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【WEB漫画】パパのための子育て応援漫画『スタンドバイミー パパはここにいる』

投稿日:2014年5月19日 更新日:

今日はWEB漫画の情報です。
『スタンドバイミー パパはここにいる』は、大分県が!男性の育児応援の為に作成した配布用の漫画冊子です。
PDFデータがアップされているので、パソコンやスマホから読めます。見開き2ページなのでパソコンの方が読みやすいかも。

実は私、「地方自治体の無料配布漫画?どうせ面白くないんでしょ」などと、期待しないで読み始めました。
今は色々な育児漫画がWEBで無料公開されていますしね…。
WEBで読める妊娠・出産・育児漫画

読んでびっくり!
なんでこれがひっそりと埋もれてるんだよ!勿体ない!
未婚、既婚、男性、女性問わずに読んでほしい作品です。
そんな感じで、ご紹介。

今まで見つけたWEBで読める妊娠・出産・育児漫画はこちら。
WEBで読める妊娠・出産・育児漫画

スタンドバイミー パパはここにいる

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大分県の高校教員・佐藤新太郎さんの体験を原案とし、漫画家の平田京子さん(大分県在住、息子と3人家族)が漫画を描いています。
平田京子さんTwitter

【あらすじ】

高校教師として働く主人公は、同じく高校教師のしおりと結婚。

その後、妻・しおりは妊娠し、産休・育休を取得。
育児と家事はしおりに任せ、仕事や同僚との付き合いに時間を割く主人公。
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しおりの育児休暇からの復帰が近づく中、2人目の妊娠が判明。
妻・しおりは「今度はあなたが育児休暇をとってほしい」と切り出します。
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漫画の後には大分県の育児に関する統計データや、NHK「すくすく子育て」でよく目にする皆様によるコメントなどがついております。
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【感想】

女性が読んだら「今の時代にこんな男いるの?」とか「こんな男と結婚するのか?」という疑問が浮かびそうな気もします。
(イラつく場面ばかり引用していますが、最後は救いのある終わり方です…。)

漫画を読んで旦那さんに「私が育休とっている時、怠けているように見えた?」と尋ねてみました。
返答は「うーん。お互い様だと思うけど、うらやましいと思う部分はあったかなあ。育児と仕事とで、逆の大変さと楽しみがあるから理解し合うのは難しいかも知れないね。隣の芝生は青いもんじゃない?」と話していました。

昨日感想をUPした『産後が始まった!』を読んだ時にも感じたことですが、女(妻、母)である自分が夫、父である男性の体験マンガを読むと、色々な気付きと発見があるな…と感じます。

私は以前、細川貂々さんの『ツレはパパ~年生』シリーズを読んでみたら結構な不快感と違和感が起こり、色々考えた結果、「…イライラしながら旦那さんに話さないように気をつけよう…」と反省した経験があります。

育児担当の女性を描いた漫画は、共感して「うんうんそうなのよ!」…となるのですが、育児担当の男性を描いた漫画を読むと「…す、すみませんでした…」と、自分を振り返って気付かされることが多いです。

正直、色々な負の感情が押し寄せるので、読み捨てて逃げたい気持ちになる時もあります。

今回この漫画を読んで、「あるある」と思う反面、だんだん胃が痛くなってまいりまして。
私は育児と家事を担当する専業主婦ですが、仕事を担当する夫の側にも、色々な苦労がありますよね。

私も仕事をしていたので理解しているつもりですが、産後は育児が大変だったこともあり、「父親が家事や育児に協力するのは当然」と思っていた部分があります。

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更に、男性は男性で、女性とは違ったの苦労もある。
従来の常識に従って「育児関連は全て女性向け」に最適化されている。

オムツ替えシートは男子トイレについていないことがほとんど(東京はマシだけど)。
育児の場に現れたら「お仕事は?」と訊かれる。
育児に疲れても相談する相手がいない。

親が家事を教えていないから家事スキルが高くない。
私達と同じ世代ですら、「男子厨房に入らず」とやらせてもらえない家庭がある(…旦那の実家です)。

「旦那は私のことが分かってない」「私は旦那を理解しているし、これだけのことをやっている!」とおごっていた部分に気付かされました。
旦那さんのことを理解する努力を怠って、育児をして当然だ!と居直る私は間違ってたように思います。

「自分の方が大変!」と主張されて腹立たしくなる(動く気がなくなる)のは誰でも同じことで。
「両方で育児をするのが当然」という主張が正論であっても、それだけで動ける人は少ない。

色々なことを考えさせてくれる、よい漫画でした。
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関連リンク

「スタンドバイミー パパはここにいる」を読んで
専業主夫のムーチョ(@mucho)さんが書いた漫画の感想。
ツイートだけだと誤解が生じるので「育休を考える男性に向けた連続ツイートに関して(カタルエ)」も合わせて確認ください。
kanso

