逢坂みえこさんが40歳過ぎに産んだ息子・ハルくんを中心とした育児漫画です。
1巻の発売は2008年で5年近く経っているし、続きは出ないだろうな…と思っていたら、今日、本屋さんで見つけて即購入しました。嬉しい。
【内容紹介】
「ひよこクラブ」で大人気の、逢坂みえこ先生の人気コミック『育児なし日記』が単行本になりました!
主人公ハルくんの赤ちゃん目線からのセリフに爆笑したり、この作品を描いている張本人・乳母と呼ばれるかあちゃんの育児風景に思わず「あるある」とうなずいたり、ホロッとさせられたり…元気と笑いをもらえる1冊です★
【感想】
2巻は「育児され始め日記」と「育児慣れ日記」で構成されています。
「育児され始め日記」は、生まれて~離乳食が始まるかな?(6か月くらい?)…まで。
「育児慣れ日記」は立ったりお出かけしたりする(1歳くらい?)まで、のエピソードです。
2Pを1つの単位で進んでいくので、サラっと読めるし、時間がなくて途中で中断しても「先が気になる…!」とヤキモキしないで済むのが良いです。
短いけれど、くすくす笑えたり、「育児あるある…」ネタも豊富で、読んだ後の満足感が高いです。
以下の感想は、作中のネタばれ含みます。
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今回も、ハルくんがかわいくてかわいくて。
このかわいさは圧倒的ですね。
逢坂さん(乳母)やとうちゃん(助手)とのやりとりも楽しいです。
今回気に入ったのは↓のコマ(31P)。このコマワリはすごいなあ。
「… … て… 天井が… 高い…! 」という、ハルくんの言葉とシンクロして、外に向かって自分の視界が開けていくようでした。
2Pの漫画だし、育児エッセイだし…と侮るなかれ。流石、逢坂みえこ。(※逢坂さんはストーリー漫画も面白いです)
短い台詞のひとつひとつがリズムよく、すとんと落ちる。漫画としての内容は濃く、素晴らしい出来だと思います。
特に気に入ったネタについて。
「乳母の昼メシ」。
作中ではワンタンメンを作るときのことでしたが、私はお昼にうどんを作って、どんぶりに盛ったら娘が泣く…ということが多かったですね…。
赤ちゃんが生まれると、熱いラーメンやうどんは食べにくくなりますよね…。大丈夫だろう、と思って作るとやっぱり泣かれて。でも、なんか食べたくなるんですよね。ごはんものに比べると、1人分を作るの簡単だし。
(離乳食が始まると、今度はうどんの頻度が上がって毎日食べてましたが…娘と。)
「マンネリおっぱい」は、絵に描かれた逢坂さん(乳母)の体勢が…。すさまじいなー(^_^;
赤ちゃんって、思った以上におっぱいを離さず、アクロバティックな体勢でも喰らいついていてくるので、どこまでいけるか試したくなります。
「手」や「おれがやる」は、今、娘(ほぼ1歳)がまさにこんな感じです…。なんで顔を全力で叩くんだろう…
「おかあさん痛いよー、たたくのやめようよー」と抗議すると、子供がニヤリと笑って、更に叩くのはなぜだろう…いたいんだよ…?
(でもかわいいんですけど。親バカだな…)
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あとがきには、今回もハルくんがゲスト出演?しています。
それにしてもハルくん、高校2年生か…。
なんかすごいわー。子供の成長って早いですね。
iPadを持って横になっている絵を見て、逢坂さん(乳母)と父ちゃん(助手)の愛を感じました。
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余談です。
「育児なし日記 2巻」の帯には、「ママはテンパリスト」の東村アキコさんの推薦文がついています。
そういえば、テンパリストの1巻には「逢坂みえこ先生との想い出」という漫画が掲載されており、東村さんが逢坂さんの大ファンであることと、一緒に飲みに行った話が描かれています。
3ページですが、東村さんの逢坂さんへの愛情が濃いことはわかります…。
東村さんの描いた逢坂さんを見ると、髪型は同じですが、きりっとしてクールな女性のようです。
そんで酒豪なのですね。
「ママはテンパリスト」2巻には逢坂さんが再登場+ハルくんまで登場します。
東村さんが描いたハルくん(中学生くらい?)は礼儀正しい、さわやかな青年に見えました。
「おにぎり通信」(二ノ宮知子)に描かれている2人の息子もそうですが、母親がパワフルに自分の道を探求しながら生きていると、息子は自立した子に育つのかもしれません…。