【記録】とある新人漫画家関連

【メモ】KADOKAWAで起きた編集者トラブル・事件についてまとめました

投稿日:2017年6月28日 更新日:

「編集者と作家のトラブル」を調べているのですが、KADOKAWAとのトラブル多すぎるわあ…と思ったので一旦まとめました。
他の出版社に比べ、キャリア5年以内の新人とのトラブル(作者からの告発)が多い気もします。

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『とある新人漫画家~』とKADOKAWAのはなし

KADOKAWAの対応

単行本発売から時間が経ちましたが、特に何もしていません。

株主総会の質疑応答でちょっとだけ触れられましたが、基本的には今後も、触れない、何もしないと思います。
社内のことは分かりませんが、外部に向けた告知を出すことはないでしょう。
KADOKAWA株主総会の質疑応答(togetterまとめ)

何故か?
KADOKAWAの社内では2016年に終わっている話です。
個人的には、降格人事を行うレベルでもないと思う。社への影響範囲を鑑みるに、その時期の人事評価が下がることによる減棒と注意程度じゃないでしょうか。

監査部が入っての調査や、降格人事があったかも知れませんが、いずれにせよリリースを出すほどではないと思います。

もっと大きなトラブルもあった

KADOKAWAで起きた「会社の名誉棄損だけでなく、金銭的被害があった」事件としては、近年でも大きいものが2件ありました。

1)谷津矢車さんの『からくり同心 景』の件(2015年12月)

完成原稿に対して、編集者が改変を加えていた事件です。
会社の評価も下がったと思いますが、金額的な被害はこちらの方が大きいでしょう。

その時のKADOKAWA(旧角川書店系)の対応は、

1)作者の申し出を受け、社内調査
2)担当編集者による改ざんが発覚
3)発売前だった2巻は全て回収・絶版。発売済の1巻も回収、絶版。
4)「ニュースリリース」に「お知らせとお詫び」を掲載

(参考リンク)
担当編集者が原稿を改ざん KADOKAWAの新作小説が急きょ発売中止、過去作も回収・絶版に(ねとらぼ)

2010年~2017年のニュースリリースを確認しましたが、謝罪を掲載しているのはこの1件のみです。異例です。
後述する『岐阜信長読本』についても、リリースは出されていないのを見ると、作者の希望に応じてのリリースかも知れません。

編集長や編集者の人事については一切触れられていません。

株主総会レポートを書いている「スズキオンライン」さんの記事を見ましたが、チャートを見ても株価にも影響は見られないし、質疑応答などにも出ていません。
(私は最近知ったのでかなり驚きましたが)会社としての対応は充分、と思っている方が多いのかも知れません。

カドカワ 2016年株主総会の内容まとめ(スズキオンライン)

2)『岐阜信長読本』の件(2017年2月)

1)発売後のムック本に大量の誤記が発覚
2)朝日新聞、産経新聞など新聞各社、テレビでも取り上げられ話題に
3)責任者が市に謝罪
4)初回1万部は回収。改訂版が発売。

新聞・テレビ局が報道しているせいか、突っ込んだ話も上がっています。
岐阜市が広告料約460万円を支払う契約を結んでいたり、市が約1千冊を104万円で買い取っていた事実。
担当部署が「ビジネス・生活文化局」。責任者が「三宅明ビジネス・教育部長」として明記されている。

(参考リンク)
「信長読本」間違いだらけ 岐阜市の教材、配布中止も(朝日新聞)
信長本のミス、KADOKAWAが謝罪 出荷分は回収へ(朝日新聞)

KADOKAWAのホームページでも専用コーナーが作られ、対応について書かれています。
ただ『岐阜信長読本』紹介ページから移動しないと読めません。一方で普通の企業でもこのくらいの対応だと思うので妥当な対応だと思います。
『岐阜信長歴史読本』における誤表記について

『岐阜信長読本』については株主総会でも質問されました。
金銭的損害としてはともかく、話題の規模として考えると経営サイドから説明があっても良いような気もしますが、対応自体は謝罪・回収・改訂版発行・購入者への交換/返金対応で済んでおり、そこまで不当とも思いません。
カドカワ 2017年株主総会の内容まとめ(スズキオンライン)

他社の対応で明確だったもの

2015年10月に起きたリブレ出版の無断転載問題は、異例なほどしっかりとした対応でした。

【概要】
1)編集者が漫画家・はらださんに無許可で同人誌の原稿を改変して掲載
2)作者が事実確認と回収を要求
3)出版社が事実確認、調査
4)全品回収に応じ、編集者の懲戒解雇、編集部責任者の懲戒内容を発表
5)作家向けのホットライン(法務部直通)を設置。
6)社内教育、社内監査の徹底。

(参考リンク)
この度の不祥事に対する対策等のご報告(2015.10.16)(リブレ出版)
漫画家に無断で作品を掲載 リブレ出版が謝罪 担当編集者を懲戒解雇に(ねとらぼ)

リブレ出版の対応は素晴らしいと思う反面、事件が会社に与える影響の大きさもあると思うのです。
Twitterを中心にネット上で話題になったし、きちんと対応しないと読者の気持ちが離れる。作家の気持ちも離れる。危機的状況だったと思います。

また、小さい会社(従業員数65名)だから小回りが利き、経営者の判断でトップダウン型のスピード対応が出来たのだとも思います。

KADOKAWAで過去に起きたトラブル

KADOKAWAについては、佐倉色さんの色紙事件、谷津矢車さんの改ざん事件、『岐阜信長読本』の件、の他にも、色々とやらかしています。
私が調べているのは2010年以降に起きたことです。

