こんにちは。@matsubiです。ご訪問ありがとうございます。
先週から、本の表紙を示すためのブログパーツを「ヨメレバ」に変えました。
妊娠・出産・育児漫画は絶版本が多いので、「ブックオフ」「図書館」ボタンがあり、便利です。
「ブックオフ」は、検索結果がうまく表示されるものと、そうでないものがあります。
単行本と文庫版、旧版と新装版が出ているものや、何巻もでているものはうまく表示されないようです。うーん。
「図書館」については、自宅近くの図書館の蔵書が検索できます。
図書館で貸出カードを作れば、ネット上で貸出予約ができる図書館もあります(私の住む地域にもありますが、他の図書館の蔵書を最寄の図書館まで集めてくれるので非常に便利です)。
5月に「育児なし日記2巻」が近くの図書館に入っているのを見ましたし、意外と幅広く置いてあるのでは。地域差はあると思いますが。
新たに見つけた妊娠・出産漫画2作
一覧にも追加しました。
『産モージャナイカ!』(中貫えり)
『はらったまきよったま』の中貫さんの妊娠・出産漫画。
新書館の「ウンポコ」で連載していたのか。
●amazonで試読できます
「ウンポコ」は荒川弘さんの「百姓貴族」や、久世番子さんの漫画が掲載されてましたが、今は廃刊してるはず…
講談社でも似たようなコミックエッセイ中心の雑誌「Beth」を出していた気がするけど、これも廃刊したし。
「うちの3姉妹」や「ママはテンパリスト」がバカ売れしたから、開拓しようとしたのかしら。
「HAPPY BABY COME 〜まんださんちの親育て日記 〜」(まんだ林檎)
私の中では同人作家→BL作家、なまんだ林檎さんの妊娠・出産漫画。
「0」は娘さん、「0.5」は息子さんの出産話+育児グッズ話+娘さんのトイレトレーニング。
昔、同人誌(→自費出版)で出した作品を無料で公開されています。
絵がきれいだし子供かわいいし、おススメです。
出産関係ないですが、娘さんのトイレトレーニング話がおもしろかったです。
今まで読んだ漫画の中では一番詳しいかも。
『子育てたんたん』(南国ばなな)1~2話がYahoo!ブックストアで無料公開中
BL出身作家繋がり?で。
・「子育てたんたん」第1回(1、2話)
『子育てたんたん』、単行本は買っておらず雑誌でちらほら読んだ程度です。
無料公開されている中では、第2回(3話のお宮参りで写真撮影の話、4話の授乳の話)が好き。
写真撮影でいつのまにか●万円…。うちもありましたね。義姉に「高いから気を付けて」と言われていたのに、プロが撮影した写真が美しすぎて、「天使。うちの子マジ天使…。アイドルアイドル(親バカ…)」と思って選んでいたら、どえらい金額になる、という…。
たんたんは、育児漫画初心者さんにはおススメ出来るけれど、過去に育児漫画を何作か読んでいる方にはおススメしづらい感じです。育児漫画に慣れた読み手が「どこかで見たことがあるような…」と感じてしまい、そっちが気になってしまう…気がする。
そのうち単行本を購入して読んで、改めて感想を書こうと思います。
紙の単行本だと780円、電子書籍版(KindleやYahooブックストア)だと420円。スマフォでも読めるのはいいなあ。
感想を書くには紙の方が扱いやすいけど…
以下、長くなりすぎて話がずれた「たんたんを読んで育児漫画のむずかしさに気付いた話」です。
以前、レビューだったかブログだったかで「子育てたんたんテンパリストの影響を受けすぎて気になる」という意見を読んだことがあり、購入を見送りました。
最近のものを雑誌で読んでもテンパリストに似ているとは感じず、どうなのかな?と思いつつ、今回6話まで読みました。
絵は丁寧だし、話もよくまとまっていると思います。
似てると感じるのは、ネタのかぶりと表現方法でしょうか。
ネタのかぶりは、母親の母乳が染み出て服が濡れてひどいことに…とかでしょうか。このネタは育児漫画にはよくあるので、テンパリストを真似したとは思えません(「テンパリスト」の表現が衝撃的!というか秀逸過ぎて、あれを超える人はなかなかいないでしょうが…)
個人的には「母親が子供に操作されている」といった表現が『あかちゃんのドレイ。』(大久保ヒロミ)に近い気がしました。
ネタと表現の両方で、育児漫画に慣れた読者が「どこかで見たことがあるような…」と感じてしまい、南国さん(作者)の個性が見えてこない感じです。
ネタかぶりは育児漫画にはよくあることなので構いません。
似たようなネタをどう料理(表現)するか、その違いに作家の個性や作品独自の面白さがでると思うのですが、試し読みだけでは「作者ならではの表現」が見えてこない気がしました。
オリジナリティを感じないこともあり、過去に読んだ育児漫画が多いほど「このネタ●●にもあったな~」と頭をよぎった作品と比較してしまいます。
比較対象となった作品は「思い出すくらいおもしろかった」作品。結果、「子育てたんたん」は評価がいま一つになってしまう感じです。
(逆にいえば、育児漫画をほとんど読んでいない方は楽しく読めると思います。)
表現が固まっていないせいもあるのでしょうが、たんたん(子供)と南国さん(お母さん)のキャラ(性格付け)がよくわからず、読者と作者の距離が遠い感じがします。
結局、試し読みは1巻の最初の頃なので「作者が描き慣れていない」に尽きるのでしょうね。
ちょっと前に雑誌で読んだ話(4巻に収録されるもの)は特に違和感はありませんでしたし、おもしろかった。
続きも読んでみないと判断がつかないものの、6話までだと買うには物足りない印象です。うーん。
育児漫画は、子供と親(=作者)が主役であり、登場回数が多いものがほとんどです。
この2人のキャラクターをどう表現するかで、作品の評価が決まる、と言って過言ではないでしょう。
また、コミックエッセイは、現実に起きた(ありそうでない/よくある)出来事があり、それに対してどう感じたのか。
出来事(エピソード)・感じたことを作者がどう表現するか。
お笑いやコント、ギャグ漫画と似ていて、「共感のツボを押すセンス」が試される漫画だと思います。
身近な出来事をネタに使うので簡単に見えるけれど、ページ数が限られ、自分独自の表現を求められる分、実際には難易度が高い気がします。
ギャグ漫画家や4コマ漫画家が描いた育児漫画は上質のものが多いと感じますが、今までの画業で培った「共感のツボを押すセンス」を発揮できるからかもしれないですね。