出産時の年齢が40歳~

『高齢出産ドンとこい!!1巻』(藤田素子)感想~ほのぼのとした妊娠・出産の記録~

投稿日:2013年9月22日 更新日:

44歳での出産体験を描いた漫画です。
元々は1994年発行の古い作品。

※KindleやYahoo!ブックストアで電子書籍版が630円で販売中。
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【内容紹介】

高齢出産はハイリスク? 羊水検査、母親学級、帝王切開、出産の痛みと心配など…。
44歳で初出産した著者が明るく楽しく、赤ちゃんを迎え入れる準備の体験談や、高齢出産だったからこその新しい発見や喜びを収録。

【感想】

藤田素子さんの妊娠・出産マンガです。
43歳で結婚、妊娠。44歳で男の子を出産。
2巻もありますが、こちらは育児漫画であり、姑とのバトル漫画かな…。

40歳を過ぎてもバリバリ漫画家として仕事をこなしていた作者が予想外に妊娠。

友人に「高齢出産なら受けるでしょ?」と勧められるまま「クアトロテスト」を受ける。
よくない結果がでてしまい(高齢なので数値が高くなるのは当然なのですが)、心配になって羊水検査も受ける…。

この辺の流れは、読んでいて微妙な気持ちになりつつも「ありそうだなあ…」と思いました。

ご友人は深く考えず、「なんとなく」アドバイスしたのでしょう。
そして本人も高齢出産であるし、「なんとなく」検査を受けた方が良いと思って受けた。

知識のないまま色々な検査を受け、検査の時点で内容を知ってびっくりし、検査結果を見て不安になる…。
妊娠中に検査を行える時期(検査結果を元に処置を選択できる時期)は限られているとはいえ、もうちょっと調べて決めないとダメだと思います。
こんな心構えで羊水検査を受けても、何も判断できないのじゃないかしら。

そんな気分になりました。

でも、一連の流れは「ありそう」だと思います。
「無知な作者を笑えるほど私も詳しいだろうか?…」そう感じて、羊水検査やクワトロ検査について調べる気になりました。
反面教師と捉えると、悪くないです。

実際に羊水検査を受けるときの様子(描写)については、今まで読んだ育児マンガの中で一番詳しいかもしれません。
(検査の説明や受けるかどうかについては『妊婦な日々。』や『40歳!妊娠日記』の方がわかりやすいです。)
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現在はインターネットで情報を手に入れやすいこともあり、高齢でありながら、おっとりまったりのんびりとした作者(もとちゃん)の様子を見て、イラッとする人もいるかもしれません。
子供がいない周りの人間がほやんほやんとした作者(もとちゃん)に色々入れ知恵する姿にも、なんだかモヤモヤしてしまうかもしれません。

私も上述した一連の検査の話には、何ともいえない気分になりました。他人に流され過ぎじゃないか?もっと自分で考えたり判断すればいいのに…と。

でも、この「もとちゃん」が持つ柔らかい雰囲気は、作者が大事にしたかったもの~高齢出産を控えた読者に伝えたかったこと、なのではないかしら、とも思います。
私が出産したのは34歳だったのですが、それでも高齢だリスクが高いと言われ、ピリピリイライラしていました。

作者(もとちゃん)に訪れた予期せぬ妊娠。
喜びとともに知らされるリスクと検査の数々。そして頼りになるようなならないような夫…(笑)
赤ちゃんが生まれてからの心配ぶりを読むと、妊娠中も不安だったでしょうし、イライラしただろうと思うのです。

でも、その不安な感情は出来るだけ作品に出さない。
シリアスになりがちな高齢出産を、のほほーんとした雰囲気で包み込んでくれる、優しい雰囲気の漫画だと思います。

一方で不満もあります。
内容紹介には”高齢出産だったからこその新しい発見や喜びを収録”とありますが、高齢出産だからこその「良さ」もあるんだなあ…と思えるエピソードは特にありませんでした。
「もとちゃん」がほんわかと描かれている分、幼く感じてしまい、若い人の妊娠・出産体験と何が違うの?と思います。

40歳まで年齢やキャリアを積み重ねてきた人による出産漫画として、若い人の妊娠・出産漫画とは一味違う何かが欲しかったなあ…。

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ここからは余談です。

妊娠中にこの漫画を読んで、私が助かったこと。
それは、妊娠中の「痔」に関する描写です。

妊娠したら痔になるなんて…。大きくなった子宮に押されてお尻の穴から腸がでてくるなんて…。全く知らなかったもので…。
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妊娠5か月くらいの頃に症状が起こったとき、「あ、漫画にあったアレはこれか!」…と、安心して対応できました。
妊娠中は慢性的に痔でしたが、出産後に押し込んでいたら治りました。ありがとうございました。

コラムページには妊娠中に実施できる検査とその内容説明が書かれており、出産方法や出費についてもコラムがついており、さらっとした内容ですが勉強になりました。
(電子書籍版はついてないかも、ですが)

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それにしても、漫画家さんは高齢出産の方が多いですね。
大和和紀さん、逢坂みえこさん、藤田素子さん、ひうらさとるさん、伊藤理佐さん…と、みなさん40歳を過ぎてから妊娠、出産されています。

自営業者なので、産んでいる暇(=休む暇)がないのでしょうが…。

槇村さとるさんの「あなた、今、幸せ?」というエッセイに、「私の人生にセックスは必要だったが、絶対に妊娠する訳にはいかないので、ピルを服用していた」といった記述もありました。
逆を言えば、一定の人気を確保し、雑誌専属ではなくフリーとなり、漫画家としてなんとか食い繋いでいけそう…と思えるのが40歳くらいなのかな。

少女マンガ家さんを見ていると、子供を産んでからも活躍している人は、ごく一部な気がします。

荒川弘さんのように、産休だけでほぼ休載しないで産んで、少年漫画の第一線で活躍している方もいますけど(※『鋼の錬金術師』や『銀の匙』作者の荒川弘さんは女性です)、結婚・出産を機に画業を辞める人も多いのだろうなあ。

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