【感想】父親による育児漫画

『ヨチヨチ父 とまどう日々』(ヨシタケシンスケ)感想~お父さん目線のやさしい育児エッセイ

投稿日:2017年4月25日 更新日:

絵本作家・ヨシタケシンスケさんによる育児イラストエッセイです。
特に子どもが小さい(妊娠してる~生まれて1歳くらいまで)のパパ、ママのモヤモヤや疲れを解消してくれそうな良書です。おすすめ。

全128ページ、972円です。現時点では電子書籍版は販売してません。
ヨシタケシンスケさんインタビュー
出版社サイトで試読できます

(レビュー)
amazon ★★★★★(1件)

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【内容紹介】

ママっていつもイライラしてるよね?パパって何か蚊帳の外だよね・・・?
話題の絵本作家・ヨシタケシンスケが父になってわかった“トホホな真実"を描く初の育児イラストエッセイ!

【感想】

作者のプロフィール

作者のヨシタケシンスケさんは1973年、神奈川県生まれのイラストレーター、絵本作家。代表作は『りんごかもしれない』。
2人の息子を持つお父さんでもあります。

漫画の構成

2013年から約3年間、雑誌「赤ちゃんとママ」で連載していたイラストエッセイに描きおろしを加えて収録しています。2ページ見開きで1つのテーマが描かれ、計55話が収録されています。

(多分描きおろしの)1コマ漫画が7つ収録されています。かわいい。

この漫画の特徴

55話のエピソードは、父親あるある話や普遍的な育児の話題、夫婦の問題、ヨシタケシンスケさんの体験談などで構成されています。

夫婦の問題としてスキンシップや、容姿に無関心になっていく妻について描いています。難しい話題ですが女性の立場で読んでも受け入れやすい。すごい。

ヨシタケシンスケさん自身の体験談は、「ヨチヨチ父」の少し先を歩く先輩パパとして、優しい言葉で語られます。これだけ父親に寄り添っていている漫画は初めてかも。

帯に「パパは共感。ママは落胆。」とありますが、女性が読んでも落胆はせずに共感できる作品です。

好きなところ

・「育児しんどい」が描かれてる
・共感できるエピソードが多い
・赤ちゃんの絵がかわいい
・装丁の色味がかわいい

「育児しんどい」が描かれてる

作者のスタンスが「子育てって良いことばかりじゃないよね」らしく、第1子の時に(夜泣きなどで赤ちゃんが起きてしまい)眠れない日々を経験されていることもあり「育児しんどい話」も描かれてます。でもバランスが良くて、読んだ人が(例えば子どもを持ちたくなくなるほどの)深刻さはない。
「つらい、しんどい」「良い、楽しい」のどちらにも偏ってなくて、「こういう発見もあるよね」「こういう考え方もあるよ」と提案してれる感じが心地よいです。

共感できるエピソードが多い

絵の力も大きいと思いますが短い言葉に力があって。うんうん、と頷ける話が多かったです。私は全ての話に共感しました。
好きな話を上げると「42 育児の報酬」。たしかに。「眠ってしまった子どもが半自動的に首をギュッとするあの感じ」を絵にしてくれてるのが嬉しい。

「54 思い出すきっかけ」。子育てをしていると自分の子どもの頃を思い出すし、親がどんな風に自分を育ててきたのかが見えて胸がキュンとするというか、切なくなりますね。
最後の「今の気持ちを、お互いいつか忘れちゃうのか…」というモノローグがとても良い。子どもだけなく、親である自分も忘れる。子育てはこれからも続いていくので「単純な美談」にはならないんですよね。

「29 相性問題」は親として持っておきたい感覚ですが、語られることは少ないですね。親子でも人と人なので相性はありますし、そこを変に勘違いすると親子関係がこじれる気がします。

テーマは多岐に渡しますが、押し付けない姿勢が一貫していて、語り過ぎてないのが素晴らしい。

赤ちゃんの絵がかわいい

足とかお尻とか眠っている時の手、後ろ姿など、ちょっとした姿勢が「ああ、こういう感じ」と思える。かわいらしい。サイズ的にもちんまりと描かれ、しっくりきます。

「16 ねがえりの流儀」や「41 赤ちゃん師匠」は赤ちゃんメインでかわいかった。
「46 ボクはボク」は赤ちゃんかわいいけどエピソードとしては親心をぶっ刺してくる感じが良かった。

装丁の色味がかわいい

蛍光色なのですが色のバランスが良くて目を惹きます。背表紙が黄色なのも(本棚で並べると目立つので)良い感じ。
本を読んで、表紙に描かれている2人の人物は赤ちゃんと「ヨチヨチ父」だと気付きました。たしかに。

まとめ

できるだけネタバレしない方向で感想をまとめてみました。1コマだけ切り取っても「うまいな」と感心しますが、2ページまとめて読むと違った感慨があると思います。我が家は子どもも大きくなって最初のころのような辛さはありませんが、それでも読んでいてじんとくる話が多かったです。満足。

興味があったら試読代わりに単行本刊行記念インタビューを読むと良いかと。読み応えのあるインタビューでした。
ヨシタケシンスケさんインタビュー

おまけ/サイン会の様子や店頭POP

4月25日(土)に開催されたサイン会についてのツイート。

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