【記録】とある新人漫画家関連

【メモ】投稿した漫画を盗作された体験談いろいろと、思い浮かんだ対策について

投稿日:

ちょっとまとまり悪いのですが、盗作・パクリと、その対策などについてのメモ。

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ボツになった原稿が盗作された

竹熊健太郎さんのツイート

出版社に持ち込んだボツ作品が盗作被害に?Web漫画雑誌の編集長が語る、「非合法なのに訴えようがない盗作」のお話
該当の話は後半にあります。
ざっくり言うと、ある女性が出版社に持ち込んだ原稿(珍しい設定)がボツになった。その後、同じ雑誌で同じ内容の漫画が掲載された、という話です。

まとめのコメント欄でも指摘されていますが、アイデアに著作権はありません。なので設定が同じ(似ている)程度では盗作には当たりません。
コマ割りやセリフを比較して、共通項を並べないと客観的な説得力に欠ける。

麻生みことさんのツイート

…とは言いつつも「編集者にパクられた」的な話をする作家さんは他にも見かけた気がします。

まとめのコメント欄では『そこをなんとか』の麻生みことさんのツイートが紹介されていました。

これは「編集者に盗作された」ではなく、「新人漫画家の頃に雑誌に掲載された作品が、ベテラン作家に盗作された」といった内容かな。
昔はこういった盗作はよくあることだったようです。

たしかに現在だと、漫画の一部ですら検証される時代なので、盗作は難しくなっているように思います。

リプライはその後も続くのですが、麻生さんの弁護士マンガ『そこをなんとか』が『弁護士のくず』のパクリと言われたという体験談もありまして…。いやそれ、設定が弁護士ってだけで別物では…。

投稿作品をパクられた体験を語る作家さんは他にもいる

ちょっと前に『とある新人漫画家~』関連で弁護士ドットコムを見てまして。近い内容の質問がありました。

漫画を投稿したのですが落選し同じ内容の漫画が載っています(弁護士ドットコム)

相談を引用すると

僕は以前訳あって出版社のある漫画賞に漫画を投稿したのですが
落選しました。
それはいいですがしばらくすると同じ内容の漫画が連載するようになりました。
例えば、現在雑誌に掲載されている作品に出てくる武器が僕の考えた武器に内容、形状ともに同じです。
他、出版社をまたいでさまざまな作品に僕のアイデアが流用されています。

投稿作品で描かれていた武器と同じものが、他の作品で描かれた、という相談。
こちらの相談、前半はいいのですが、後半に問題がありまして。引用すると

馬鹿げた話に聞こえるかも知れませんが、
どうやら出版社の編集側が僕の携帯電話をハッキングしてネタ帖を覗いてしまっているようなのです。
僕は、どうすればいいでしょうか。

…。…多分、ハッキングはしてないと思うんだ…。

この件は作者の思い込みの可能性も否定出来ないのですが、弁護士が回答しているとおり、アイデアに著作権は発生しません。
被害を訴える・証明したい場合は証拠が必要です(その辺は後述)。

講談社の編集者による投稿作盗作について

漫画家志望の方たちが集まるサイト「漫画家を目指している人の広場」の体験談投稿(掲示板)から。
2015年4月に書かれた話なので、文中の2年前=2013年頃の話です。

2年前の5月にK社に持ち込みしました。(ヤマノ)

2年前の5月にK社に持ち込みしました。
(中略)
それから半年、本屋で偶然手に取った雑誌を見て愕然としました。
新連載作品(新人作家?)の背景と後半の展開が持ち込んだ作品と手渡した写真そっくりだったのです。偶然似ているというレベルではなく、背景は写真トレースでした。
(中略)
3日後に副編集長さんから電話があり、担当者をこれから処分(自主退社という形に)するという連絡をもらいました。

「2年前の5月にK社..」のヤマノさんへ(リボン)

私もプロデビューの後、男性担当者からあまり連絡がないと思っていると、ある日雑誌に、不採用だったプロット内容とほとんど同じ漫画が掲載されていて、愕然としました。担当者が仕組んだ「盗作」です。

ヤマノさん、りぼんさんの投稿を見て(uno)

漫画を投稿した半年後くらいに、手に取った雑誌に短期連載として始まったのがありました。

私の投稿した題名と一文字違いの題名の漫画が。
ストーリーは全く違いますがキーワードだけを被害者妄想で拾えば4つくらいは当てはまりました。
違う出版社ならば「似たようなことを考えてる人がいるんだぁ」と嬉しくなりますが、投稿した同じ出版社で、同じ雑誌で始まったので、パニックでした。

うーん。匿名の掲示板とはいえ、被害者が3人も出てくると事実な気がする。

最初のヤマノさんの件で担当編集者は懲戒処分を受けたようですが、投稿者が盗作を証明したり訴えたりするのはなかなか難しそうな気もする。

実際には問題なかった盗作騒動

アイデアや設定がかぶっても著作権的には問題ありません。
投稿作品の話ではありませんが、「作者の勘違い」も残念ながら、よくある話です。

峰なゆかさんのパクリ騒動

ちょっと前に話題になった峰なゆかさんのパクリ騒動。
多分、タイトルが似ていたことから怒りを感じたのだと思いますが、タイトルに著作権はないし、内容も全然違うじゃん、どの辺がパクリ??ていう一例です…。
【仰天】コトコトくどかれ飯、峰なゆかさんの女くどき飯のパクり疑惑!!

