出産時の年齢が~29歳

『トリペと』(コンドウアキ)感想~妊婦の予習に最適の1冊~

投稿日:2013年11月11日 更新日:

コンドウアキさんの妊娠・出産本。ご自身の妊娠・出産の経験を細かく記録してあり、出産や初めての育児の予習に最適だと思います。
書店の妊娠・出産コーナーには必ず置いてあるし、レビュー評価も高いので人気であるとは思っていましたが、読んでみると内容・ボリューム共に申し分のない1冊です。

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【内容紹介】

えっ、まさか、私が妊娠!?
リラックマの生みの親が、本当に親になりました!
コンドウアキ初めての妊娠・出産・育児をつづったじたばた妊婦の等身大エッセイ

【感想】

作者のコンドウアキさんは1977年生まれ。
代表作は『リラックマ』のキャラクーデザイン。映像化された『うさぎのモフィ』。雑誌「すてきな奥さん」に連載していた『おくたんとだんなちゃん』など。

旦那様はイラストレーターで『お父チャンネル』を描いている相澤タロウイチさん。
28歳(2005年夏)の時に長女・トリペちゃんを出産。
その後、32歳の時(2009年春)に次女・モッチンちゃんを出産されており、現在は4人家族です。
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『トリペと。』は、194Pとページ数も多いのですが、欄外にコラムもありボリュームたっぷりです。
3章で構成されており、ページ数もそれぞれ3分の1くらいです。
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第1章は「妊娠!~出会いは突然、舞い降りる~」
妊娠がわかった2か月から9か月までの様子が1カ月ごとに描かれます。

第2章は「出産!~未知なる体験に挑む~」
臨月、陣痛1~3日目、出産、産後の入院生活、退院。

第3章は「産後!~お母ちゃん、はじめました~」
初めての育児、1カ月健診、トラブル発生で断乳…など。

絵柄もかわいらしく読みやすいので、1人目を妊娠している人が予習の為に読んだり、妊娠している方にプレゼントするには最適な1冊だと思います。

夫・タロウイチさんが妊婦・コンドウさんに振り回され、冷静に突っ込むような場面も多々描かれているので、旦那さんが奥さんの妊娠・出産を予習するのにも使えるかも知れません。
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このページで1話を試し読みできます。
これだと少ない、作品や作者の雰囲気をもっと知りたいという場合は、コンドウアキさんのHPにあるdiaryを読むといいと思います。
現在はトリペちゃんも小学校に上がり(…!)次女のモッチンちゃんの様子が中心ですが、右側のメニューにある「記事一覧」を下にスクロールすれば、生後1カ月のトリペちゃんの様子が読めます。
diary

第1章「妊娠!~出会いは突然、舞い降りる~」

妊娠3か月でインフルエンザにかかって強制入院した話は怖い。本当に怖い。
自分が夏にこの本を読んだこともあり、1回目はさらーっと流してしまいましたが、インフルエンザの予防接種が呼び掛けられ、近くで流行し始めたと聞く冬の時期に読むと恐ろしいですね…。
※妊婦がインフルエンザにかかると重症化しやすいと言われているのと、安定期に入ってない時期は流産の恐れがあるのです。

しかも入院した病院が酷かったようで。不快感で不安も増しただろうし、大変だったろうな…。
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コンドウさんは実家で里帰り出産をしています。
読みながら里帰り出産の場合の産院の選び方や準備したもの、里帰り後の家族の様子などが分かり、イメージ出来るのは便利でした。

作中では「妊娠6か月目で産院を決めた」とあります。結構遅いんだね…。
トリペちゃんを妊娠していた2005年当時は出来たかもしれませんが、現在(2013年)は6か月くらいに産院を予約するのは難しい気がしますのでご注意を(場所によりますが首都圏だと難しいはず)。
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初めてのベビー用品店の話は、本当にうなずくばかりで。
生まれる前は何を買っていいかわからないし、なんだか緊張するんですよね。

そして、分からないから使わないものまで買ってしまうものです…。
手袋は義母が買ってくれましたが、使わなかったなあ…。
(赤ちゃんのサイズは生まれてみないと分からないし、今はネットで注文したら翌日~翌々日には届くので最低限のものだけ買えば問題ないです。)
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つわりや両親学級の様子、マタニティスイミングの話は「あるある~」「そうそう~」…と笑いながら読みました。
妊娠中の様子が1カ月ごとに描かれているので、その時期の様子がわかりやすくて良いです。

