【目録】テーマ別漫画まとめ

【目録】「男性の妊娠」が描かれた創作漫画11作品

投稿日:2014年6月12日 更新日:

久しぶりに目録。

妊娠・出産をテーマに描かれた創作漫画について調べていたら、何故か「男性の妊娠」漫画の方が多数見つかりまして。女性主人公が妊娠・出産する作品より多いという…。せっかくなのでまとめてみました(女性の妊娠が描かれた創作漫画も一覧化する予定です)。

全年齢向けの作品に絞って、BLとかポルノ系は除外しています。
男性作家が描く作品はコメディが多く、女性作家が描く作品はガッツリ設定してジェンダーを絡める感じ傾向があるような気がします。

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「男性の妊娠」が描かれた創作漫画一覧

普段、うちのブログで紹介しているのは「作者自身の体験を元にしたエッセイ漫画」です。
今回まとめたのは「作者が作品世界・物語・キャラクターを創作している漫画」です。

白馬のお嫁さん(庄司創)

2063年の日本を舞台に、遺伝子操作によって生まれた「産む男」が登場するの物語。
講談社「アフタヌーン」にて2014年3月発売号から連載開始。
1話を試読しましたが、設定はガチSFなのにラブコメタッチで面白かった。主人公の氏家くんみたいな男のキャラは好き。「産む男」3人もかわいい。
講談社サイト「モアイ」にて1話が試読できます
hakuba

きみは妊娠3か月(小川真孝)

WEB公開されているので↑のタイトルか画像クリックで読めます。2013年発表。
これを男子大学生が描いた、てところにも驚かされました。
きみは妊娠3か月

三文未来の家庭訪問(庄司創)

作者のデビュー単行本であり、短編集(3作収録)。上で紹介した『白馬のお嫁さん』と同じ作家さんです。
男性が妊娠する物語は表題作である『三文未来の家庭訪問』。遺伝子操作によって生み出された「産む男」・リタの物語。
本格SFのようで、ネーム多め、比較的難解のようなのでレビューを読んでからの購入をおススメします。

出版社サイトで試読できます

ヒヤマケンタロウの妊娠(坂井恵理)

男性も女性の1/10の確率で妊娠するようになってから10年経った、現代日本と近い世界を舞台に様々な男性の妊娠を描く、オムニバス形式の物語です。
エリートサラリーマンの桧山健太郎。1人目の子どもは奥さんが、2人目の子どもを旦那さんが妊娠した宮地夫婦。避妊せずにセックスして中絶した男子高校・翼。
「もし、現代社会で男性が妊娠したら?」というif世界を妊娠経験のある女性作家さんが描いている作品。
講談社「BELOVE」にて2012年に連載。1巻完結。
出版社サイトで1話を試読できます

アニマルX(杉本亜未)

謎の疫病「X症候群」が蔓延する地球。驚異的な能力を持った“血族"と呼ばれる一族の少年・浅羽湊と、男の体を人工的に“血族の雌"の体にされてしまった鮎川裕司。ふたりの運命が交わるとき、人類と血族をめぐる過酷な戦いが始まる――。

男性が妊娠し、出産し、育児もする漫画。読んだのは大学生の頃ですが、妊娠出来る男性(裕司)が襲われる場面(レイプされたり殴られたり監禁されたり…)が多くて気がめいった記憶が…。子どもは可愛かったのだけど…。
BL的な要素もあるし、暴力的な場面が多くて痛々しいしで迷ったのですが、漫画としておもしろいと思うので挙げておきます。
1991年、角川「ASUKAミステリー」に初掲載。
単行本はシリーズ3部作。荒神の一族(全4巻)、大地の掟(全2巻)、原始再来(全10巻)

文庫版は全8巻。(2巻以降は絶版)

マージナル(萩尾望都)

西暦2999年、地球(マージナル)の環境は劣悪化していた。赤く汚染された海、不妊を引き起こすウイルス。人びとは生殖能力を失い、この世界はただ1人の聖母マザと、彼女の産んだ数万の息子たちで形づくられていると信じられていた。だが、そのマザが祭礼の日に暗殺されてしまう。マザの暗殺者グリンジャと疫病神と恐れられるアシジンが「夢の子供」キラに出会うことから物語は始まる。
男性しかいない世界で、唯一「妊娠できる男性」は女性と言ってもいいのでは?ジェンダーについても考えさせる作品ですが、設定が難解との意見もあり。
小学館「プチフラワー」にて1985年~1987年に連載。文庫版全3巻。
萩尾望都作品目録さんのあらすじ・解説『マージナル』

パタリロ!(魔夜峰央)

