同してくれる人がいたからだと思っています。
また奴隷解放も、60年代の黒人解放運動も成功したのは、力のある白人男性で賛同してくれた人がいたからだと思っています。
チームはどんどん増やしていかなくてはいかない。
仲間割れしている場合じゃない。
個人的に1番衝撃的だったブログ
ご夫婦で感想を書いています。
先に妻さんのブログを見つけて読んで、うるっときました。
復帰42日目、お互いが求めていることをちゃんと話そう。 - 旅するように学ぶ
その後、リンクをたどって夫さんの”ムービーを見て感じたこと”を見て、衝撃を覚えました。これが新世代というものか…!かっこいいし素敵。
「パパにしかできないこと」を見て - 学習する家族-Learning Family-
facebookのコメント欄
このコメントは素敵だと思いました。
そうなんです。
男性も使える抱っこひも(エルゴ)は2001年にハワイで生まれました。日本の代理店が正式に輸入を始めたのが2008年。
※エルゴの抱っこひもが想像以上に凄い件について… | きの子の子育ての日々
日本上陸から、まだほんの7年。でも、育児の風景は大きく変わったと思います。
閑歳 孝子 - こういう価値観に何らかのカウンターパンチを加えたいと思う仕事はじめの日であった。 | Facebook
サイボウズの社長や社員さんたち
ネット上の意見、出来るだけ収集して、社内で共有して、隈なく読んでらっしゃる。社員一丸となって、本気で働き方を変えようとしているんですね。
見落としていたこと
おともだちの育児漫画ブロガー「おとうちゃん」さんのこの指摘は重要だと思います。今回のCMのメインターゲット”育児しようとしない、中間にいるようなパパ”は、ネット上では見えにくい、サイレントマジョリティです。
この記事を読んで、日中フルタイムで働いているお父さんが、育児や家事についてブログで発信する「ニッチ」に気づいた。 ⇒【イクメンパパ特集】サイボウズのCM第2弾「パパにしかできないこと」を見て考えたこと http://t.co/KrRlRwpHJl
— 持続発展おとうちゃん (@Otouchan_JHK) 2015, 1月 8
考えたこと。
”育児市場”って、まだぜんぜん、未開拓です。
抱っこひも、哺乳瓶、育児用のバッグ、ベビーカー、ベビー服。
改善ポイント、たくさんあります。
正直、使いにくいけど仕方なく使ってるもの、たくさんあります。
「働く人」を支援するサービスも全然足りてなくて。
ここ5年くらいで生まれた託児関連サービス。
キッズルームつきのコワーキングスペース「Hatch Cowork+KIDs」
ワンコインでの子育てシェア支援サービス「Asmama」
あと、家事について言えば。
1時間1500円からの家事代行マッチングサービス「タスカジ」
1時間2500円からの家事代行「COMEHOME」
…などがあります。
共働きの人にこそ、利用したりレビュー書いたりして、より利用しやすいサービスが産まれるようにしてほしい。
託児についても、改善の余地は多い。公立保育所の現場は、正直、無駄が多いです。
なにもかも、ビジネスライクにすれば良いってものではないですが、やるべきことはやる、やらなくて良いことはやらない。
感情や人間関係を読みすぎない、男性の視点や意見が必要だと感じています。無駄をなくせば保育士の負担も減り、働きやすい環境も作れるかもしれません。
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日本だけなら少子化。でも、育児する人は世界中にいます。
”育児するお父さん”は、日本だけでなく、世界の育児シーンを変え得る。
近年稀に見る、大きなビジネスチャンスです。
ジョブズという1人の天才を生み出すことは簡単ではありません。
でも、10人、1万人、10万人の”家事や育児をしながら働く、ライフワークバランスのとれたお父さん”は生み出せます。
その為にも、働き方を変える必要があります。
最初の一歩です。
サイボウズという一企業の「本気」は、日本と世界を変えると思います。
私も長い間、働き方について、日本の未来について考えてきて。暗い未来しか見えずにいましたが、今回の件で吹っ切れました。
素敵なブログと出会い、前向きに考えさせてくれる機会を下さって、ありがとうございました。
続編も楽しみにしています。
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最後に。
時間を割いて、自分の長い長い文章を読んでくださったみなさん、シェアくださったみなさん、ありがとうございました。
(ブクマが10、イイね!が100を超えていてびっくりしました…)