第2章「出産!~未知なる体験に挑む~」

入院まで3日間続いた陣痛の様子が描かれます。
陣痛3日って長いな…。
私は前駆陣痛が何度かあったものの、陣痛が始まったら一気に子宮口が開いたので想像を絶します。大変そう…。

第2章は、コンドウさんのおじいちゃんが。泣ける。
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出産前後の様子は、とても詳細に描かれています。
よくこれだけ描けたなあ、と感心するほど。

そして妊婦・コンドウさんに当たられる夫・タロウイチさんが…笑える…。
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私は既に忘れてしまっているのですが、読みながら出産当時を思い出しました。「いきむ」って感覚がよくわからなくて難儀しましたが、タイミング良く上手にいきむと痛み(陣痛)を感じないし、赤ちゃんが進んだと分かるのが不思議です。
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沐浴は慣れたら大したことないのですが、最初は怖くて心配で。私も助産師さんに「こんな感じでやってくださいねー」と言われても、「…いや、無理」と思いました。赤ちゃんがふにゃふにゃだから、抱っこするのも必死でした。
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出産、後産だけでなく、入院中の授乳の話、緊張感満載の初めての沐浴など、「そうだったそうだった」と思うことが多いです。出産前の予習として読んでおくといいかもしれません。

第3章「産後!~お母ちゃん、はじめました~」

トリペちゃんと一緒に実家に帰り、不眠不休の母親業が始まる…!
コンドウさんは「世が世なら乳母になれる!」と褒められるくらい、おっぱいが沢山でていたようですが、おっぱいが沢山出たら出たで違う悩みもあるようです。
沢山飲むから頻繁におしっこが出る。おしっこがでるから起きる…。

おっぱいが出ないとお腹が空いて起きます。どっちにしろ新生児は起きるものなのか…。
母乳オンリーではなくミルクを足しながら進めるのがいいのかも知れないのですが、うちの場合はおっぱいが出ないからとミルクを足したら消化に時間がかかりすぎて全然起きなくなり、おっぱいを飲めなくなったので中止となりました。新生児のうちに頻回授乳をしないとおっぱいが出なくなるし、さじ加減が難しいところですね。

おばあちゃん、お母さん、妹が近くにいて喜んでくれているのを見て元気をもらう…というのはよくわかります。
うちでは産後2週間ほど、実家の母が来てくれましたが、1人だと鬱になっていたと思います。寝れないし。
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順調に育っていると思ったのも束の間。1カ月健診で「黄だんがでているから大きな病院で検査を」と言われ。
母乳が原因かも?…と、急遽断乳、そしてミルクを与える生活へ。

この部分は出産前に読んだ時はイメージしにくくて、さらっと読んでしまったのですが、今読むと色々考えてしまいます。
産後1カ月は睡眠時間も短く、ホルモンのバランスもあって落ち着いて考えられない時期。

やっと「おっぱいをあげる」のに慣れてきたのに、新しいこと(哺乳瓶の消毒やミルクの作り方)を覚えるのは大変だと思います。
不安だったろうし、「黄だんの原因は母乳にある」などと言われてしまうと自分を責めてしまいそう。

家族のちょっとした一言にもイライラしてしまう様子は心が痛みますが、普通に育てているだけでも余裕がなくなる時期です。
「(黄だんと診断されてから)3日間はおっぱいのことだけを考えていた」とありましたが、苦しかったろうなあ。
よく乗り切ったと思うし、その経験をこうしてまとめてくれているのは、本当にありがたいです。
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かわいらしい絵柄でさらりと読めるけれど、コラム部分も含めて読むとこってりとした内容にも感じる。
妊婦になると感じるちょっとした不安やイライラも丁寧に拾ってあるし、妊娠初期のインフルエンザや産後の黄だん発症など大きめなトラブルも描かれている。
妊娠した時に読めば自分の出産についてイメージしやすいですし、出産後に読めば自分の出産時を思い出せる。

何度読み返しても飽きないし、おもしろい。
バランスが良い本だと思いました。

夫・相澤タロウイチさんが描いている『お父チャンネル』は出産後の育児の様子なので、この後に読むと楽しいかもしれません。

2014/6/26追記:
『トリペと4 今日もきまぐれ注意報』を購入。感想も書きました。
『トリペと4 今日もきまぐれ注意報』(コンドウアキ)感想~荒ぶる2歳児とのめまぐるしい毎日~

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