【記録】とある新人漫画家関連

【メモ】漫画家志望者が知りたいことは「お金と法律のこと」らしい

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『とある新人漫画家~』の件が影響したかは知りませんが、先日、ヤングマガジンの編集者・スズキさんがTwitterでアンケートをとっていました。

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ヤングマガジンの編集者・スズキさんの漫画家志望者向けアンケート

リプライ欄では「漫画家が相性の良さそうな編集者を選ぶ、みたいなことはできないかなあ?」(意訳)と言う方もいました。その発想はなかった。

漫画家志望者が知りたいのは「お金と法律」

アンケートがTLに流れた来た時「個人的には4を推したい…」と思ったのですが、半数が4を選んでいるとは思いませんでした。票数も3102票もあるので、信頼度が高いと思います。

アンケートの結果はTogetterでもUPしています。
スズキさんの漫画家志望者向けアンケート

法律と契約の話

新人作家向けのマニュアル作るためにこちらも調べています。

自分がゲーム業界の、小さいながらも比較的真っ当な会社で働いていたせいか、出版関係では悪質な契約書の話が多くてびっくりします。
法務が出さずに編集者個人が作った契約の締結を求めるといった話もあり。非常識な状態に絶句…。

作家に関わる法律

前にまとめた「原稿依頼が来た時確認すること まとめ」でも上がっていましたが。

事前に学ぶと良い法律は「著作権法」「下請法」の2つ。

「著作権」関連では、「著作者人格権」と「著作隣接権」の知識もあって良いかも。
後で記事を書く予定ですが「無断転載と引用の違い」や無断転載された時の対策もまとめたいなあ。

「下請法」は小説家・漫画家にも適用されます。依頼主が出した仕様に従って書いたという証拠があれば、訴訟すれば勝てると思います。
訴訟を起こすというと大事っぽいけど、わかつき先生の本を読む限りでは、たいしたことではない気がする(支払いを踏み倒される方がしんどい)。

ただ、ヤングマガジン(発注元)が下請法をレクチャーする必要は感じません。これは作家(受注者)が自ら学ぶべきこと。

作家に関わる契約

契約は、結ぶ場合と結ばない場合がありますし、結ぶメリットも、結ばないメリットもある。
「秘密(機密)保持契約書(NDA)」「出版契約書」「著作権契約書」あたりの基本は押さえて良いような。

でも契約書って、社会人経験ない、法務知識がない人が読んでも分からないよねえ…。契約書って読む力が必要なものだし。
引っかかりやすい文章例を出すのが良いのかなあ…。

また、契約書が無くてもメールや録音で証拠が残っていれば裁判では戦えます。
「契約書」は諸刃の剣なので、結ばなくて良い場面では結ばなくて良い、てのが私の考えです。詳細はこの辺。

【メモ】漫画家と契約書

今日は漫画家と契約書のはなしです。 結論で言えば、契約書は色々大変なので、負担が少ない「覚え書き」で対応した方が良いと思っています。

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法律・契約で役立つ記事

著作権法は編集エージェント・シュークリームさんの記事が分かりやすいです。
漫画家・漫画家志望者のための「著作権&契約ミニ知識」

契約トラブルについては小説家・わかつきひかる先生のブログを読むと良いと思います。
仕事を断ってしまった話。(機密保持誓約書)
契約書を書き換えてもらいました。(裁判管轄のことや支払いのこと)
作家は下請法で守られるのか?

興味持ったらわかつき先生の本も買うと良いと思う。楽しみながら学べます。

【読書記録】生業としての小説家戦略 (わかつきひかる)感想~小説家や漫画家必読!情報満載な実用書

いやいや、とても面白かったしお役立ちでした。 『とある新人漫画家~』読んでショックを受けた人は、これ読んだ方が良いよ。 漫画と小説でジャンルが異なりますが、先輩作家によるアンサーのような1冊です。 自 ...