男性による育児や主夫業について描いた漫画いろいろ
ムーチョさんのツイートに触発されて私がつぶやいたもの。
男性(父親)による育児や主夫漫画は情報は、もうちょっと調べた上で記事にまとめる予定です。
syufumanga

●女性の社会進出と男性の家庭進出(コレイイ(・∀・))
薬剤師ブロガー・むのん(@dejidoku)さんのエントリ。子どもが産まれたら育休を取得予定とのこと。
漫画の感想から派生した考えをまとめています。「男性の家庭進出」は良い言葉ですね。

「父子手帳」のお話。(家庭科の実習生のお話。)
Twitterでフォローしてる家庭科の実習生(@tra_inee)さんのブログでまとめられている父子手帳を配布している自治体の情報。
父親に読んでほしい情報をまとめている自治体は全国に色々あります。

このブログでは「「主婦」のお話。」も好き。

余談/性別の壁、役割の壁

上の3人は全員、男性ブロガーさんです。
最後に紹介した家庭科の実習生さんも男性です(現在は高校で家庭科の先生をやっているけどHNは実習生)。

ちょっとびっくりしませんでしたか?
私は性別を知った時、びっくりしました(苦笑)。

「家庭科の先生を目指しているなら、女性に違いない」という思い込みがあったようです。

普段、男女差別をしている意識はないし、むしろ「差別意識はない」と思いこんでた。
私は36歳で、家庭科・技術を男女両方で受講するようになった最初の世代です。姉、兄の頃は男女分かれて女が家庭科、男が技術を受講していました。

====

思い込みと言えば、最近まで「夫婦の問題は男女の性差によって起こる」「産後クライシスの原因の一つは、男性が家事・育児に協力的ではないこと」という思い込みもあったように思います
ここ数日、色々な漫画を読んだり、ツイートを眺めて、自分の中にある思い込みに気付けました。
気付いてみたら、色々なことが楽になりました。

諸外国と比べて、日本の育児や夫婦関係のあり方に対する意見を耳にすることがあります。
諸外国で多くが共働き育児を実現しており、日本だけで難しいのであれば、(生物的な)性差による問題ではない。

日本の文化(社会通念や社会システム)が原因と考えた方が素直です。

社会システム(政策)の構築は重要であり、急務です。
例えば、ドイツの育児支援政策。
ドイツで急増する「パパ育休」--3歳児神話に勝った育児支援制度(東洋経済)

3歳児神話が根強かったドイツでの、父親が育児休暇を取得しやすくなる為の取り組みの話。ぶっちゃけ、お金の問題は大きい。
名前が「両親手当」なのも、両親が取得した方が期間が長くなるのもいいなあ。
ドイツは新内閣の国防相は7児のスーパーママ…といった人事も行っており、少子化対策にガチで取り組んでいるようです。かっこいい。
(この辺の記事は「王子と赤ちゃん」公式アカウントで紹介されてたものです。)

でも、政策は自分だけの努力ではどうにもできませんし、実現に時間がかかります。

自分のコントロールできる範囲で対処できることに目を向けた方がいい。

男性が育児に参加しない(出来ない)原因は複数あると思いますが、そのひとつは、夫婦に役割の壁(セクショナリズム)が出来ることだと思います。
簡単に言うと「私が担当ではないので分かりません」「担当でないからやりません」「私の担当範囲に手を出さないで」…という心理状態になること。

社会的に性別=役割の差として語っており、それが普通になっていることが問題をややこしくしています。
従来の日本社会では、家庭内での役割分担を「男=仕事」「女=育児、家事」であるとした。

その為、「男は育児に無関心」と言われます。
でも、働く女性と主夫家庭を描いた漫画(『おにぎり通信』や『ツレはパパ~年生』など)を読むと、母親である女性が育児に無関心であることが描かれています。
性別ではなく、夫婦というチームが「家事・育児担当」「仕事(稼ぐ)担当」に分かれて家庭を運営する為に問題が発生する。

セクショナリズムは、企業ではよく発生しています。
「営業」「経理」など、役割を明確にすることで作業が効率的に進む、意志決定が早いなどのメリットがある反面、自部門の利益や自分の仕事に固執すると言われます。大企業病の原因ともされます。

例えば日本では保育所と幼稚園、機能が重なる施設が存在していていますが、このとき「日本は縦割り行政だから…」などと言われます。
役割が違う厚生労働省と文部省がそれぞれ考えて動いているけれど、全体の目標や利益、問題点の解決の為には動けていません。
「将来の日本をどう形づくるか?」「日本の子どもをどう育てるか?」というビジョン(目標)、「その為にどういった幼児教育を実現するか」「現在の保育所の待機児童問題はどう解消するか」といったミッションを掲げて、省庁一丸となってプロジェクトを進めていく必要がある。

