自分の感想を書く前に、旦那さんに読ませた時の反応をまとめました。
私は「育児漫画は読み手の経験や読む時期によって、感想が変わる」と思っています。Aさんが「イマイチ…」と言っていてもBさんには最高に面白かったり、物足りないと感じた作品を1年経って読み直すと素晴らしいと感じたり。
今回、旦那さんの感想を聞いてみたら、私の感想と全然違ったので驚きました。
概ね好評だったんですが、私とは読み方が違うことがハッキリと分かりました。
漫画は全143ページ、1080円です。
●ブログ「イクメンパパはエロ漫画家」で公開された4コマ漫画が収録されています
amazon ★★★★★(4.9) ※レビュー23件
楽天 レビューなし
【内容紹介】
ほぼ無職パパの激動育児コミックエッセイ!
“わがまま&わんぱく"娘・もっちゃんと“ほぼ無職パパ"チンくんの怒濤の毎日!
「保育園で娘が男の子にキスをされそうに! 」→パパ、狼狽!
「寝る時はパパの横、イヤ! 」→パパ、絶望!
「無職脱却を目指してエロ漫画執筆に挑戦! 」→パパ、新境地へ?
子どもと一緒に一歩ずつ――不器用パパ&わんぱく娘の成長日記。
大人気☆日記ブログ『イクメンパパはエロ漫画家』が待望の書籍化!
【旦那さんの感想】
末尾が評価していたポイント
私はチンタさんの漫画は、単純に「子どもがかわいい」てだけでなく、男親としての葛藤とか、子どもが産まれてからの気持ちの変化が描かれているのが素晴らしいと思っています。
更に、男親ならではの「娘にキュンキュンする気持ち」や、娘にないがしろにされた寂しさみたいな描写も好きでした。
旦那さんも、こういうところに共感するんじゃないかしら?と思っていました。
うちの旦那さんのスペック
うちの旦那さんはこんなヒトです。
・36歳
・職業はゲームプランナー(会社員)
・子どもは、2歳と0歳の娘2人
職業柄、有名な漫画アニメはチェックしています。作り手目線で読むせいか、厳しめな意見が多いです。
好きな漫画作品は島本和彦先生の作品と、ガイバー、銃夢、ジョジョ。アニメだとガンダム。そして特撮全般(特に戦隊ヒーローとライダー)。
育児漫画は私がお勧めしたものだけ読んでますので、目が肥えていると思います。
単行本で初めて、チンタさんの漫画を読みました。
チンタさんの漫画、どうだった?
もっちゃん=チンタさんの娘。たしかにかわいいよね!
その他、旦那さんが話してたこと
カエルじゃなくて「鮭」の子になってるよ
ご、誤植…だと…!(私も気付かなかった…。)
●切り札
暗い?気にならなかったけど…
チンタさんの葛藤とか迷いとかは、気にならなかったそうです。
amazonのレビューを例に出しつつ「暗いとおもわなかった?」と質問したら、少し考えて「たしかに。(描き下ろしにあった)チンタさんのお父さんの話には共感したけれど、暗めだったから、表紙買いした人は驚くかも知れないね」と話していました。(旦那さんは娘が産まれる直前に父を亡くしています)。
「オリジン弁当でヤクザと自分を比べてる話は笑った」とも言っていたので、ブログ読んでない人には、ギャグに見えるのね…(・ω・)とも思いました。
しかしチンタさんについては、ほぼ語りませんでしたね。もっちゃんしか目に入ってないのだろうか…。
作品の特徴を語りにくい
旦那さんが「おもしろいし良い作品なんだけど、インパクトに欠けるというか。ここが強み!と言いにくい作品だね」と話しておりました。
これは難しい問題なのですよね。そもそもインパクトって何なの?て話もあるし、読み手の都合で「描き手の持ち味」を否定しているようにも感じますし。
末尾が思う、チンタさんの作品の良さ
旦那さんの発言を受けて「この漫画にインパクトを求めるのは違うんじゃない?」て話をしました。
私の感覚で例えると、チンタさんの作品は「綿あめや金平糖、ケーキにのってる砂糖菓子」なんですよね。
チョコレートやアイスクリームと言ったお菓子は分かりやすく美味しい。それに比べると「綿あめ」も「金平糖」も、言ってしまえば砂糖の塊です。
でも子どもの頃、綿あめや金平糖を見るとワクワクして、食べると胸がいっぱいになった。絵本の世界や魔法の国の食べ物を食べるような感覚。「美味しい」とは異なる「なにか」を味わいながら食べていた。
チンタさんの漫画を読むと、子どもの頃に喜んで食べていた自分を思い出す。漫画としても”おもしろい”と思うんですけど、”おもしろい”とは別の感情がフッと、差してきます。そして、その見えにくい部分に惹かれている自分がいます。
年末に葛飾応為が描いた吉原の絵を見て、「ああ、これはチンタさんの漫画に似てるなあ」と思いました。なんというか、光と影の具合が似てる。
●「吉原格子先之図」葛飾応為
この辺りの感覚の話は、なんとも伝えにくいですね~(^_^;
自分でも「こんなにチンタさんの漫画に惹かれるのは何故だろう?」と不思議に思っていたのですが、旦那さんに説明していて、その一端が掴めたような気がしました。
まとまらないけどまとめ
とりあえず、2人の娘を持つ男親(=旦那)のハートはガッチリキャッチしたようです(主にもっちゃんが)。
私はこの漫画を読んで、親であるチンタさんに共感して大泣きしたんですけど、旦那さんは全く泣いてませんでした。
「もっちゃんかわいい。うちの娘ちゃんもああだった」みたいな話をしていたので、漫画を読みながら、自分の娘と歩んで来た道を思い出したのかも知れません。
半年間育児休暇をとって娘・ちぇぶちゃんと過ごしたボキパパさんもレビュー書いていますので参考に。
こちらのブログは育児書や英語教育の書籍情報が充実しています。私は『まんが親』のレビューをきっかけに知りましたが、『たまご絵日記』や『ママだって、人間』も読んでるの。すごい。
本の読み方、感じ方は、人それぞれだなあ(しみじみ)。