母の看取り日記

【日記】母の看取りや手続き諸々で実家(島根)に帰っております

投稿日:2017年12月1日 更新日:

タイトルが全てですが。

島根での日々のこと

母について

癌で2008年から闘病中で、10月末に「そろそろやばいかも」といった記事を書いていた、島根に住む実の母について。

【目録】母の死について描いた漫画や体験談まとめ

はい。今回は私の知識だけのまとめ記事です。すみません。 個人的に覚悟を決める為に、定期的に読んでる漫画やブログ記事などです。

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11月の流れ

記事を書いた時は入院していましたが、11月中旬に一旦退院していました。
11月19日に「痛みが強すぎて眠れない」と自分の意志で再入院しました。
19日の夜に兄から連絡があり、「年末まではもたないから、早く帰ってこい」ということで、その日のうちに11月23日の飛行機を予約しました。
11月20日には担当医師から父に電話があり、「打つ手がなくなりました。緩和ケア病棟に移します」と告知されました。
私も、20~22日は仕事しながら涙が出てしまって。仕事は出来るのだけど、ふとした瞬間に母が死ぬことを想像して暗くなる。精神的にやばい状態でした。
23日の夜島根に帰り、母と面会しました。思ったより元気そうではありましたが、この時点では痛みも強く弱音も多く、「11月中に逝くのではないか」といった状態でした。とはいえ、本人の顔を見て話せたことで、私の中で覚悟は決まりました。

12月1日現在

覚悟は決めたのですが、12月1日になった今も母は生きていますし、かなり元気です。
意識も有りますし、腹水が溜まったり息苦しかったりするものの、ごはんも食べれています(配膳された4分の1程度しか食べれませんが、お腹は空くし食欲もある)。
気分が良くなって来たのか、「家に帰るために介護認定を受けたい」といった要望をして来たので病院のソーシャルワーカーさんや役場の介護福祉課にも相談しています。

父のこと

父は19日の再入院、20日の告知で精神的に参っており、さらに心臓と足の具合が悪くて危なっかしいから車の運転も出来ないといった状況でした。
母の死を認めるのが嫌だと周囲の友人や親戚に事態を連絡することも出来ないし、酒に逃げているような状態です。
近所の方や古くから付き合いのある人への連絡は私がいれましたが、正直、父の状態の方が困りもの、悩みどころです。
父が後悔ないよう、母の看取りをして見送らないと、その後の人生がまともに過ごせません(今の時点でかなりやけっぱちな感もある)。
父の人生は、私や兄のその後の人生に影響します。
別居している私はともかく、父と同居していくであろう、兄の人生を狂わせるわけにはいきません。
その為には、父の足代わりになって毎日のように病院まで連れていく人間が必要です。
また、気持ちを整理するために、気軽に愚痴れる人間も。
どちらも出来る身内が私だけしかいないっていうね…。
父の存在の方が厄介に感じています。あー面倒くさい(本音)。

私のこと

「飛行機のチケット代、親子3人片道で5.5万円かかるなら、私のバイト代は一往復で吹っ飛ぶ」ことに気付き、アルバイトを休職して島根に長期滞在し、看取りと諸々の手続きをすることを決意しました。
夫も、義理の母も、後悔が無いようにと快諾してくれています。(夫は仕事があるので自宅にいます。)
アルバイト先の人事担当も昨年、母親を癌で見送ったらしく「後悔のないようにね」と励ましてくれました。
私が春まで滞在すると聞いて、母は嬉しそうでした。親孝行にはなっているようです。
私がこんなにしているのは、孝行心ではなく、自分自身が後悔したくないのが一番大きいです。
父をどうにかしないとその先、酷い事態になることが目に見えています。
母が心配しているのも自分の死ではなく、「兄のこれから」です。「父に兄の人生を狂わせるわけにはいかない」という気持ちは一致しています。

メールや雑談について

そんなこんなではありますが、私は元気ですし、雑談したりするのも楽しいので「末尾さんがこんな時にこんな話をして…!」といった気遣いは不要です。
11月中旬に私が書いた記事がきっかけでInstagramに挑戦してくれた作家さんや、ブログのフッターを整理してくれた作家さんがいらっしゃるのですが、そういうコメントも感想も、とても有難いですし、タイミング的に「自分の無力感」に苛まれていたので「何か役に立った」と想えたことは非常にありがたかったです。
気にするなと言っても気にするような気がしますが、あまり気にしないで下さい。
森戸やすみ先生さーたりさんが著作の中で「医師の無力感」を描いているのですが、こんな毎日を送っている医師の方たちは本当にすごいなあと。身内とはまた違った気持ちでしょうが、その無力感を乗り越えたから現在があるのでしょう。
今回、医師の方々の無力感の描写に救われるものがありました。本当に無力で、何も出来ませんね。

現在の状況

現在は、娘たちの面倒をみながら、家事をしながら、銀行や役場に行って手続きをしながら。2時間弱の道のりを運転して病院に見舞いに行く日々を送っています。


※家から病院(島根医大病院)に行く途中にある道の駅「キララ多伎」。満足度?が全国5位らしいです。良い場所です。
最長で2018年3月末まで滞在し、4月には下の娘の幼稚園の入園式に参加する為に自宅に戻る予定でいます。
あまり先が期待できる病状ではないのですが、自分自身が後悔のない看取りと見送りをしようと思っています。
良い意味で想像を越えた事態となっていますが、当初、「11月中に逝って色々対応して2月には自宅に戻るのかな~」という予定が、現在だと「家に戻って最期を迎えられると良いな」にまで変わっています。
この辺は期待し過ぎると落ち込むことになるので、話半分で、様子を見ながら進めていこうと考えています。

まとめ

そんな感じで、「育児漫画目録」なのですが、親とか死とか看取りとか葬式の話が増えるかと思います。
普通に子育てマンガも紹介していく予定なのですが、今はストレスもあるのか、疲れすぎていて。毎晩、22時には寝てるのに、目が覚めるのが6時とか7時とかなのです。そしてまだ眠いという。
1時間程度でサクッと更新、てなると日記になってしまうし、私も将来の為に記録を付けておきたいと思っています。
声を大にして言いたいのは、実母の死に直面すると、かなりグラつくので覚悟?しておいた方がよいということ。想像以上にグラつくものですね。
11月頃は育児漫画読むと嫌でも母を思い出すから精神的にきつかったのですが、それも落ち着いて来ました。
また、11月には育児漫画描いてた人たちの創作漫画の新連載が始まったり、雑誌に掲載されたりしていてですね。
こういう情報も折角だからまとめたいっていうか、まとめられるくらい情報があること自体が嬉しいです。


あと最近は「ナコとムスメらあとダンナ」のナコさんの時代がやっと来たみたいで個人的にほくほくしてますよ…。嬉しい
色々ありますが、私は元気です。
それでは~。

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