全16巻+特別編(ハワイ旅行)の17冊。
文庫版や傑作集もあります。
1巻
長女・フー(6歳)、次女・スー(3歳)、3女・チー(1歳)
●amazonで試読できます
amazon ★★★★(4.2)
楽天 ★★★★★(4.88)
16巻(最終巻)
長女・フー(小5・11歳)、次女・スー(小3・9歳)、3女・チー(年長さん・6歳)
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amazon ★★★★★(4.7)
楽天 ★★★★★(4.55)
【内容紹介】
マイペースな3姉妹が巻き起こす日々の「事件」を新進漫画家の母が味のあるマンガとエッセイで綴る子育て奮戦記。
手のかかる小さな3姉妹と仕事を持つ母のドタバタな毎日ですが、そのマンガと文章からは濃密な愛情が感じ取れます。
若い未婚女性にも母性本能を呼びおこすような不思議な力があり、笑って読むうちに『子どもがほしい!子どもを産みたい!』そんな気持ちにさせてくれる傑作です。
【感想】
amazonの内容紹介に「傑作」と書かれている漫画を初めて見ました…(私は名作アピールされると読む気が失せます)。
メジャーすぎて読むのを敬遠していたこの作品。
読んでみたら、話題になって売れてアニメ化してるだけあって、申し分のない面白さでした…。たしかに傑作……(なんか悔しい)。
連載されていたブログは現在も残っているので、単行本描き下ろしページ以外はWEBで読めちゃうのも良心的だと思います。
当然ながら単行本の方が読みやすく、描き下ろし漫画も収録されているので単行本派(購入した人)でも満足度は高いはず。
作者の松本ぷりっつさんは1974年生まれ。
2000年に26才で長女・フーちゃん、2002年に28才で次女・スーちゃん、2004年に30才で三女・チーちゃんを出産したようです。
母(ぷりっつさん)、父、フー、スー、チーの5人家族です。
ブログでの連載期間は5年半。
長女・フーちゃん(6歳~11歳)、次女・スーちゃん(3歳~9歳)、3女・チーちゃん(1歳~6歳)の間を描いています。
ブログが元になっているので、文章も多いです。
ネタによっては絵(漫画)だけの時もありますが、文章を効果的に使っています。
文章(文字)で「間」を作る、独特のスタイル。
作者自身が「育児日記ではなく、笑えたことを描く」と決めていたそうなので、基本、笑える話、元気がもらえる明るい話ばかりです。
作者も育児に悩んだり迷ったりしたこともあるでしょうし、3姉妹を育てていて笑えない日もあったのかもしれませんが、そういった苦労を感じさせないのが好きです。
明るい話ばかりが描いてあると、「作者の家族は明るく過ごせているのにうちは…!」みたいに、作品内の家族と自分や家族を比較して落ち込んだり、説教臭かったり、嘘くさく感じて鼻につく場合もありますが、『うちの3姉妹』に関しては、単純に笑うことができて、深みに嵌まることはありませんでした。
そこは本当にすごいと思いました。
更に、16巻と特別編と、育児漫画では1番長い作品なのですが、飽きませんでした。
子供たちの言い間違いや覚え違いがネタにされることが多いのですが、16巻ではこのネタが好きでした。
「将来」※3姉妹ブログで読めます
笑える話だけでなく、単行本1冊に1~2本くらい挟まれる、ちょっとホロリとする話も好き。
短いのにぐっとくるんですよね。
こういった話が全体を引き締めていると思います。
独身の方や娘をお持ちでない方(子供が男の子)が読んでも面白いと思います。
「チーのお泊まり会」※3姉妹ブログで読めます
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(関連リンク)
・うちの3姉妹
・おっぺけですけどいいでそべつに(松本ぷりっつオフィシャルブログ)
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おまけ。
(作者さんには失礼に当たりますが)流石に、1000円×17冊を購入できる方は少ないと思うので。
『うちの3姉妹』を全巻揃えている図書館は多いみたいです。
この記事の上の方に、1巻の表紙が貼りつけてありますが、その右側の「図書館」ボタンをクリックしてみてください。
クリックすると、図書館検索サイト「カーリル」に移動します。
自宅近くの図書館を選択すると、その図書館で所有しているかどうかわかります。
これは「東京都」でまとめて探したときの結果です。
23区内は全部所蔵しているんじゃないかしら。
『うちの3姉妹』1巻については貸出中の図書館が多いので、予約した方がよさそうです。