傍からみれば「解決は簡単」に見えるけれど、認定こども園の話を考えると、なかなか解決しないことも分かるかと思います。

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夫婦の役割意識による溝は諸外国でも発生していると思うし、それをきっかけに離婚したり別れているカップルもいるでしょう。
でも、日本ほど大きな問題にはなっていない(と思う)。

夫婦間のセクショナリズム問題は、日本社会の労働時間の長さ・家事や育児のハードルの高さ・核家族(頼れる人がいない)・仕事最優先(育児や家庭のことは後回し)の考えなどが助長している。
更に、夫婦の寝室と子供の寝室で分けず、川の字で眠るor夫のみ別室で母子で眠る・家によその人間(ハウスキーパー)を入れることに抵抗感がある…といった文化も関係あるかも知れませんし、保育所に入れない・人に預けると費用がかかる等の問題も絡むかもしれません。

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いま振り返ると、我が家でもセクショナリズムは起きていました。

私は、産後クライシスが起きるまでの1年半、1人で家事と育児をこなしていました。
最近まで「旦那が忙しいから任せられない」と思い込んでましたが、今振り返ると、自分が担当する仕事(特に育児)を任せられなかったのだと思います。

最初はホルモンバランス、いわゆる「産後のガルガル期」だったから、誰にも渡せませんでした。
でも、途中から理由が違っていた気がします。義姉とか義母に一時預ける分には平気だったし。

ホルモンバランスだ、旦那のせいだと自分に言い訳をしながら、任せることから逃げていたように感じます。

出産してから諦めることが増えました。
髪が抜ける、白髪になる、しわが増える、身体が痛む、体調が悪くなる、ぐっすり眠れない、常に娘に振り回されて自分の時間が持てない。
復職する予定の会社の業績が悪くて復帰できないと言われ、今後について相談しても旦那は一緒に考えてくれない。

仕方ない仕方ない仕方ない。
娘の存在はそれらを超えるくらいに尊いものだ。
そう自分に言い聞かせる日々。

娘だけは、他にとられたくない。これを失ったら何も残らない。
そんな風に思っていたから旦那に任せられなかったような気がします。

「育児担当」という役割を奪われないよう、自分の利益を失わないよう、固執していたのは私の方でした。

各家庭、夫婦によって発生する問題も違うし、解決策や方法も違うと思いますが、何かヒントになれば、と思います。

互いの努力不足といった枝葉の問題ではなく、「これから家庭をどう築いていくか?」という目標を話し合った方が建設的です。

その為には、時に、役割を交換することも大事だと思います。
それぞれがそれぞれの役割をすることで、相手の視点や苦労、思いが理解できますし、業務を見直すこともできます。

具体的な方法論については、カワハラユキコさんのツイートが参考になります。

『王子と赤ちゃん』作者・カワハラユキコさんの産後クライシス対処法
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産後クライシス期の私って、娘の人生を使って自己実現を図る毒親に直行コースだった気がします。
自分はそんな事にはならないだろうと思っていたけど、違うな。あのままだったら「子どもの為に」と自分や夫、子を騙しながら、子どもの為にならない方向に流されていったのかも知れない。

以前、田房永子さんがブログの中で「毒母」を作り上げてるのは、父親の無関心と、そういう男の行動を許す社会、が裏側にいる”と書いていました。

読んだときは「男性の無関心を責めたところで問題は解決しないよな。どうすれば関心が持てるか考えないと…」と思いましたが、自分たち夫婦が無関心夫と毒母に傾きつつあったから、ずっと引っかかったままだったのかもしれません。

男性が育児や家族に無関心になるのも、女性が夫の仕事に無関心になり育児に傾倒するのも、原因の一つは、役割意識です。
そして、無関心は心を暗くし、間に壁が作られて行きます。これが産後クライシス。
産後が終わってもそのままにしておいたら、熟成されて毒親に変化する場合もある。

夫婦の役割分担は、現代日本の社会情勢や文化とあいまって、問題が発生しやすいシステムとなっている気がします。
この仕組みが最適だった時代もあったでしょうけれど、未来に合わせて(アップデートではなく)システムリプレースが必要な気がします。

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冒頭で書いた「家庭科の教員=女」といった私の発想が「非常識だ」一笑に付されるような世の中に変われば、産後クライシスという言葉も死語になるような気がします。
社会が変わるのを待っていたら子どもが育ってしまいますが、夫婦2人が思い込みに気付いて仕組みを変えるには、そこまでの時間は要しません。

私に色々な気付きを与えてくれた皆様と、旦那さんに感謝。

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