峰さんの件については、あざなえるさんの検証と説明が大変わかりやすいと思います。全部で3つエントリを書いてます。丁寧。
著作権侵害未満なパクりの話(あざなえるなわのごとし)

やまもとありささんのパクリ騒動

最近の話です。まとめはやまもとさんに悪意を持つような恣意的なものですので注意。
「パクリっぽいんだよなあ」フォロワー20万人の絵師が別漫画の設定を丸パクか…被害者(?)はそれをネタにした作品も公開

やまもとありささんの『アオイトリデ』最新話がアボガド6さんの『雲の上』が似ている、という話。

作者のやまもとさんはその後、このようにも語っています。悔しさは分からないではないけど、プロがSNSでやることなの?て感はある。勿体無い。

考えられる対策

被害届けを出すなら編集長

例えばあなたの投稿作品が、担当編集者によってパクられたとしましょう。
それは自分の勘違いではなく、例えばキャラクター設定やコマ割りなど、明らかな重複が複数あったとします。

1)投稿作品を用意する(タイムスタンプがあればそれも)
2)検証資料を用意する
3)編集長に連絡をとる

投稿作品を用意する

その賞に投稿した事実や、投稿日付がわかるものを用意しましょう。
持ち込みの場合は、持ち込んだ事実がわかるもの(これは日記とか手帳のメモでも良いと思う)。

タイムスタンプについては後述。

検証資料を用意する

検証前に可能なら別の人に読んでもらい、感想をもらった方がいいと思う。
できれば上述した峰なゆかさん、やまもとありささんの件を読んで欲しいのですが、「似てる」と「盗作」は別のものです。

第三者の意見を聞いても「これは盗作だろう」となったなら、交渉のために検証資料を準備します。
読めば誰でもわかるくらい、コマ割りやセリフが一緒だったら資料は必要ありません…。

検証方法はこの辺を見ればよいかと思います。
「パク」「ラレ」は一般語とは言い難いので使わないほうが良いでしょう。
猫マンガ家うだま まとめwiki(盗作)

編集長に連絡する

ポイントは編集長に連絡すること。担当者でなく責任者(管理職者)に問い合わせること大事です。

編集長=責任者じゃないと処分や対応の判断ができません。担当者だったらもみ消す可能性も高い。
副編集長の名刺をもらっているとか、部長を上司として紹介されているなら、そちらでも良いと思います。

タイムスタンプの取得方法

タイムスタンプを打つのは、この時点でこの原稿(ネーム)が存在していたことを証明するためです。

どちらかと言えば、持ち込みをする時の方が有効な気がします。

タイムスタンプ保管サービスを使う

INPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)によるタイムスタンプサービスを利用する。
タイムスタンプ保管サービス(独立行政法人・工業所有権情報・研修館)

これは公的な証明としては素晴らしいと思う反面、登録に手間がかかりそうです。

Pixivに非公開で投稿

もしもの為の保険程度でよいなら、非公開でPixivにUPすれば済むような気もします。

1)作品を非公開で設定でアップロード
タイムスタンプ(投稿日付)がつきます
Pixivでは過去の日付を設定することはできません。

例えば「投稿作をパクられた」場合、画面のスクリーンショットを送りつければ「この時点でこの内容の原稿があった」ことは証明できます。
編集長にかけあっても何も対応してもらえない場合、公(全体公開)にすることも可能です。

2)作品を非公開から全体公開に変更
2017年7月5日に非公開で投稿した作品を、7月7日に全体公開にしましたが、投稿日付は7月5日のままです。

タイムスタンプはもしもの場合に備える為の手段なので、怒りに任せて全体公開にはしないようにしてほしいですが…。
ちなみに、ブログサービスは投稿日付を編集できるので、タイムスタンプとしては機能しません。

郵送で送る

アナログ原稿でスキャナがない、といった場合は郵送でタイムスタンプを得る事もできるかと思います。

1)原稿をコピーする
2)封筒にいれて自分宛てに送る
3)開封せず、そのまま保管

送る方法は定形外郵便でもレターパックでもいいと思います。
郵便局が切手などに日付スタンプを押すので、この時点で原稿があったという証明になります。

ポイントは「絶対に開封しないこと」です。開封すると中身を変えることができ、タイムスタンプとして機能しません。

まとめ

多分、知っておいてよいこととしては

・投稿作品が編集者にパクられる可能性はある
・心配ならタイムスタンプを利用する

…くらいかなあ…(遠い目)。編集者のモラルとは…。

今回は漫画の話ですが、工業製品でも取引先に技術や設計企画が盗まれるという話もあるので、注意はして良いと思います。
また、何かあった場合は黙り込むのではなく会社に報告し、適切な処分を行わせる必要もあるとは思います。次の誰かが被害に遭わない為に。

新人作家さん向けの記事が増えてきて場違いな感があるので、近いうちに別ブログを立てます。

それでは~

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