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著作権・下請法についてはこの本が分かりやすかったです。絶版してます。図書館にもあるんじゃないかしら。
Q&A形式で1事案2ページくらいで書かれています。

お金の話

結構シビアです。本当に。

漫画家は個人事業主

新人作家さん・作家志望の方に知って欲しいのは、漫画家/小説家は「個人事業主」であるということ。
漫画家に対する誤解 漫画家って個人事業主だよ まとめ

出版社・編集者の仕事は「作家をサポート/アシスト/教育すること」ではなく、売れる作品を作ってたくさん売ること、だと思います。

掲載前・出版前に没

「編集者の依頼でプロット/ネーム/原稿を作っていて、途中でぽしゃった場合、何も支払われない」て話も散見されるのですが、これもなんだかなあ。
個人的に、この辺は構造改革が必要だと思うけど。

【更新】書籍化の打診→一度ならぬ全面改稿・分量半減を含む度々の直し→50日放置→企画立ち消え、という悲劇とその後

途中で没でも訴訟起こせば勝てる(お金を支払わせることができる)かもしれないけど、もうちょっと穏便にできないものか…。
ボツ原稿・ボツネームでも原稿料は請求できる!? 漫画家の権利と立場とは(2011年)

突然の連載/単行本打ち切りもある

作家業を事業として見た場合の打ち切りの辛さ(2017年)

人気商売だし、経営判断として「シリーズ打ち切り」は仕方ないとも思うけれど、生活がかかっているからなあ…。

先日まとめたKADOKAWAのトラブル話にも通じますが、最近だとWEB連載で無計画な感じの打ち切りも多いような…。ちょっと混沌としていますね。

新人作家とお金の話

漫画家先生の新人時代のお金ぶっちゃけ話(2012年)

新人漫画家が儲けにくい構造はあると思います。
アシスタントなど作品製造にかかるコストと原稿料(印税)のバランスが悪いような気はしています。ここ20年くらいで人件費は上がっているけど、原稿料は下がっている。

また、特にイラストの仕事で「出来るだけ安く買う」「正当な対価を支払わない」会社もある。
Pixivで高校生・大学生を誘って描かせる、みたいなこと。作家側も相場を知らないので依頼されるまま、安い価格で描く。酷い場合は契約で作家の著作権まで奪い取る。

結果としてイラストの発注金額の相場下がるといった現象も起きているようです。難しい。
絵師に背景付きカラーイラストを4000円で依頼してきた出版社の話に様々な意見が集まる
絵描きは安すぎる賃金で働いてはいけない

兼業作家という道もある

『とある新人漫画家~』の作者・佐倉色さんは会社員として働きながら漫画を描いています。

私の記憶だと、小説家は専業になるまで長期間、サラリーマンしている方が多い印象です(赤川次郎さん、山本一力さんなど)。
漫画家だと矢口高雄さん、三田紀房さん、羽海野チカさんは銀行員・会社員として働いて30歳くらいでデビューしていた筈。
しりあがり寿さん、田中圭一さんはサラリーマンしながら漫画を執筆してた期間が長いです。

一時期外で働いた方が、社会的常識が身について良いような気がする。
アシスタント経験もまた大切だと思うのですが、生活できるのかなあ…?自分の漫画描く時間あるのかな…?とも思います。

まとめ

契約や法律の知識はもちろん大事ですが、現在は「出版社に頼らない」という方法もあります。

現在だと、ネーム没、打ち切り、編集者とのトラブルに合った作家さんが、Pixivやニコニコ静画、Webサイトを使って連載して単行本にしたり、Kindleなどを利用して自費出版しているケースも増えています。

漫画で有名なのはこの辺かな。明るい話題だし、まとめを作りたいですね。

あにめたまえ!天声の巫女(Rebis)
機械人形ナナミちゃん(木星在住)

小説だとこちらのブログ記事が参考になります。多いね!

打ち切りの多いライトノベルですが、中にはこんな作品もあります。(この世の全てはこともなし)

知識をつけることが自衛策にもなるし、作品のネタにも繋がると思う。

それでは~

※今日は『うちのこざんまい』2巻の発売日です。楽しみ!

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