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【WEB漫画】学校へ行けない僕と9人の先生(棚園正一)~不登校の体験を描いた漫画~

投稿日:2014年5月31日 更新日:

久しぶりにWEB漫画をご紹介。

親の視点で描かれた育児漫画ではなく、子どもの目線で不登校体験を描いた漫画です。
話が溜まってから…と紹介を先延ばしにしていたら2話の公開が終わってました…orz

今まで見つけたWEBで読める妊娠・出産・育児漫画はこちら。
WEBで読める妊娠・出産・育児漫画

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学校へ行けない僕と9人の先生(棚園正一)

現在読めるのは1・3・4・5話です(2話がなくても話は通じます…)
↑の題名か↓の画像クリックで作品ページに飛びます。
WEBコミックアクション」にて連載中。
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あらすじ

小学校に入学したばかりの主人公・棚橋正知。
担任の話す言葉についていけず、正直に「わかりません」と伝えたところ、突然、ビンタを食らわされる。

学校に行ったら、また怒られるかもしれない。
そんな不安からか、頭痛に襲われ、「黒いおじさん」の夢をみるようになる。

不安と頭痛に苛まれる中、どんどん学校へ向かう足が遠のいていく…。

小中学時代、不登校だった作者と、作者の人生に影響を与えた「9人の先生」との物語。
全10話で完結予定。
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感想

子どもが不登校になるきっかけは何か。不登校になった子どもがどんな気持ちを抱くのか。
勇気を出して足を踏み入れた学校で、どんなことを思うのか。

1話目で担任(大嶋先生)にビンタを食らう主人公が描かれているのですが、この場面はなんとも、衝撃的で。
小学1年生を、女性の担任が、平手打ちにする…。そんなことが許されるのか。
(過去を振り返ると、中高生に男性の体育教師や部活の顧問による体罰は聞いたことがあります。でも、小1に体罰は初耳です…。私の認識では小1の担任って教師歴があるベテランが任されるはずなのだけど、なんでこんな…)

心の傷になってもおかしくない。
描かれる「黒いおじさん」。子どもの心にはこんな風に影を落とすのか…。
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子どもたちの無邪気な感覚もリアルで。

自分自身と近いと感じたのは3話に登場する石原くん。
私も優等生タイプで、クラス内の「いじめよーぜ!」みたいな同調圧力がキライでした。
いじめられている子がかわいそうという同情心や、みんな仲良く!という正義感からではなく、理由なく誰かをいじめたりハブにする感覚が分からないし、それが楽しいとも思わない。自分がやりたくないことはやらない。

教師の対応に対する違和感もよく見えている、描けているな、と思います。

特に生徒を助けているつもりで、逆に追い込んでいる教師の描写は秀逸だと思います。その教師はひいきをするつもりが無いのかも知れませんが、周囲の子どもからすれば「ひいき」で。
子どもでも、本気でない人、腰が引けている人、問題から目を背けたい人はわかりますし、そういう人は舐めてかかります。(私がそうだった、ってだけだろうか…?)

私は主人公・正知くんとは逆の、石原くんのような立場だったので、教師の「末尾さん(私)、仲間にいれてやって…」的な空気や視線が面倒くさかった。
相手が教師であっても「空気」で頼られるのは嫌なので、無視します。口頭でお願いされた場合は引き受けますが「なんとなくの空気」を醸し出す教師が自ら頼むことはありません。だから舐められるんだよ、などと思ってました。…我ながら、扱いにくい子だな…。

現在の私は親の立場なので、正知くんのご両親の気持ちを思うと、なんとも難しい。
30年くらい前(自分が小学校に通っていた頃)の感覚だと、親が怒鳴って家から追い出し、学校に生かせると思うんですよね…。でも、それはしない。

子どもの気持ちが変わるのを待つのはつらいでしょう。
怒鳴って殴って、無理矢理にでも通わせることができればどんなに楽か。

正知くんが悪い訳ではないけれど、「フツウのこと(登校)ができない子ども」を見て、自分の子育てを振り返り、どんどん自信が無くなっていきそう。
漫画の中で描かれる彼の気持ちに共感できる分、親って難しい…と思います。
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4話目までは鬱々とした展開でしたが、5話目で少し光が見えてきてよかったです。

物語は折り返しに入り、あと5話。
9人目の先生として『ドラゴンボール』などでおなじみの鳥山明先生が登場するらしいので、これも楽しみ。
流石にロボットな姿ではないだろうし(笑)。