告発記事については作者に確認しないでリンク張って良いのか?と迷うので、単純な羅列にしました。ニュースサイトに出てないものもあります。
2015年に社内カンパニー制廃止が通告されたこともあり、分類が間違っている可能性もあります。

角川書店

(小説系)
・浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る』レーベル変更(裁判も2年やった上での移籍)(2009年)
・三雲岳斗『ダンダリアンの書架』9巻、発表後に発売中止(2011年) 
・(上で書いた)谷津矢車さんの原稿改変事件(2015年)

(漫画系)
・「あにめたまえ!」突然の打ち切り→個人連載へ(2013年)
・艦隊これくしょん関連作品の打ち切り(2014年)
 -「Side:金剛」「水雷戦隊クロニクル」「ブラックオーダー」
・佐倉色『桜色フレンズ』直筆色紙、編集者の対応について告発(2016年)
・『ヤマト2199』漫画版のトラブル(2017年/継続中)
 ※ヤマトは関係者が多いから起きている問題な気がしますが…

角川マガジンズ

・『艦これ白書』の誤植多発事件(2013年)
・編集者によるリテイク・追加発注多発案件。作家が告発、編集部謝罪(2015年)

アスキーメディアワークス

・アスキーメディアワークス(電撃文庫)の作家がブログで編集者を告発(2013年)
・編集部全体で、2chでのステルスマーケティング(ステマ)を実施していた問題(2013年)

エンターブレイン

(漫画)
・『テルマエ・ロマエ』の付録騒動(2013年)
・『テルマエ・ロマエ』の映画化(原作使用権)の説明不足の件(2013年)
(小説)
・エンターブレインで出版した新人作家がブログで編集者を告発(2014年)

メディアファクトリー

(小説)
・弓弦イズル『インフィニット・ストラトス』MF文庫からオーバーラップ文庫へ移籍(2012年)

富士見書房

(小説)
・カクヨムのろぐごまるにさんの告発の件(2016年)

中経出版

(小説)
・上述した『岐阜信長読本』の件(2017年)

ジーンPixiv

(漫画)
・子どもがいない人の単行本を「実録」と称して発売(2016年)

他社との比較

例えば出版社としては大手の小学館や講談社も、編集者とのトラブル話は割とあります。
しかし、上述したような「回収・絶版する事件」は今のところ、見つかっていません(調査は2010年以降です)。

小学館、講談社の売上高は、KADOKAWAの半分です(2016年発表の決算資料で比較。小学館・講談社が約1000億円、KADOKAWAが2000億円)。
でもトラブルの件数で言うと、感覚的なものもありますが3分の1以下じゃないかなあ?

小学館は作家による告発が多いと感じるものの、「週刊少年サンデー」の編集者に集中しているように感じます。
編集長が変わり、編集者も一新された2015年頃からは告発も減っています(ほぼ見ない)。

打ち切り関連で作者が納得いかない感じでブログやTwitterで発言していることはあります。裏事情をコメントする感じのもの。『競女!!!!!!!!』とか(サンデー)。

講談社も、雑誌「モーニング」や「イブニング」での打ち切り関連での告発が多いという印象。
特記すべき(異例)と感じたのは『境界のない世界』の単行本発売中止・連載停止事件(2015年)くらい。

作家さんが普通に打ち切りについて報告をする場合もあります。『ベクターボール』とか。

どの出版社でも言えることですが、今はネットで情報を得るのが普通だし読者が心配する可能性もあるので、ある程度作者から説明する必要があるのかも知れません。

KADOKAWAの方が会社規模が大きい。複数の企業が合併している。
その辺を考慮してもトラブルが多いと感じるし、ニュースとして扱われている事件も多いように感じます。

まとめ

KADOKAWAのトラブルについて、今のところ分かったのは以上です。
関係ないこと調べてもKADOKAWAのトラブル(別件)に出会うのやめて欲しい…。

調べていると「いや…漫画よりネット上で暴露されてる情報の方が(現実味があるし具体的で)怖いんですが…」などと思いました。

では、どう自衛していくか?
最初に出版社名や編集者名で検索し、過去にトラブルがないかを確認するのは大事です。
とはいえネット上で情報を拾うにはコツがいるので、検索方法への解説も必要なのかも知れません。

また、イラストレーターの方は「入口」で自衛策をとっている人が多い気がします。
自分のサイトで「依頼から納品までの流れ」を説明していたり、依頼時にメールに記載してほしい内容も書いています。
イラスト発注から納品までの流れ(よねやまゆうこ)
お仕事のご依頼・ご相談(akinko illust house)

一方で、若い方(高校生もいる)がPixivでイラストの発注を受け、どうしよう!と「Yahoo!知恵袋」で相談していたり…。丁寧に回答する先輩作家さん方が多いのは素敵だと思います…。本当に…。
Pixivで携帯ゲームの仕事依頼がきたのですが(Yahoo!知恵袋)(2012年)
pixivでお仕事の依頼を何度か頂いたことがあって(Yahoo!知恵袋)(2014年)

漫画・小説に限らず、なかなか闇が深い問題ですね。

佐倉色さんの漫画については、ボーノ氏個人を特定して攻撃をするという話ではないし、KADOKAWAだけを糾弾する話でもありません。
出版界全体の正常化、漫画家を含む新人作家が真っ当に仕事が出来る環境を作るにはどうすればよいか?を考え、実行することが大切だと考えています。

自分が出来るのは調べた情報をまとめたり、発信する程度ではありますが、解決の一助になれるとよいなあ、と思います。

それでは~

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