現在92巻まで発売中の長寿連載漫画。私は『パタリロ!』なら何でもありだと思ってしまいますが…。
マライヒがバンコランの子どもを妊娠・出産するというエピソードがあります。マライヒは作中で2回妊娠したようです。
1回目は10巻収録の「マライヒの赤ちゃん」。これは想像妊娠。(雑誌掲載は1981年)

2回目は46巻収録の「もやし畑でつかまえて」でマライヒが妊娠、同巻収録「ラブチャイルド」でマライヒが出産。
59巻収録の「イズミールにて」で子どもの正体と妊娠した理由が判明。(雑誌掲載は1991年)
※以上は「教えてgoo」のQ&Aを参考にしています。

男たちの風景(諸星大二郎)

宇宙時代。地球である主人公が仕事で赴任した異星の人類は、外見や性交における男女の性差は地球人と同じだが、男性が妊娠・出産する…というSF短編。
「男が妊娠する漫画」としてこの作品の名前を挙げる人が一番多かった気がします。
単行本は短編集で、表題作を含む8編を収録。1977年発表。
出版社サイトで試読できます(表題作ではありません)

新婚は甘くない(弓月光)

オモチャづくりの名人・堀田直とおでん屋「お多福」の内藤道子はめでたく結婚式をあげた。二人はあま~い新婚生活を送っていたが、ある日、直のお腹が大きくなって…?といった内容のラブコメ。
1972年に集英社「りぼん」にて発表。
新婚は甘くない (1973年) (りぼんマスコットコミックス)(amazon)
shinkon

現在は青年誌(ビジネスジャンプなど)で活躍中の弓月光さん、元はりぼんでデビューした漫画家さんで一条ゆかりさんと同期だし仲もいい。
近年の絵柄と比較すると、大分違うなあ…。

やけっぱちのマリア(手塚治虫)

父子家庭に育った暴れん坊の焼野矢八(ヤケッパチ)の体から、ある日エクトプラズムが産まれる。それはヤケッパチの親父のダッチワイフのからだに宿り、マリアと呼ばれて人間生活を送るようになる…という設定の学園ラブコメ漫画。妊娠するのは最初だけ。
秋田書店「週刊少年チャンピオン」にて1970年4月~連載。
●ヤマカムさんによるストーリー解説『やけっぱちのマリア

文庫版。

プラスチックマン(水木しげる)

※記事投稿後に見つけて追加しました。
アメコミ漫画を元に、水木先生のオリジナル要素を追加して描いています。
オリジナル要素が「ヒーローを助手である男子中学生に妊娠・出産させる」というもので。水木さん、すごいね。(ちなみに結婚したのは1961年、長女誕生は1962年なので結婚生活等が作品に影響を与えてはいない模様)。
1958年7月に貸本漫画向けの単行本として、綱島出版社より刊行。
Wikipedia『プラスチックマン』
水木しげるのアメコミ『ロケットマン』と『プラスチックマン』(漫棚ブログ版)

まとめ

男性の妊娠については、中国の伝奇小説『西遊記』にも子母河という川の水を飲んだ三蔵と八戒が急に妊娠する、といった話がありますし(私も読んだ覚えあるわ…当時は深く考えなかったけど)、誰でも一度は想像するのかも知れません。
毎日読む小説「西遊記」五-四-四 男の妊娠(ほぼ日刊イトイ新聞)

「男性の妊娠」を描いているのは男性作家7人、女性作家3人。
発表している雑誌は少年誌2、青年誌3、少女誌2、女性誌3、WEB(個人発表)1。
発表の年代でいうと1950年代1作、1970年代は3作、1980年代は2作、1990年代は2作(パタリロ46巻を1作としてカウント)、2000年代はゼロ、2010年代は4作品。
男性が妊娠するアメリカ映画『ジュニア』は1994年発表なのですが、類似作品はでなかったようですね。

近年発表の作品は傾向が変わっている気がしますが、男性作家の作品はコメディが多い印象です。男性の妊娠=笑いの一要素(ブラックユーモア?)といった感じ。
女性作家は3人と少ないですが、丁寧に設定し、ジェンダーを絡めてガッツリ描いている印象です。
成年女性が漫画を読むようになった(読者の年齢層が広がった)から描けるようになったのでしょうね。
現在日本との繋がりもある『ヒヤマケンタロウの妊娠』を連載させた講談社「BELOVE」編集部は思い切ったな~…と思います。

女性の妊娠・出産を描いた漫画を調べていても思うことですが、創作漫画は「ひとひねりする必要」があるようです。
単純に妊娠・出産体験を描くだけならコミックエッセイでいいといいますか。

女性の妊娠・出産を描いた創作漫画についてはまた改めて。

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