子どもの不登校体験が描かれた育児漫画

親の立場で描いた体験漫画をご紹介。
現時点では2作だけだと思います。

中学なんていらない。(青木光恵)

2014年4月から連載開始。現在2話目まで公開。年内に単行本が発売される予定です。
娘・ちゅんこちゃんの中学1年~の不登校体験を描いています。
こちらも↑のタイトルか↓の画像クリックで作品ページ(1話目)に飛びます。
chugaku

…もうね、2話で手が詰んじゃうのが辛い…orz
当事者である青木さんの気持ちを思うと、担任や学校の対応はあまりに酷いと感じる一方で、現役教師の友達からいじめ対応について話を聞いている自分としては、教師も大変だと思います…。

友人は「(A君みたいな子に)いじめを認めさせるのは難しい」「親が子どもに騙されて、いじめをしていないと信じ込むから厄介だ」と話していました。
青木さんも「泣いてたし…」と思っていたけれど、あれと同じことを親にも、担任にもやる。そして騙す。

いじめっ子の「嘘」や「嘘泣き」を暴いて、本気でもう一歩踏み込んでいかないと、その子の本質に触れることができない。
結局、その子の性格や資質ではなく、親子の信頼関係、それまでの子育てが浮き彫りになるように感じます。

あー…胃がいたい。

娘が学校に行きません 親子で迷った198日間(野原広子)

小学5年生の娘が学校に行きたくないと言いだし、不登校になった作者の体験を描いた漫画(単行本)です。

amazon等のレビューを読んでからの購入をおすすめします。
作者の考え方・捉え方や、不登校からの回復が描かれていることを評価する声が多い一方、不登校の原因が描かれてないこと、周囲に恵まれていることなどから、現在進行形で戦っている親からは「参考にならない」との声も挙げられています。
絵の雰囲気は →『ママ、今日からパートに出ます!』の試読で確認ください。

amazonレビュー
楽天レビュー
読書メーター

番外編・子どもの不登校について書いたエッセイ

個人的に読んで考えさせられた文章エッセイを2作ご紹介。
どちらも2人の子どもを育てていて、親としては同じように育てたつもりなのに、下の子が登校拒否に…という時期の体験を振り返っています。

「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て(大前研一)

大前さんは経営コンサルタントで、奥様はアメリカ人。2人の息子がいます。
最初に発行されたのが1998年と古い本なので学校や日本の教育システムへの評価は偏っている気もしますが、大前さん独自の教育論がユニークです。
「こりゃ金がないと出来ないわ…」と思う話もありますが「子どもを子ども扱いしない」「子どものやりたいことをさせる」といった考え方には共感できます。

中学から不登校になった次男さん。学校に通えない時間、大前さんは本人が好きなゲームをやらせていたそうです。
好きな気持ちが嵩じて「アメリカでゲームプログラミングについて学びたい」と言った時、「なら学んでこい!」…と高校からアメリカ留学させます。
豪気だねお父さん…(妻は反対したらしい)。

その次男さんは、現在ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンで活躍する大前広樹さんです。
誰?て思われる人が大半でしょうが、ゲーム開発業界では大変有名な方です(うちの旦那さん、ゲーム開発者なもので。Unityでゲーム作ったりもしてる)。

本の中で、息子さん2人が父の育児について感想を述べていまして、その内容にもニヤリとします。

おばさん四十八歳 小説家になりました(植松三十里)

こちらは旦那様と2人の娘をお持ちの歴史小説家さんの体験談。48歳でデビューという遅咲きの作家さんです。

大学卒業後に出版社勤務、結婚してからは夫の海外勤務についてアメリカで生活…という華々しい経歴をお持ちです(読んでて「トレンディドラマで描かれそうな成功体験だな…」と思いました…)。
日本に帰国後、次女が小学5年生の頃から登校拒否になり、悩んだ日々について書かれています(書く前に本人の許可もとったそうです)。
次女の子育てに関する葛藤については、それなりにヘビーな内容ですが、文章が美しくてするするっと読めます。

WEB漫画に絡めて子どもの不登校について描かれた漫画やエッセイについて色々ご紹介しました。
うちの子はまだ小さいのですが、この先どうなるのか?不安ですね…。

※2014年11月追記※
最終回を迎えたので感想を書きました。単行本は2015年2月28日発売です。
『学校へ行けない僕と9人の先生』が最終回を迎えました~作者の不登校体験を描いた漫画

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